タイの寺院でも最高の格式を誇るワットプラケオ。事前に見るべきポイントを押さえておくだけで、ワットプラケオ観光が10倍楽しく!ここでは、ワットプラケオに行ったらぜひ見て欲しいポイント・場所を紹介していきます。
ワットプラケオの基本情報

名称 | ワット プラケオ(Wat Phra Kaew) エメラルド寺院(The Temple of the Emerald Buddha) |
名称(タイ語) | วัดพระแก้ว(วัดพระศรีรัตนศาสดาราม) |
アドレス | Thanon Naa Phalaan khween Pra-Barom Mahaa-Rachawang, Khet Phranakhorn,Bangkok |
営業時間 | 8:30〜16:30(チケットは15:30まで) |
料金 | 500バーツ(約1500円) |
注意点 | 露出の多い服装での入場は禁止。(入り口で借りることが可能) |
ワットプラケオの入場料は500バーツ(約1500円)とバンコクの寺院の中でもかなり高い料金となっていますが、それだけの価値のある場所として毎年多くの方が訪れています。
ワットプラケオ(エメラルド寺院)の詳細

ワット =お寺
プラケオ=翡翠(ひすい)
バンコクで王朝を開いた初代国王のラーマ1世が1782年に居城として築いたのが王宮。
その中でも中心となる建物が「ワットプラケオ」で、ワットプラケオは王宮専用の寺院として建てられました。
タイで最高の格式と地位を誇る仏教寺院であり、王室の守護寺でもある由緒正しき寺院「ワットプラケオ」。
ワットプラケオの本堂には翡翠で作られた仏像「エメラルドの仏像」を祀っているため別名「エメラルド寺院」と呼ばれています。
1782年にラーマ1世が王宮と寺院を同じ場所に作ってから、この地は250年もの間タイ人の信仰を集め、大切な場所とされています。
他の寺院や遺跡などとは違い、現在も王宮として使われているため、つねに手入れが施され、美しく保たれています。
ワットプラケオはなぜたくさん呼び方があるのか?
ワットプラケオは「王宮」や「グランドパレス」と呼んだりしますが、タイ語では「ワットプラケオ」や「プララーチャワン」などと呼ばれます。
1782年にラーマ1世がラタナコシン王朝を始める際、王様が住む「王宮」と国家の行事を行うお寺「ワット」を作ったため、いろいろな呼び名があるのです。
ワットプラケオでは服装にも気をつけよう!
タイの寺院はとても神聖な場所とされています。その神聖な場所に入るには相応の格好をしなければいけません。
とくにワットプラケオや王宮はタイの寺院の中でも最も服装チェックが厳しいところでもあります。
タイの寺院の服装事情を事前にチェックをしておきましょう。
詳しくは『タイの寺院の服装をチェック』の記事を確認しましょう。

見どころ1:回廊・壁画

ワットプラケオの中に入るとすぐに壁画がります。
この絵は「ラーマヤナ神話」の物語で、タイ語では「ラーマキエン」と呼ばれており、178枚の壁画が飾られています。
このラーマというのは歴代の王様にラーマと名が付いているのもここからいていると言われています。
見どころ2:プラ・シー・ラタナ・チェディ

ワットプラケオ内でもひときわ目を引く黄金の仏塔があります。
この仏塔はラーマ4世がアユタヤの「ワット・プラ・シーサンペット」を模して建てたと言われております。
プラシーラタナチェディに内部にはスリランカ様式の仏舎利が納められています。
上の写真で黄金の仏塔の横にあるのは「プラモンドップ」といい、ここには法典が収められています。
見どころ3:プラ・モンドップ

プラモンドップはラーマ1世により建てられた王宮内でも初期に建てられ建物の一つ。
入り口にはラーマキエン神話に出てくる「モック」と「ヤック」が警護しており、ラーマ1世の金の経典「トリビタカ」が収められています。
「モック」=猿の神
「ヤック」=鬼
見どころ4:アンコールワットの模型

なぜタイにアンコールワット?と疑問におもう方もいるかもしれませんが、当時のシャム(タイのこと)の支配下にあったクメール王朝(カンボジア)を訪れたラーマ4世が作らせたと言われています。
見どころ5:本堂
ワットプラケオの本堂へ入る際は靴を脱ぎます。
また、サングラスや帽子の着用も不可です。
本堂に入る際には清水があり、蓮の花を使って水をかけることができます。
見どころ6:エメラルドの仏像

※本堂内は写真撮影禁止です。
(1)謎が多いエメラルドの仏像
■形から考察すると、15世紀頃に北タイで作られたという説
■手の形から考察すると、スリランカで作られたという説
など、エメラルドの仏像には様々な説がありますが、このエメラルドの仏像には謎が多く、いつ作られたのかはいまだにわかっていません。
(2)エメラルドの仏像はいろいろ経由して最終的にバンコクへ
歴代の国王を魅了し続けた仏像ですが、もともとはチェンライで1437年に発見され、ランパーンからチェンマイへ、そして一時は隣国のラオスに226年も安置されていました。
ですがラーマ1世がラオスから仏像を取り戻しタイ人の精神をささえる仏像として今でも崇められています。
(3)エメラルドの仏像の詳細
仏像の幅48cm、高さ66cmと大きくはない仏像ですが、エメラルド色に輝くその美しい姿は人々を魅了し続けます。
仏像はエメラルドと言われていますが、実際は翡翠(ヒスイ)でつくられています。
見どころ7:ボーロマピマーン宮殿
王宮の敷地内に入り目を引く大きな建物が「ボロマピマーン宮殿」で、ラーマ5世が皇太子ワチルンヒット王子のためにつくった純洋風の宮殿です。
ラーマ6世〜8世までの国王の居住として使用されていましたが、ラーマ9世になり、「チットラダー離宮」に移りました。
見どころ8:アマリンタラウィニチャイ・ホール
ここでは国王の誕生日の式典が行われます。
内部には2つの王座があり、王様の座る王座には九重の傘がついています。
見どころ9:チャクリー・マハー・プラサート宮殿

王宮見学メインの「チャクリー・マハー・プラサート宮殿」です。
1882年にラーマ5世により建造。
イタリア人技師が設計した西洋建築、そしてタイの伝統的な建築様式に作られた屋根部分。
下部にはビクトリア様式を取り入れた、西洋とタイが融合した宮殿となっています。
見どころ10:ドゥシット・マハー・プラサート宮殿

「ドゥシット・マハー・プラサート宮殿」はバンコク遷都の際に1番はじめに建設された木造の宮殿で、1789年に火災に遭い、建て直された時にこの名称になりました。
以前は「アマリンタラーピセックマハープラサート」と呼ばれていました。
この寺院の特徴は上から見ると十文字の形をしており、屋根は七重モンドップ型になっています(屋根を重ねて、頂点に突起を立てる方法)。
モンドップ型の建物というは経典を収めるところに使われているのですが、現在は王族の葬儀即位記念日の式典などのために使用しています。
見どころ11:ウィハーン・ヨート

十時型の建物に4段重ねの屋根、尖塔がそびえ立つタイの伝統的な建築様式です。
白亜の壁が印象的な「ウィハーン・ヨート」にはヒンドゥ教の神話に登場する仏陀像(蛇神ナーク)が祀られています。
ウィハーン・ヨートを守護するのはタンティマ(鳥神)です。(写真はタンティマ)
見どころ12:ホー・プラ・モンティエン・タム
ホー・プラ・モンティエン・タムは王家専用の図書館で、歴史的にも重要な経典が多く収められています。
見どころ13:プラサート・プラ・ディープドーン

プラサート・プラ・ディープドーンは王室専用の御堂で、中にはラーマ1世から8世まで、歴代の国王の像が安置されています。
十字形の建物・4段重ねの屋根が特徴で上にはクメール形式の石造りの尖塔がそびえ立っています。
見どころ14:プラ・スワンナ・チェディ

プラサート・プラ・ディープドーン前の両脇に立つ金色の2基の仏塔が「プラ・スワナ・チェディ」です。
プラ・スワナ・チェディの台座にはラーマキエン神話にでてくるヤックとモックがいます。
見どころ15:8つの仏塔

ワットプラケオ東側には壁に沿って8つの仏塔が並んでいます。
見どころ16:ウィハーン・ガンダーラ

「青・白・黄色」を基調としたモザイクスタイルの壁が特徴の建物です。
雨乞いの儀式のために造られた仏像を安置しています。
見どころ17:鐘楼

南側の鐘楼ではワットプラケオ全体に鐘の音が響くようにと、金は高い位置に吊り下げられています。
この記事のまとめ
いかがでしょうか。
タイの寺院でも最高の格式を誇るワットプラケオ、事前に見るべきポイントを押さえておくだけでワットプラケオ観光をより楽しむことができます。
ここで紹介したポイント以外にもさまざまな魅力がワットプラケオには詰まっています。ぜひ観光を楽しんでください。