タイ通貨の単位は「バーツ(Baht)」と「サタン(Satang)」があり、基本的に「バーツ」「タイバーツ」などと呼ばれます。タイには紙幣と硬貨があり、「紙幣は5種類」「硬貨は6種類」あります。ここではタイのお金について写真付きで解説してきます。
タイの通貨とは

タイの通貨の基本情報
タイの通貨は「バーツ(Baht)」と「サタン(Satang)」があり基本的に「タイバーツ」などと呼ばれています。
タイの通貨バーツは重さ(主に金)を測る時の単位が語源とされています。
サタンはあまり使用されないのでわからない方が多いと思いますが、サタンはバーツの1/100なので『1バーツ=100サタン』ということになります。わかりやすく説明すると、
バーツ=円
サタン=銭
と考えてもらえればわかりやすいと思います。
基本的に使用するのはバーツのみでサタンを使用することはほとんどなく、日本で銭を使わないのと同じです。
日本円でいうとどのくらい?
タイバーツは2025年の段階で「1バーツ=4.4円」ほどです。
1バーツ=約4.4円
10バーツ=約44円
100バーツ=約440円
1000バーツ=約4400円
※1バーツ4.4円計算
と考えてよいでしょう。
もちろんレートによって異なりますが、タイバーツを約4倍すれば日本円の金額になります。
タイの紙幣は5種類
タイの紙幣は「20バーツ」「50バーツ」「100バーツ」「500バーツ」「1000バーツ」の5種類あり、それぞれ新・旧と複数の種類があります。
タイの硬貨は6種類
タイの硬貨はサタンを含めると「25サタン」「50サタン」「1バーツ」「2バーツ」「5バーツ」「10バーツ」の6種類あります。
タイの紙幣5種類を写真付きで解説
ここで解説する金額は2025年の3月の金額を参考にしています。
※時期によって変動があるので正しい金額は現在のレートをご確認ください。
1,000バーツ(約4,400円)

サイズ | 幅162mm、高さ72mm(旧札) |
偽造防止 | 表に透し模様、裏に金属箔のリボン付 |
特徴 | タイ王国最高金額紙幣 |
色 | 薄茶色 |
読み方 | ヌン パン バーツ |
タイの最高額紙幣である1,000バーツは日本円で約4,400円と同等の金額です。
1,000バーツはタイの街中では非常に使いづらい紙幣となっています。使用できるところは、
- コンビニ
- ショッピングモール
- ファーストフード店
- 大手チェーン店
などであれば問題なく使用することができます。
使用できない(あまり好ましくない)場所は、
- タクシー
- ローカル食堂
- 屋台
- 露店
などです。
使用できない主な理由として、「お釣りがないから」と言う理由が主な理由です。
支払い時に1,000バーツしかない場合はコンビニなどによって崩してから支払うようにしましょう。
500バーツ(約2,200円)

サイズ | 幅152mm、高さ72mm(旧札) |
偽造防止 | 表に銀箔模様、裏に金属箔のリボンと透かし付 |
色 | ピンク色 |
読み方 | ハーローイ バーツ |
500バーツは日本円で約2,200円と同等の金額です。
500バーツは1,000バーツに比べて比較的使用しやすい紙幣ですが、タクシーや屋台などでは敬遠されがちな紙幣です。
100バーツ(約440円)

サイズ | 幅150mm、高さ72mm(旧札) |
偽造防止 | 透かし付き |
色 | 赤茶色 |
読み方 | ヌンローイ バーツ |
100バーツは日本円で約440円と同等の金額です。
100バーツは非常に使用頻度が高い紙幣で、高級レストランの端数としての使用方法やローカル食事やタクシーのメイン紙幣などでも活躍してくれるまさにオールマイティな紙幣といってよいでしょう。
ホテルやマッサージのチップ(100バーツのチップは高額)などにも使用するので、財布には常にしのばせていたい紙幣の一つです。
50バーツ(約220円)

サイズ | 幅144mm、高さ72mm(旧札) |
偽造防止 | 透明プラスティック透かし付 |
特徴 | 最先端プラスティックマネー(紙ではないので破けない) |
色 | 赤茶色 |
読み方 | ハースィップ バーツ |
50バーツは日本円で約220円と同等の金額です。
50バーツも非常に多くの使い道があり、特にローカル食堂や屋台、タクシーなどで使用するときに重宝されます。
使用頻度に関しては、100バーツや20バーツには劣りますが、ホテルやマッサージのチップなどとしても使用するので、財布の中にあってもよい紙幣です。
20バーツ(約88円)

サイズ | 幅137mm、高さ72mm(旧札) |
偽造防止 | 型押し透かし付 |
色 | 緑色 |
読み方 | イースィップ バーツ |
20バーツは日本円で約88円と同等の金額で、タイの物価や交通手段を考えると一番使用頻度が高い紙幣になります。
タクシーの支払い、屋台での買い物、ローカル食堂、ホテルのチップやマッサージのチップ(20バーツはよくないサービスの場合)など、様々な場面で使用されます。
とくにタクシーやバイクタクシーなどの移動手段のときに必要なので『財布には常に5枚以上』あると安心です。
タイの硬貨6種類を写真付きで解説
10バーツ(約44円)

サイズ | 直径26mm、厚さ2.2mm |
色 | ツートーンカラー |
読み方 | スィップ バーツ |
10バーツは日本円で約44円と同等の金額です。
この10バーツにはバンコクの3大寺院のひとつ「ワットアルン(暁の寺)」がかかれています。
10バーツは硬貨の中では非常に使用頻度が高く、とくにタイ在住の方の家には貯めてあるほど使用頻度が多い硬貨です。
旅行者にはあまり必要ないかもしれませんが、とくに洗濯機や乾燥機、ゲームセンターなどは10バーツを使用することが多く、一度に何枚も使用するため10バーツがたくさん必要になります。
日本で言う100円のような使い方ですね。
5バーツ(約22円)

サイズ | 直径24mm、厚さ2.2mm |
特徴 | 9角形の縁取りがある |
読み方 | ハーバーツ |
5バーツは日本円で約22円と同等の金額で、この5バーツには「ワット・ベンチャマボーピットドゥシットワナーラーム仏教寺院」が書かれています。
5バーツはあまり使用頻度が多くないがそこまで細かい金額ではないので、支払い時にはしようしても問題ない金額です。
持っていても使用方法は少ないので、使えるタイミングが来たら優先的に使っていきましょう。
2バーツ(約9円)


2バーツは日本円で約9円と同等の金額で、この2バーツにはバンコクの第2級王室仏教寺院の「ワット・サケット(Golden Mount)」がかかれています。
2バーツはあまり使用する場面がないので、財布に残しておく必要のないお金です。
コンビニで端数がでたときなどに優先的に使用していきましょう。
1バーツ(約4.4円)

サイズ | 直径20mm、厚さ1.4mm |
特徴 | かかれている寺院が「ワットプラケオ」 |
読み方 | ヌン バーツ |
1バーツは日本円で約4.4円と同等の金額で、この1バーツにはバンコクの有名寺院「ワットプラケオ」がかかれています。
1バーツのは基本的に使用頻度は多くありません。
使用場所としてはコンビニの前にある体重計などで使用できます。
50サタン(約2.2円)

サイズ | 直径18mm、厚さ1.4mm |
特徴 | かかれている寺院が「ワットドイステープ」 |
読み方 | ハースィップ サタン |
50サタンは日本円で約2.2円程で、この50サタンにはチェンマイの寺院「ワットドイステープ」がかかれています。
25サタン(約1円)

サイズ | 直径16mm、厚さ1.4mm |
特徴 | かかれている寺院が「ワットマハタート」 |
読み方 | イースィップハー サタン |
25サタンは日本円で約1円程で、25サタンにはアユタヤの「プラ・マハータート」がかかれています。
この記事のまとめ
いかがでしょうか。
この記事では、タイのお金についてを解説してきました。
おさらいをしていくと、
- タイの通貨は「バーツ(Baht)」と「サタン(Satang)」がある
- 1バーツ=4.4円(2025年3月現在)
- タイの紙幣は5種類、タイの硬貨は6種類ある
タイの紙幣・硬貨にはそれぞれ使用頻度が変わってきます。
支払いやチップなど、それぞれの使い方にあった使用方法で正しく使いましょう。