タイのフルーツ「マカーム(タマリンド)」とは?旬の時期・種類・食べ方・選び方を徹底解説

タイ語で「マカーム」と呼ばれるタマリンドは、茶色いさやの中に甘酸っぱい果肉が入ったタイで身近なフルーツです。甘い品種はそのまま食べられ、酸味の強いものは料理や調味料にも活躍します。この記事では、種類や旬、味、食べ方、おいしい実の選び方まで詳しく紹介します。

目次

タイのタマリンド「マカーム」とは?

茶色いさやの中に果肉が入ったユニークなフルーツ

項目内容
果物名/タイ語名タマリンド/มะขาม
読み方マカーム
英語名Tamarind
学名Tamarindus indica L.
主な旬12〜3月頃(甘味系)
果肉の色茶色〜濃い茶褐色
特徴甘いタイプと酸っぱいタイプがある
主な食べ方生食、調味料、料理、菓子、加工品など

タマリンドはタイ語で「มะขาม(マカーム)」と呼ばれるフルーツです。

熟した果実は茶色い硬めのさやに包まれ、中には濃い茶褐色の果肉と硬い種が入っています。果肉の周りには細い筋のような繊維が走っており、殻を割って筋を取り除いてから食べる独特の構造です。

甘いマカームと酸っぱいマカームがある

タイのマカームを知るうえで重要なのが、すべて同じ味ではないことです。そのままフルーツとして食べられる甘いタイプは「マカームワーン」と呼ばれ、濃厚な甘さの中にタマリンド特有の風味があります。

一方、酸味の強いタイプは料理の味付けやタマリンドペースト、漬け物などに使われます。

同じタマリンドでも、甘いタイプはフルーツ、酸っぱいタイプは料理素材として活躍するのが大きな特徴です。

見た目以上に果肉は少ない

マカームはさや全体を見るとボリュームがありますが、殻、繊維、種を取り除くと実際に食べる果肉部分はそれほど多くありません。果肉は種の周囲に密着するように付いているため、口に入れて果肉だけを食べ、硬い種を残します。

初めてなら、大量に購入するより少量から試すと食べやすいでしょう。

タイで食べたいマカームの代表的な種類

シートーン|ペッチャブーンを代表する甘いタマリンド

「シートーン(Si Thong/สีทอง)」は、タイの甘いタマリンドを代表する品種のひとつです。

名産地として知られるペッチャブーンでも栽培され、熟した果肉をそのまま食べられます。

さやはまっすぐというより自然に曲がった形になりやすく、中には茶褐色の甘い果肉が入っています。

甘いタマリンドを初めて食べるなら、覚えておきたい代表品種です。

プラカーイトーン|太く大きなさやと厚い果肉

「プラカーイトーン(Prakai Thong/ประกายทอง)」は、比較的大きく太いさやを付ける品種です。

さやは丸みがありながら比較的まっすぐ伸び、殻の中には厚い果肉が入っています。甘味が強く、生食用のマカームとして楽しめます。

シートーンと並べると、曲がったさやと、太くまっすぐなさやという外見の違いも分かりやすいでしょう。

シーチョンプー|大きく整った形の甘味系品種

「シーチョンプー(Si Chomphu/ศรีชมภู)」も、甘いマカームとして知られる品種です。

果実は比較的大きく、さやがまっすぐ伸びやすいため、見た目も整っています。

収穫が比較的早く始まるタイプで、年末頃から市場に出回り始めることがあります。

甘いタマリンドの旬を早い時期から楽しみたい場合にも注目したい品種です。

カンティー|厚くやわらかな果肉が特徴

「カンティー(Khantee/ขันตี)」は、中型でやや太さのあるさやを付ける品種です。

殻は比較的しっかりしていますが、中の果肉は厚くやわらか。甘さは濃厚すぎず、そのまま食べるほか加工にも利用されています。

品種によってさやの大きさや曲がり方だけでなく、果肉の厚さや甘味にも違いがあるのがタイのマカームの面白さです。

タイのマカームの旬はいつ?甘いタマリンドがおいしい時期

甘いマカームは12〜3月頃が旬

甘いマカームをフルーツとして楽しみたいなら、12〜3月頃が狙いやすい時期です。

年末頃から早生品種が出始め、1〜2月頃になると市場に並ぶ量も増えてきます。

暑季のフルーツが多いタイの中では、冬から春先に旬を迎える少し珍しい存在です。

1〜2月頃は特に見つけやすい

甘いタマリンドの産地として有名なペッチャブーンでは、1〜2月頃に収穫量が増えます。

この時期には、甘いマカームがさや付きのまま袋や箱に詰められて販売されます。

タイ旅行が年明けと重なるなら、マンゴーやパイナップルだけでなく、旬のマカームワーンを探してみるのもおすすめです。

品種によって収穫時期が少しずつ違う

すべての甘いマカームが同時に旬を迎えるわけではありません。

シーチョンプーは11月末頃から、プラカーイトーンは12月頃から、カンティーは1月頃から収穫されるなど、品種によってスタート時期に差があります。

複数の品種が順番に市場へ出てくることで、数か月にわたって甘いタマリンドを楽しめます。

甘いマカームと酸っぱいマカームは何が違う?味と食べ方

マカームワーンはそのまま食べられる

「マカームワーン」は、その名の通り甘いタマリンドです。

乾いた茶色の殻を指で割り、果肉に沿って伸びる筋を取り除けば、そのまま食べられます。

果肉はねっとりしており、干し柿やドライフルーツにも少し似た濃縮感があります。甘味の中にわずかな酸味があり、一般的なフレッシュフルーツとはかなり違った食感です。

酸っぱいマカームは料理の味付けに活躍

酸味の強いタマリンドは、そのまま甘い果物として食べるより、料理の酸味付けに利用されます。

果肉を水に浸してもみ出すと、茶色く酸味のあるタマリンドウォーターを作れます。

ライムのような鋭い酸味とは少し違い、まろやかで奥行きのある酸味を料理に加えられるのが特徴です。

殻と筋を取り、種を残して食べる

甘いマカームの食べ方は簡単です。

まず乾いた殻を割り、表面に付いた細い筋を取り除きます。そのまま茶色い果肉を口に入れ、果肉だけを食べて中の硬い種を残します。

さやの中には複数の種が並んでいるため、一気に噛まず、ひと区切りずつ果肉を食べて種を出すと食べやすいでしょう。

甘いタイプかどうか表示を確認する

見た目だけで甘いタマリンドと酸っぱいタマリンドを完全に判断するのは難しいため、購入するときは品名を確認するのが確実です。

タイ語で、

มะขามหวาน(マカームワーン)

と表示されていれば「甘いタマリンド」です。

そのままフルーツとして食べたい場合は、この表記を覚えておくと選びやすくなります。

タイでマカームを買うには?選び方と旅行者が知っておきたい注意点

甘いマカームなら「マカームワーン」を探す

旬の時期には市場やスーパー、フルーツショップ、土産物店などで甘いマカームが販売されます。

特にペッチャブーン産のマカームワーンは有名で、箱入りや袋入りの商品も見つけられます。

そのまま食べる目的なら、酸っぱい料理用ではなく**「มะขามหวาน」表記があるもの**を選びましょう。

殻が乾いていてカビのないものを選ぶ

熟した甘いタマリンドの殻は、茶色く乾燥しています。

殻に多少のヒビが入ること自体は珍しくありませんが、内部まで湿っていたり、カビが生えていたり、異臭がしたりするものは避けます。

さや全体がしっかり乾いており、内部の果肉が極端に崩れていないものを選びましょう。

初めてなら少量パックが食べやすい

マカームは殻や種があるため、購入した重量すべてを食べられるわけではありません。

特に初めて食べる場合は、独特のねっとりした食感や濃い甘味が好みに合うか分かりません。

一人旅なら小さな袋や少量パックから試し、気に入ったら追加で購入すると無駄がありません。

加工品なら一年を通して見つけやすい

生の甘いマカームには旬がありますが、タマリンドペーストや菓子、砂糖漬けなどの加工品は季節を問わず見つけやすくなります。

タイ料理の味付けに使いたい場合は、生果ではなくペーストや濃縮タイプを選ぶ方法もあります。

お土産ならマカームを使った菓子や加工品も選択肢になります。

マカームを使った代表的なタイ料理・加工品

ナームマカームピアック|タイ料理の酸味を作るタマリンドウォーター

酸っぱいタマリンドを料理に使う代表的な方法が「ナームマカームピアック」です。

熟した酸味系タマリンドの果肉を水に浸し、手でもみながら成分を溶き出してから、種や繊維を取り除きます。

出来上がった茶色い液体にはタマリンド特有の酸味があり、パッタイをはじめとする甘酸っぱいタイ料理の味付けに使われます。

ライムとは違った丸みのある酸味を出せるのが特徴です。

ナムプリックマカーム|タマリンドの酸味を生かすナムプリック

「ナムプリックマカーム」は、タマリンドを使ったタイの辛味調味料・ディップです。

酸味のあるタマリンドに唐辛子や調味料を合わせることで、辛味・塩味・甘味・酸味を持つ濃厚な味になります。

甘いマカームワーンをそのまま食べる場合とはまったく異なり、タマリンドを料理の酸味として使うタイらしい一品です。

マカームチェーイム|甘く漬けたタマリンド

「マカームチェーイム(มะขามแช่อิ่ม)」は、タマリンドを甘く漬けた加工品です。

酸っぱいタマリンドを砂糖などで漬けることで、酸味を残しながら甘さを加えます。

生の甘いマカームとは違い、甘酸っぱいおやつとして楽しめるのが特徴です。

マカームクルック|砂糖・塩・唐辛子をまぶしたタイのお菓子

マカームクルックは、タマリンドの果肉に砂糖、塩、唐辛子などを合わせたタイらしい加工菓子です。

タマリンド本来の酸味に、甘味・塩味・辛味が加わり、一度に複数の味を楽しめます。

タイのコンビニやスーパー、土産物店などでも、タマリンドを使った甘辛い菓子を見つけることがあります。

タマリンドペースト|タイ料理を支える重要な食材

酸っぱいタマリンドは、種や繊維を取り除いてペースト状にした商品としても販売されています。

水で溶いたり、そのまま少量加えたりして、炒め物、カレー、ソースなどに酸味を加えます。

甘いマカームをフルーツとして食べるだけでなく、料理の味を支える調味素材としても非常に重要なのが、タイにおけるマカームの大きな特徴です。

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