夜のワットアルンは、川の対岸から眺めるとライトアップされた大仏塔の全体を楽しめます。何時に行けばいいのか、無料で見られる場所はあるのか。ライトアップの時間から、夜景の見えるレストラン、帰り方まで紹介します。
ワットアルンのライトアップは何時から何時まで?

ライトアップは18時ごろから。時間には余裕を持って
ワットアルンのライトアップは、タイ国政府観光庁の2024年7月の案内では18:00〜翌6:00となっています。
ただし、18時ぴったりに必ず始まるわけではなく、18時ごろというつもりで出かけるのがおすすめです。実際に18時半ごろに明かりがついたという旅行者の声もあります。ライトアップを見る時間を短く決めすぎないほうがよいでしょう。
ライトアップを楽しみにしているなら、時間に余裕を持って出かけましょう。すぐ後に別の予定を入れず、飲み物や食事を楽しみながら待てるようにしておくと安心です。
また、翌6時までという案内があっても、毎晩必ず朝までついているとは限りません。深夜や早朝を狙うより、夕方から夜の早い時間に出かけるのがおすすめです。
夕焼けも楽しむなら、日没前に到着しよう
バンコクの日没は、年末ごろなら17時台後半、夏なら18時台後半です。年末に18時を目指して出かけると、着いたころには夕焼けが終わっていることもあります。
夕焼けも見たい人は、日没の30〜45分ほど前に着くようにしましょう。場所を探したり、店で席に案内されたりしているうちに、思ったより時間が過ぎてしまうものです。年末なら17時ごろ、夏なら18時ごろまでの到着を目安にするとよいでしょう。時刻はすべてタイ時間で、日本より2時間遅れです。
夕焼けがきれいな時間に、ライトアップも始まっているとは限りません。まず夕景を楽しみ、暗くなって明かりが目立ってきたら、もう一度写真を撮ってみてください。昼と夜の間で景色が変わるのも、夕方から訪れる楽しみです。
境内の見学は18時まで。夜景は対岸から楽しもう
ワットアルンの拝観時間は8:00〜18:00です。ライトアップはその後も見られますが、大仏塔のある有料エリアへ夜も入れるわけではありません。
夜景を眺めるだけなら、寺院の入場券は不要です。川の対岸から見るのであれば、寺院側へ渡る必要もありません。昼の入場料や見学にかかる時間は、ワットアルンの営業時間・拝観料で紹介しています。
なお、普段のライトアップは仏塔を照らす照明です。SNSで見かけるレーザーや音楽を使った華やかな演出は、期間限定イベントの場合があります。同じショーを毎晩見られると思って出かけると、期待外れになってしまうので気をつけましょう。

ワットアルンのライトアップを無料で見られる場所

寺院の対岸、ワットポー側へ向かおう
ワットアルンはチャオプラヤー川の西岸にあります。川越しに全体を眺めるなら、ワットポーやターティアンのある東岸へ向かいましょう。
ここで間違えやすいのが、地図で「ワットアルン」を目的地にしてしまうことです。そのまま案内に従うと、夜景を見る対岸ではなく、寺院そのものへ着いてしまいます。夜景が目的なら、展望場所や利用する店の名前で探してください。MRTや船の乗り方は、ワットアルンへの行き方も参考にしてください。
MRTならブルーラインのサナームチャイ駅で降り、ワットポー方面の1番出口へ。そこから川沿いまでは、目的地によって歩いて10〜15分ほどです。店によっては細い路地の奥に入口があるので、出かける前に場所を見ておくと迷いにくくなります。
無料で見るなら、ワットポー船着き場周辺へ
お金をかけずに夜景を見たい人は、ワットポー船着き場周辺の公共の展望場所へ。地図では「Public View Point」や「Wat Pho Pier」で探すと場所を見つけやすくなります。
タイ語の表記は、ワットポー船着き場が「ท่าเรือวัดโพธิ์」、近くの路地が「ซอยประตูนกยูง」です。ターティアンの渡し船乗り場とは入口が同じとは限らないので、船の乗り場と夜景を見る場所を取り違えないようにしましょう。
この辺りは、川沿いにずっと遊歩道が続いているわけではありません。建物や私有地があり、川へ向かって歩いても行き止まりになることがあります。先に展望場所を決めて、そこへ通じる路地を探しましょう。柵が閉まっているところには入らず、利用できる場所で楽しんでください。
無料でも、長く待つには少し不便
公共の場所なら飲食代はかかりませんが、ゆっくり座れる席や雨よけがあるとは限りません。夕方でも暑い日があり、川辺で一時間以上立って待つのは、意外と疲れます。
費用を抑えたい人は、近くで休んでから夜景を見に行くとよいでしょう。夕焼けからライトアップまでのんびり過ごしたい人や、小さな子ども連れなら、席に座れる飲食店のほうが楽です。
また、船着き場や川辺には、写真を撮る人以外も通ります。よい場所が空いていても、乗り降りする場所や通路はふさがないようにしましょう。

夜景が見えるレストランは、席と予算を考えて選ぼう

salaとThe Deckは、夕景から夜景まで楽しめる店
sala rattanakosinのルーフトップバーは、5階の屋外席から川とワットアルンを眺められる店です。営業時間は16:00〜22:30、ラストオーダーは22:00。夕方に入って、飲み物を楽しみながら暗くなるのを待つ過ごし方に向いています。
sala rattanakosin ルーフトップバーの場所
ワットアルンの対岸、ワットポー側にあります。
夕食と一緒に楽しむなら、Arun ResidenceのThe Deckも候補です。営業時間は11:00〜22:00で、屋内と屋外の席があります。同じ施設の4階には、屋外バーのAmorosaもあります。
レストランとバーでは、席だけでなく注文できる料理も違います。夕食を取りたいのか、飲み物と軽食でよいのかを決めて予約しましょう。営業時間は貸し切りや臨時休業で変わることがあります。
飲み物一杯でも数百バーツ。税金やサービス料も忘れずに
川沿いのホテルやバーは、街の食堂と比べると高めです。飲み物だけでも数百バーツかかるので、景色を楽しむ分も含めた予算を考えておきましょう。
例えばsalaの2025年12月版メニューでは、ノンアルコールのMOJITEAが240バーツ、カクテルのSALA SUNSETが360バーツです。さらにサービス料10%とVAT7%が加わり、支払額はそれぞれ約282バーツ、約424バーツになります。
メニューの金額だけを見て注文すると、会計で「思っていたより高い」となりやすいところです。「++」などの表示がある店では、税金やサービス料が別にかかります。ここで紹介した金額は掲載時点の例で、価格は変わる場合があります。予約する席に最低利用額があるかも見ておきましょう。
飲食代を抑えたいなら、無料の場所で夜景を見て、夕食は別の店で食べる方法もあります。座ってゆっくり過ごしたい人は飲食店、短時間だけ見たい人は無料の場所と考えると選びやすいでしょう。
予約しただけでは、よい景色の席とは限らない
川沿いの店を予約できても、ワットアルンがよく見える席とは限りません。窓や柱、屋根の位置で、景色の見え方が変わります。夜景を楽しみに行くなら、予約のときに「ワットアルンが見える席」を希望しましょう。
要望欄に書いただけで、その席が取れたと思い込まないことも大切です。席を指定できる予約なのか、店から希望の席を用意できると返事が来ているかまで見ておきましょう。「リバービュー」でも、ワットアルンが正面に見えるとは限りません。川が見える席なのか、仏塔までよく見える席なのかを確かめておくと安心です。
席の利用時間が決まっている店では、早く入りすぎるとライトアップ前に退席することもあります。夕景から夜景まで見たい場合は、何時から何時まで座れるのかも合わせて考えてください。
屋外席は眺めがよい反面、雨が降ると落ち着いて過ごせなくなります。屋内へ移れても、同じ景色を見られるとは限らないので、雨が心配な日は食事も楽しめる店を選んでおくとよいでしょう。
夕焼けとライトアップを楽しむ回り方

夜景だけ見るなら、MRTで対岸へ向かおう
夜景だけが目的なら、MRTサナームチャイ駅からワットポー側の川沿いへ向かいます。日没が18時ごろの日なら17時台の到着を目安にし、予約した店や展望場所へ。夕焼けが始まる前に着いておけば、きれいな時間に店を探して歩き回らずに済みます。
夕景から夜景まで見るなら、この時間はほかの観光を入れずにゆっくり過ごすのがおすすめです。見終わったら、そのまま夕食を楽しむか、駅へ戻る流れにすると移動も少なく済みます。
夏は日没が遅いので、到着時間も少し遅らせてかまいません。夕焼けは見ずにライトアップだけ楽しむ人は、暗くなるころを目指して出かけましょう。
境内も見るなら、夕方の移動時間を残しておこう
昼のワットアルンも見たいなら、午後に境内を見学してから、夕方に対岸へ渡る回り方がおすすめです。近くで陶器の装飾を見た後に川越しの全体を見ると、昼と夜で雰囲気が変わるのを楽しめます。
ただし、18時の閉門まで寺院にいると、季節によっては対岸へ着く前に日が沈んでしまいます。渡し船を待つ時間や、船を降りて店まで歩く時間も必要です。日没が18時ごろなら、17時台前半には対岸へ向かうつもりで見学を済ませましょう。
日中に歩いた後で、夜まで立ちっぱなしは疲れるものです。境内も見る日は、対岸で座って休める店を決めておくと、夜景まで無理なく楽しめます。
クルーズは川沿いの夜景をまとめて楽しみたい人向け
ディナークルーズは、食事をしながら川沿いの夜景を楽しみたい人に向いています。ただ、ワットアルンをじっくり見たり、納得するまで写真を撮ったりしたいなら、対岸から見るほうがよいでしょう。
船は移動しているので、撮り直そうと思っているうちに角度が変わってしまいます。夕焼けや点灯をその場で待つこともできません。写真をじっくり撮りたいなら対岸、食事と川沿いの夜景をまとめて楽しみたいならクルーズと考えると選びやすいでしょう。
また、クルーズは寺院の前から乗れるとは限らず、ICONSIAMなど離れた船着き場から出るものもあります。夕景を見てから乗船するなら、集合場所までの移動時間を忘れないようにしましょう。
ライトアップを見た後の帰り方

明かりがついていても、帰りの船があるとは限らない
ライトアップの時間と、帰りの船が動いている時間は別です。夜でもディナークルーズの船は見かけますが、同じように路線船や渡し船が動いているとは限りません。
対岸へ渡る船、川沿いの路線船、観光船では、乗り場も運航時間も違います。船で帰る予定なら、到着したときに帰りの乗り場と行き先、最終便の時間を押さえておきましょう。船の種類や料金の違いは、船・MRTの交通費と所要時間で紹介しています。
時刻表を見るときは、自分が乗る船着き場の時間を見ることも大切です。始発の船着き場を出る最終時刻と、途中の乗り場に来る時刻は同じではありません。最終便ぎりぎりに戻るより、少し余裕を持って切り上げたほうが安心です。
対岸で見てMRTで帰れば、渡し船を気にせず過ごせる
ワットポー側で夜景を見た後は、サナームチャイ駅へ歩いて戻れます。寺院側へ渡り直す必要がないので、帰りの渡し船を気にせず食事を楽しめます。
もちろんMRTも一晩中動いているわけではありません。遅くまで食事をする人は、帰る方向の最終列車や乗り換えも考えておきましょう。
タクシーや配車アプリを使うなら、車が入れない細い路地の奥を乗車場所にしないようにしてください。雨の日は特に、店で車を待ち、到着に合わせて乗れる場所へ移動すると、外で長く待たずに済みます。

雨や曇りの日の楽しみ方と、夜景を撮るコツ

夕焼けが見えなくても、夜景は楽しめる
雲が厚いと夕焼けは見えにくくなりますが、曇っているからライトアップも見られない、というわけではありません。明かりがつけば仏塔の夜景を楽しめるので、空の色が出ない日は、夜景と食事を楽しむつもりで過ごしてみてください。
また、晴れていても太陽が大仏塔の真後ろに沈むとは限りません。沈む位置は季節や見る場所で変わります。SNSで見た一枚と同じ写真を期待しすぎず、その日の川や空も一緒に眺めると楽しめます。
屋外席や無料の展望場所では、雨が降ると待ちにくくなります。近くに休める店を一つ考えておくと、急な雨でも慌てずに済みます。雷雨や強風のときは写真を撮り続けず、屋内へ移りましょう。
仏塔が白く写るときは、少し暗くして撮ってみよう
スマートフォンの夜景モードで撮ると、明かりの当たった仏塔だけ白く写ることがあります。そんなときは画面の仏塔をタップし、明るさを少し下げてみてください。空全体を明るく写そうとするより、仏塔の装飾が残る明るさにすると調整しやすくなります。
日没後、空に青さが残る時間と、完全に暗くなってからの写真を撮り比べるのもおすすめです。空の色が変わると、同じ場所からでも違った一枚になります。
川を船が通ると仏塔が隠れることもありますが、慌てて場所を変える必要はありません。通り過ぎるのを待って、もう一枚撮ってみてください。窓越しに撮る場合は、室内の照明がガラスに映っていないかも見てみましょう。少し角度を変えるだけで、写り込みを避けられることがあります。

