タイの食べ物には要注意!危険なタイ料理とは

危険なタイ料理

タイ旅行の楽しみといえば、やっぱり食事。屋台の麺料理に、市場で見かけるサラダ、海鮮料理。メニューを眺めていると、あれもこれも食べてみたくなりますよね。ただ、日本と同じ感覚で選ぶ前に、生の食材や水・氷について知っておきたいことがあります。

食事選びでは、何が入っていて、どう調理され、どんな状態で出てくるかに目を向けてみてください。この記事では、ソムタムプーやクンチェーナンプラー、牡蠣・貝、辛い料理、水・氷の注意点をまとめました。屋台や市場で店を選ぶときの見方、生野菜やカットフルーツについても紹介します。

目次

料理名だけでなく、材料と調理方法を確認する

タイ 食事 女性

まず気をつけたいのは、生や火の通りが不十分な肉・魚介、それから水源や処理方法の分からない水や氷です。「タイ料理だから」「屋台だから」とひとくくりにせず、使われている材料や調理の様子、出てきた料理の状態を見て選びましょう。

確認するもの選ぶときの目安
肉・魚介生や加熱不十分なものは避ける
加熱料理十分に加熱され、熱い状態で提供されるか確認する
飲み水・氷水源や処理の安全性が不明なら避ける
生野菜・果物洗浄に使う水や、カット後の保管状態に注意する
作り置きの料理常温で長く置かれたものを避け、温度管理を確認する

上の表は、旅行中に食事を選ぶときの目安です。これさえ守れば必ず安全、というものではありませんが、注文前に見るところを押さえておくと役立ちます。

「何を食べるか」と「どう提供されるか」をセットで考える

目の前で炒めてもらう一皿と、出来上がった料理がずらりと並ぶ総菜。同じメニューでも、気にかけたいところは少し違います。炒め物なら具材の中まで火が通っているか、作り置きなら保温や冷蔵がされているか。「きれいなお店だから」「評判がいいから」だけで決めないようにしたいですね。

ガパオライスやパッタイも、炒めてあるからと油断はできません。肉や魚介、卵にしっかり火が通っているか、添えられた野菜は生か、といったところまで見てみましょう。初めての料理は、メニューの写真だけでは分からない材料もあるので、気になったら注文前に尋ねてみてください。

何を頼むか迷ったら、生の食材を避け、中までしっかり火が通った料理を熱いうちに食べる。まずは、この選び方を覚えておきましょう。

ソムタムプーで確認したいカニの処理方法

ソムタムプー

ソムタムプーは、青パパイヤのサラダ「ソムタム」にカニを加えた料理。「プー」はタイ語でカニのことです。カニ入りと聞くとおいしそうですが、ここで知っておきたいのは、どんなカニを、どう処理して使っているか。料理名だけではそこまでは分かりません。

生や加熱不十分な淡水ガニ・ザリガニには、肺吸虫に感染するリスクがあります。注文するときはカニの種類と加熱の有無を聞き、生や火の通りが不十分な淡水ガニを使ったものは避けてください。

では、カニなしなら大丈夫かというと、ほかの材料の扱いも気になります。ソムタムは生の野菜を使うので、何が入っているかに加えて、野菜の洗い方や保管の様子も見ておきましょう。

塩漬けや味付けを、加熱と同じに考えない

ソムタムに入るカニは、生のものだけでなく、塩漬けの場合もあります。でも、塩漬けや酸味のある味付けは、加熱とは別の話です。「漬けてあるから大丈夫」と考えず、生・加熱不十分の淡水ガニは避けましょう。処理方法を聞いても分からないときは、無理に注文しないほうがよいでしょう。

ソムタムの種類が違っても、材料の確認は必要

ほかのソムタムも気になるなら、ソムタムタイとの違いを見てみると、料理を選ぶ参考になります。ただ、カニが入っていなければ必ず安全というわけではありません。青パパイヤや野菜を洗う水、調理器具の扱い、ほかに生の材料が入るかも気にかけておきたいところです。

店で聞くなら、「カニは入っていますか?」「そのカニは加熱してありますか?」と、知りたいことを一つずつ尋ねると伝わりやすくなります。カニを抜いてもらうこともできますが、同じ器具で調理する場合など、材料を抜くだけでは解決しない点もあります。

クンチェーナンプラーで確認したいエビの加熱状態

クンチェーナンプラー

クンチェーナンプラーは、生エビにナンプラーやライム、唐辛子などのタレを合わせるのが一般的な料理です。写真ではエビの調理状態まで分かりにくいこともあるので、注文前に生なのか、十分に加熱してあるのかを聞いておきましょう。

生や加熱不十分な魚介には、食中毒のリスクがあります。人気店であっても、店の見た目や評判だけで生食の安全性は分かりません。旅行中は生の魚介を避け、中まで火を通した別の料理を選ぶのが基本です。

ライムの酸味がしっかり利いていても、火が通っているわけではありません。味付けと材料の処理は別なので、タレの味ではなく、エビそのものがどう調理されているかを確かめてください。

「新鮮」「冷えている」だけでは判断できない

氷を敷いたお皿に、きれいに並んだエビ。冷たく、新鮮そうに見えても、それだけで安心はできません。ナンプラーに漬けたりライムをかけたりしても、十分な加熱の代わりにはならないことを覚えておきましょう。

生エビを避けたいときは、加熱する別の料理を探す

エビを食べたいなら、春雨と一緒に蒸し煮にするクンオップウンセンや、スープ料理のトムヤムクンという選択肢もあります。こちらも、エビの中までしっかり火が通り、熱い状態で出てくるかが大事です。生エビ料理とは調理方法がどう違うのか、メニュー選びの参考にしてみてください。

生エビ料理を加熱してもらえるか迷ったら、もともと火を通して作るメニューから選ぶと注文もスムーズです。辛いタレが苦手な人は、そのことも一緒に伝えておきましょう。火の通り具合と辛さは、それぞれ相談したいところです。

牡蠣・貝は加熱と提供時の状態を確認する

タイ 生牡蠣

牡蠣や貝も、生や半生のものは避けたい食材です。選ぶなら、中まで十分に加熱され、熱い状態で出てくる料理にしましょう。

気をつけたいのは、火を通したあと。調理後にどう保管され、どんな温度で出されるかも関わってきます。「加熱済みなら何でも安心」とは言えませんが、反対に「タイでは火を通した貝まで全部危険」と決めつける必要もありません。

牡蠣を使う料理は、料理全体の火の通り方にも注意

牡蠣を卵などと一緒に調理するオースワンも、タイで見かける料理の一つです。メニューを知っておくと選びやすくなりますが、お皿が熱い、周りの卵が焼けている、というだけでは牡蠣の火の通り具合までは分かりません。具材の中まで加熱されているかを見てください。

  • 生や半生の牡蠣・貝を避け、十分に加熱されているか確認する
  • 注文後に調理するか、調理済みなら適切に保温・冷蔵されているかを見る
  • 加熱済みの料理が、生の魚介やその汁と接触していないか注意する

ビュッフェや市場の総菜では、調理してから並べている間にも目を向けてみましょう。いつ作ったのか分からず、常温のまま長く置かれているものは避けてください。料理の種類だけでなく、保温・冷蔵の様子も選ぶ手がかりになります。

辛さは自分の体調と好みに合わせる

タイ 食堂

「せっかくタイに来たのだから、辛い料理も食べたい」。そんなときも、自分が普段食べられる辛さを目安にして、苦手なら注文時に控えめにしてもらいましょう。体調に合わせて無理をしないことも大切です。ただし、辛さの好みと、材料や加熱・保管などの衛生面は別に考えてください。

辛さは料理名だけでなく、店やタレによっても変わる

同じグリーンカレーやソムタムでも、店やレシピが違えば辛さも変わります。調理の途中で唐辛子を加える料理なら量を相談できますが、カレーペーストや作り置きのタレに辛味が入っていると、完全には抜けないことも。「辛くしないで」と頼めば、どの料理も辛くなくなるわけではないのですね。

注文するときは「唐辛子を入れないで」と具体的に伝える

辛さを抑えてほしいときは「マイペット(ไม่เผ็ด)」、唐辛子を入れないでほしいときは「マイサイプリック(ไม่ใส่พริก)」という言い方があります。ただ、「辛くない」の感じ方は人それぞれ。希望を伝えたうえで、その料理は注文してから辛さを変えられるかも聞いてみるとよいでしょう。

丁寧に頼みたいときの言い方や、辛さに合わせた表現は、タイ語で「辛くしないで」と伝えるフレーズにまとめています。注文前に見ておくと役立ちます。

別添えのタレや卓上の唐辛子は、少量ずつ

カオマンガイのタレや、麺料理に添える卓上の唐辛子は、一度に全部入れず、少しずつ。まずそのまま食べてから足していくと、自分好みに調整しやすくなります。タレを別添えにしてもらえる料理なら、注文のときに頼んでみてください。

なお、「辛くないからお腹を壊さない」とは限りません。辛さを控えても、肉や卵の火の通り、食材の保管、水や氷の扱いには引き続き気をつけましょう。辛さの調整だけで食中毒のリスクを下げられるわけではありません。

飲み水と氷の安全性を確認する

タイ 水

食べ物と一緒に気にかけておきたいのが、飲み水と氷。どこから来た水なのか、飲むための処理がされているかが関わってきます。

日本では蛇口の水をそのまま飲むことがありますが、タイ旅行では同じ感覚で飲まないようにしましょう。飲用に適した処理がされているか分からない水道水は、直接飲まずに別の水を選んでください。

タイでは水は買うもの

タイでは、水は「買って飲む」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

水道水の安全性が分からない場所では、未開封の市販ボトル水か、飲めるよう適切に処理された水を選びます。透明できれいに見えても、見た目だけでは判断できません。

これは屋台やレストランだけでなく、ホテルや滞在先の住居でも同じです。蛇口の水をそのまま飲むのは控え、部屋に用意された飲用水などと区別しましょう。「飲むための水かどうか」を意識しておくと、迷いにくくなります。

ボトル水は、開封されていないかを確認する

ボトル水を買ったときや、店で出してもらったときは、まずキャップや封が開いていないかを見てください。冷えている、透き通っている、といったこととは別に確かめたいところです。コップの水がどこから来たものか分からなければ、未開封のボトル水を頼んでみましょう。

レストランの氷は大丈夫?

飲み物に入っている氷も、もとは水です。何の水で作られ、どう保管されているか分からない場合は、氷を避けて未開封のボトル飲料などを選びましょう。

店で氷の水源や扱いを聞けなかったり、不安が残ったりするときは、氷なしで頼む方法もあります。ただし、氷を抜けばそれで大丈夫、というわけではありません。ジュースなどにもともと加えられている水にも気をつけてください。

ジュースやスムージーも、水・氷・材料を確認

目の前で絞ってくれるジュースや、果物たっぷりのスムージーも魅力的ですよね。選ぶときは果物だけでなく、一緒に使う水や氷にも目を向けてみましょう。切った果物が冷蔵されているか、調理器具が清潔に扱われているかも見ておきたいところです。果物が新鮮そう、というだけでは分からない部分があります。

水や氷のことが分からず迷うなら、未開封の市販ボトル水や、缶・ボトル入りの飲料を選ぶのも一つの方法です。自分で開封状態を確かめられるものなら、選ぶ基準がはっきりします。

※タイの「水」事情!タイで水は飲んでも大丈夫?

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屋台や市場で食事を選ぶときのポイント

タイの市場で炒め物を調理する屋台のイメージ(AI生成)

屋台の楽しさの一つは、目の前で料理が出来上がるところ。ただ、その様子だけで店を選ぶのは早いかもしれません。レストランやフードコートでも同じですが、材料を置いている場所から、調理、盛り付けまで、少し目を向けてみましょう。

注文後の調理と、作り置きの温度管理を見る

注文してから作るタイの炒め物や、熱々のスープ料理は、メニュー選びの候補になります。出来たてでも、大きな肉や魚介の中まで火が通っているかは見ておきたいところ。完成した料理が、そのまま冷めるまで置かれていないかも気になります。

総菜やビュッフェなら、温かい料理は保温され、冷たい料理は冷蔵されているかを見てみましょう。にぎわっている店や回転の速い店でも、温度管理まで行き届いているとは限りません。ホテルへ持ち帰るつもりなら、その後の予定も考えて。長時間持ち歩くことになる場合は、その場で食べる分だけ買うほうがよいでしょう。

生の食材と、食べる直前の料理の扱いを見る

  • 生の肉・魚介と、加熱済みの料理を分けて扱っているか
  • 生の食材を触ったトングや器具を、そのまま盛り付けに使っていないか
  • 調理台や食器が清潔に扱われ、食品が虫やほこりにさらされていないか

旅行者が店の衛生管理をすべて見抜くのは難しいもの。それでも、気になる扱いを見かけたら、別の店を選んでかまいません。店側の様子だけでなく、自分の手も忘れずに。食事の前には石けんと水で洗いましょう。

生野菜・カットフルーツにも気をつける

市場に並ぶ生野菜と、氷で冷やしたカットフルーツのイメージ(AI生成)

肉や魚介に気をつけていても、つい見落としやすいのが野菜や果物です。サラダや付け合わせ、食後に買うカットフルーツも、火を通さずに食べるもの。洗うときの水や、洗ったあと・切ったあとの保管の様子が気になります。

加熱料理の付け合わせも、主菜とは別に考える

炒め物や麺料理に、生のもやしやきゅうり、葉物野菜が添えられていることがあります。温かい料理と同じお皿にのっていても、その野菜まで加熱されているとは限りません。どんな水で洗い、どう保管しているか分からない場合は、生の付け合わせを食べずにおく方法もあります。

果物は、切る前と切ったあとの扱いを見る

市場や屋台でいろいろなフルーツを探すのも、タイ旅行の楽しみです。選ぶ目安は、自分で皮をむけるものや、切ったあとにきちんと冷蔵されているもの。皮をむく果物でも、先に安全な水で洗い、手やナイフから汚れを移さないようにしてください。

カットフルーツを買うなら、冷蔵せずに長く並べていないか、清潔な器具で扱っているかを見てみましょう。冷やしてあれば必ず安全ということでもないので、保管と扱いの両方を見たいところです。色つやや甘い香りだけでは分かりません。

タイ料理を楽しむために、注文前のひと確認を

タイ料理の食卓でメニューを選ぶ場面のイメージ(AI生成)

タイ料理を楽しむために覚えておきたいのは、生の食材、中までの火の通り、作ったあとの保管、そして水や氷のこと。注文前に少し気にかけるだけでも、料理を選ぶときの見方が変わります。辛さも遠慮せずに相談して、自分の体調や好みに合う一皿を選んでください。

気になる料理があったら、味や写真と一緒に、どんな食材をどう調理するのかも見ておきましょう。名前になじみがなくても、料理の姿が分かると注文しやすくなります。次のタイ料理ガイドでは、写真や料理の種類から食べたい一皿を探せます。

参考:CDC:旅行中の食事と水の注意点、CDC:肺吸虫症の感染経路(2026年10月12日確認)。

パッタイ カオマンガイ カオニャオマムアン(マンゴーともち米のスイーツ)

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