タイのスイーツ「カノムサンパンニー(ขนมสัมปันนี)」とは?ほろりとほどける、型押しのココナッツ菓子

カノムサンパンニー

白や淡いピンク、緑色の小さなお菓子に、花の模様がくっきり。カノムサンパンニーは、炒った粉にココナッツミルクと砂糖を合わせ、型で形をつけるタイの伝統菓子です。ひと口かじるとほろりとほどけ、甘さとココナッツの風味が口に広がります。

基本の材料は、タピオカでんぷん、ココナッツミルク、砂糖の三つ。粉を先に炒り、甘いココナッツ液と合わせてから成形するため、餅とも蒸しパンとも違う、きめの細かな口当たりになります。

目次

カノムサンパンニーの基本情報

カノムサンパンニー
料理名/タイ語名カノムサンパンニー/ขนมสัมปันนี
英語名Khanom Sampanni(Sampannee、Sam Pan Neeなどの表記もあります)
食べられる場所伝統的なタイ菓子の専門店、菓子を扱う市場、祝い菓子の注文販売など。取り扱いは店によります
意味カノム=お菓子。サンパンニーはこの菓子の呼び名
特徴炒った粉を甘いココナッツ液と合わせ、花形などの型に詰めて仕上げる菓子
使われる食材タピオカでんぷん、ココナッツミルク、砂糖など。米粉を合わせる配合もあります
甘さ★★★★☆(目安。配合や作り手によって変わります)

カノムサンパンニーとはどんなスイーツ?

カノムサンパンニー

粉・ココナッツミルク・砂糖で作る、小さな型押し菓子

カノムサンパンニーは、ひと口ほどの大きさに形を整えた甘いお菓子です。花や葉などの模様をつけたものがあり、表面には細かな線や凹凸がついています。生地を型に押し詰めることで、この形が生まれます。

代表的な材料は、タピオカでんぷん、濃いココナッツミルク、砂糖の三つ。米粉を混ぜる配合もあります。材料が少ないぶん、粉の炒り方と、生地の水分加減が食感に表れるお菓子です。

白や淡い色合いで、祝いの席にも使われる

色をつけない白いもののほか、淡いピンクや緑、青に仕上げたものもあります。花形の菓子を数色並べた姿は華やかで、婚礼など祝いの席にも使われます。

色づけに使うのは、植物から取った色や食用色素です。色と味が対応しているとは限らず、ピンクでも果物味とは限りません。緑色のものも、パンダンの香りをつけたものと、色だけをつけたものがあります。

カノムサンパンニーはどんな味?

カノムサンパンニー

口の中でほろりとほどける、きめの細かな食感

ひと口かじると、生地が細かく崩れてほろりとほどけます。型から抜いた表面はきれいに整っていますが、口に入れるとほぐれやすく、粉のきめ細かさを感じる食感です。

日本のお菓子でいえば、落雁のような粉を固めた干菓子が、形やほどけ方を想像する手がかりになります。そこにココナッツミルクのこくが加わる感じです。配合によって内側にやわらかさが残るものや、表面を乾かして仕上げるものもあり、硬さには幅があります。

砂糖の甘さに、ココナッツのこくが重なる

味の中心は、砂糖の甘さとココナッツミルクのこく。小さな一個でも甘さはしっかりあり、生地がほどけたあとにもココナッツの風味が残ります。

食べるときは、そのままつまんで少しずつかじれば大丈夫です。無糖のお茶を合わせると、口に残る甘さが落ち着きます。甘い菓子をひとつ、ふたつ添えてお茶を飲みたいときにも合います。

菓子用のろうそくで、香りを移す製法もある

香りづけには、タイ菓子用のろうそくを使うことがあります。火を消したあとの煙を容器の中に閉じ込め、粉や菓子に香りを移す製法です。ココナッツの風味に、煙で移した香りが加わります。

香りをつけず、ココナッツの風味を生かしたものもあります。ろうそくで香りづけした菓子が苦手なら、買う前に店で尋ねておくと安心です。

カノムサンパンニーはどこで食べられる?

カノムサンパンニー

昔ながらのタイ菓子の専門店で探す

探し先は、昔ながらのタイ菓子を扱う専門店や、市場の菓子売り場です。小さな箱や詰め合わせで買って味わうお菓子ですが、どの店にも毎日並ぶわけではありません。

婚礼などの祝い菓子を扱う店では、注文を受けてから作る場合もあります。目当てに出かけるときは、店の最近の商品案内で、当日販売か予約が必要かを確かめておきましょう。

タイ語名と写真を見せると伝わりやすい

名前を伝えるときは、タイ語の「ขนมสัมปันนี」を見せるとスムーズです。英字ではSampanniやSampanneeなどの表記があるため、検索するときもタイ語名が役立ちます。

店頭で見つからなければ、写真も一緒に見せて尋ねてみてください。実物が並んでいる場合は、指さして個数や箱の大きさを選べます。一個売りか数個入りのセットかも、買うときに見ておきたい点です。

持ち帰りは、模様をつぶさないように

細かな模様がついた生地は、荷物に押されると欠けることがあります。持ち歩くときは箱の上に重いものを載せず、なるべく平らに。袋の中で箱が傾かないようにしておくと、形が崩れにくくなります。

日持ちは配合や仕上げ、包装によって異なります。お土産にするなら、常温で持ち歩けるか、いつまでに食べるかを店で確認しておきましょう。保管も商品の表示に合わせます。

粉を炒ってから型で押す、独特の作り方

カノムサンパンニー

粉を弱火で炒り、甘いココナッツ液と合わせる

代表的な作り方では、タピオカでんぷんを弱火でじっくり炒り、冷ましておきます。別の鍋ではココナッツミルクと砂糖を煮詰め、甘い液を用意。これを粉に少しずつ合わせ、生地をまとめていきます。

混ぜたあとに、もう一度火にかけて練る作り方もあります。水分が多すぎると型から抜きにくく、乾きすぎるとぽろぽろしてまとまりません。粉と液を合わせながら、型に詰められる状態へ整えます。

花の模様は、生地を型に詰めて写し取る

生地を木やプラスチックなどの型に押し詰め、外すと、花びらの筋や中心の模様が現れます。生地がくぼみの隅まで入ることで、細かな線までくっきり写ります。

形は使う型によって変わり、花形以外のものもあります。同じような型を使う別のタイ菓子もあるので、売り場では形だけでなく、名前の表示も見て選んでください。

花のような見た目でも、蒸し菓子とは食感が違う

タイには、カノムプイファーイのように、花を思わせる形の蒸し菓子もあります。こちらは蒸す途中で生地がふくらみ、上部が割れて花びらのように開くお菓子です。紙のカップに入った、ふんわりした生地が目印になります。

カノムサンパンニーの花模様は、型で押してつけたもの。蒸してふくらませたプイファーイはふんわり、型押しのサンパンニーはほろりとした食感です。淡い色や花の形が似ていても、食べると生地の違いがよく分かります。

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