タオチオ(タイの発酵大豆調味料)のコクに、刻んだ生のしょうがとにんにくを重ねる、カオマンガイのタレのレシピです。甘いタイの黒しょうゆ、酢、砂糖、少量の生唐辛子を合わせ、ゆで鶏と鶏油ごはんに添える4人分を作ります。
ミキサーは使わず、包丁とスプーンで仕上げます。目指すのは、豆と香味材料の細かな粒が残る茶褐色のタレ。ここでいう「屋台風」は、今回の香味と食感の方向を表す言葉で、タイ全土の共通配合や特定の店の再現ではありません。

3秒チェック
- 難易度
- 初級
- 人数
- 4人分(タレのみ)
- 調理時間
- 約15分を想定。鶏肉・ごはんの調理は別
- 作り方
- 包丁で刻み、スプーンで混ぜる
- 火・ミキサー
- どちらも使わない
- 辛さ
- 生の赤唐辛子は基本2g。好みで減量・省略可
- タイ食材
- タオチオ・甘い黒しょうゆ・生の赤唐辛子を用意
分量と時間は試作前の設計です。味のバランス・完成量・所要時間は実調理での確認前です。
料理・工程画像は説明用の生成イメージです。
このタレの特徴
- 粒入りタオチオを主役に、発酵大豆の風味を生かす。
- 生のしょうがとにんにくを刻み、香りと細かな食感を残す。
- 唐辛子は少量から。辛さを足したい人は、自分の小皿で調整する。
材料(4人分・タレのみ)
調味料と水も含め、すべてgで量ります。しょうが・にんにく・唐辛子は、皮・へた・傷んだ部分などを除いた、実際に使う部分の重量です。味見用のゆで鶏と鶏油ごはんは、別に調理済みのものを少量用意してください。

基本のタレ
- タオチオ(粒入りのタイの発酵大豆調味料)
- 45g
- シーユーダムワーン(甘いタイの黒しょうゆ)
- 5g
- ホワイトビネガー(加糖・調味していない醸造酢)
- 20g
- 上白糖
- 12g
- 水(飲用に適したもの)
- 20g
- しょうが(成熟したもの)
- 25g
- 生にんにく
- 8g
- プリックジンダー・デーン(生の赤唐辛子)
- 2g
タオチオは豆と液体を軽く混ぜてから45gを量ります。豆だけを取り出したり、液体だけを量ったりしません。完成品のカオマンガイ用ソースではなく、粒入りの発酵大豆調味料を選んでください。
このタレは加熱しないため、商品表示でそのままつけだれに使えることを確認します。加熱が必要な商品には、この手順を適用しません。
甘い黒しょうゆは「シーユーダムワーン」を使用します。甘味のない別タイプのシーユーダムや、日本の濃口しょうゆと同じものではありません。
唐辛子が苦手な場合は基本の2gを減らすか、省略できます。ただし、しょうが・生にんにくによる刺激は残ります。
必要なときだけ使う調整用・別添え
- 水(濃さの調整用)
- タレ全量に5gずつ
- ホワイトビネガー(酸味の調整用)
- タレ全量に2gずつ
- 上白糖(甘味の調整用)
- タレ全量に2gずつ
- タオチオ(豆の風味・塩味の調整用)
- タレ全量に2gずつ
- プリックジンダー・デーン(別添えの追加用)
- 追加分2gを別に用意し、各自の小皿へごく少量ずつ
調整用は、基本のタレに最初からすべて入れる材料ではありません。水5g・酢2g・砂糖2g・タオチオ2gは、4人分のタレ全量に対する追加量です。別添えの唐辛子2gも、全量を使い切る指定ではありません。
作り方|刻んで混ぜる5STEP
用意する道具は、包丁、まな板、小さなボウル2つ、スプーン、キッチンスケール、味見用の小皿です。鍋・電子レンジ・ミキサー・フードプロセッサーは使いません。
STEP1材料を量り、香味材料を刻む

しょうがは洗い、汚れや傷んだ部分を除いて25gを量り、2〜3mm程度のみじん切りにします。にんにくは皮をむいて8gを量り、しょうがより細かく刻みます。全量をすりおろさず、細かな食感を残してください。
赤唐辛子は洗って水気を拭き、へたを除いて2gを量り、細かく刻みます。触れた手で目や顔に触れず、扱った後は手と器具を洗います。
タオチオは豆と液体を軽く混ぜて45gを量り、残りの調味料と水も材料表どおりに量ります。別添えの唐辛子を用意する場合は、基本分とは分けてください。
STEP2酢・水・砂糖を合わせる

1つ目のボウルにホワイトビネガー20g、水20g、上白糖12gを入れ、スプーンで混ぜます。器の底に砂糖の粒が残っていないか確認してください。
溶けにくければ少し置いてから、もう一度底まで混ぜます。時間だけで切り上げず、粒の状態を見て進めましょう。この段階ではタオチオ・黒しょうゆ・香味材料は入れず、加熱や水の追加もしません。
STEP3タオチオと甘い黒しょうゆを混ぜる

2つ目のボウルにタオチオ45gを入れ、大きな豆だけをスプーンの背で軽くつぶします。小さな豆の粒は残し、ペースト状にはしません。
STEP2の液体をすべて加え、シーユーダムワーン5gを混ぜます。豆と液体が偏らないよう、底からすくうように合わせてください。しょうが・にんにく・唐辛子はまだ加えません。
STEP4しょうが・にんにく・唐辛子を加える

刻んだしょうが25g、生にんにく8g、赤唐辛子2gを加え、底からよく混ぜます。唐辛子を減らす場合は、減量した分量を加えます。省く場合は加えません。
豆と香味材料の粒が見える、茶褐色のタレに仕上げます。ミキサーでなめらかにしたり、煮詰めたりする工程はありません。色を濃くする目的でしょうゆを追加しないようにしましょう。
STEP5鶏肉とごはんに合わせ、取り分ける

清潔なスプーンでタレを小皿に取り、調理済みのゆで鶏と鶏油ごはんに少量付けて味を確かめます。タレ単体だけで判断せず、食べる組み合わせで確認してください。
調整が必要なら、下の「味の調整と失敗しやすいポイント」から、まず1つだけ選んで変更します。全量への追加と自分の小皿での辛さ調整を分け、食卓では少量ずつ使いましょう。
口を付けた道具や小皿の残りを、共用のタレへ戻しません。長時間常温で置いてなじませる工程もありません。
調味料と粒感を生かすポイント
タオチオの風味を中心にする

粒入りタオチオの発酵大豆の風味を、今回の濃厚さの土台にします。塩味・甘味・色は商品によって異なるため、どの製品でも同じ仕上がりになるとは限りません。
「濃厚」は、しょうゆや砂糖を大量に足して濃くするという意味ではありません。基本の45gを量り、鶏肉とごはんに少量付けて確認します。
甘い黒しょうゆは5gを量る

シーユーダムワーンは、甘味と色を加えるための材料です。今回は5gを使い、塩味の土台を別のしょうゆで重ねる配合にはしません。
色の濃さだけを見て増量せず、商品名と甘いタイプであることを確認してください。製品によって甘味と色の出方も変わります。
細かく刻み、豆はつぶしすぎない

しょうがは2〜3mm程度、にんにくはそれより細かく刻みます。大きすぎるにんにく片やしょうがの塊を避けながら、細かな香味の粒を残す作り方です。
豆は大きなものだけを軽くつぶし、なめらかなペーストにしません。これは今回選ぶ食感であり、攪拌して細かく仕上げる別のタレが間違いという意味ではありません。
味の調整と失敗しやすいポイント
まず、鶏肉・ごはん・少量のタレを一緒に味見します。調整は1つずつ。水・酢・砂糖・タオチオの追加量は、すべて4人分のタレ全量に対する目安です。
塩味が強い・濃すぎる

対処:水を5g加えて混ぜ、かける量も減らす。 食材に合わせて再確認し、必要な場合だけ少しずつ調整します。
しょうゆやナンプラーを足すと塩味が強くなる方向です。酢や砂糖を加えても塩分そのものが減るわけではありません。
甘い・酸っぱい・豆の風味が弱い

甘すぎるとき:酢を2g。酸味が強いとき:上白糖を2g。 それぞれよく混ぜ、鶏肉とごはんに合わせて確かめます。
豆の風味や塩味が弱い場合だけ、タオチオを2gずつ加えます。塩味も一緒に増すため、すでに塩辛いタレには足しません。一度に複数の材料を加えず、変化を確かめてください。
しょうが・生にんにくの刺激が強い

予防:25g・8gを量り、にんにくを大きく切らない。 目分量で増やすと、香味と刺激のバランスも変わります。
できあがったタレは、まず使う量を減らして食べる組み合わせで確認します。細かく混ぜた香味材料だけを取り除くのは難しく、置いておけば必ず刺激がなくなるとも言えません。次回減らす場合は、香りと食感も変わります。
辛すぎる・辛さを足したい

予防:基本の赤唐辛子を増やさず、追加分は別添えにする。 辛い味が好きな人だけ、自分の小皿に刻んだ唐辛子をごく少量ずつ加えます。
辛すぎる場合はタレの使用量を減らすか、別に作った唐辛子なしのタレと合わせて調整します。大量の砂糖で辛さを隠そうとしないでください。唐辛子を省いても、しょうが・生にんにくの刺激は残ります。
水っぽい・黒くなりすぎた

予防:基本の水20gと、調整用の水5gを分けて考える。 調整用の水は、濃さを見てから必要な分だけ使います。水っぽくなったものを煮詰める作り方ではありません。
甘い黒しょうゆは5gを量ります。黒く見えるという理由だけで他の調味料を足さず、製品差と味を確認してください。写真の色に合わせるための増量はしません。
他のカオマンガイだれとの違い
今回は、タオチオと甘い黒しょうゆに、生のしょうが・にんにく・赤唐辛子を合わせる手混ぜのタレです。材料と手間、辛さの好みで使い分けましょう。
タイ食材で作る本格タレ

タオチオ、2種類のタイしょうゆ、パームシュガー、漬けにんにくと漬け汁を使い、機器で細かな粒を残すタイプです。こちらにもしょうがと粒感があります。
今回の違いは、漬けにんにく・漬け汁を使わず、生にんにくを包丁で刻むこと。ミキサーを使わず、調味料はタオチオと少量の甘い黒しょうゆを軸にします。
本格タレのレシピを見る10月3日公開予定
日本の調味料で作る本格風タレ

味噌、日本のしょうゆ、酢、レモン汁、一味唐辛子で味を組み立てるタイプです。こちらも刻んだしょうがと生にんにくを使います。
今回との違いは、香味材料の有無ではなく、タオチオ・甘いタイの黒しょうゆ・生唐辛子を使う調味料の構成です。
日本の調味料で作るレシピを見る10月5日公開予定
唐辛子なしのタイ食材タレ

タオチオ、タイしょうゆ、漬けにんにくを使い、基本の唐辛子を0gにしたタイプです。しょうがなどの配合も調整しています。
唐辛子の辛味を避けたい場合の選択肢です。今回のタレから唐辛子だけを省く場合とは、材料全体のバランスが異なります。
5分を目安に作る簡単タレ

ナンプラー、日本のしょうゆ、チューブしょうが・にんにく、ごま油を使い、包丁と火を使わない時短アレンジです。
今回は包丁で刻む工程があり、タオチオを使った豆の風味と食感を目指します。手間と味の方向が異なる、別の作り方です。
混ぜるだけの簡単レシピを見る10月4日公開予定
保存と取り分け
食べる分を作り、残りはすぐ冷蔵する

基本は1回の食事で食べる分を作ります。清潔な器に残った未使用のタレは、清潔な容器に密閉して速やかに冷蔵し、早めに使ってください。冷蔵しても安全が無期限に続くわけではありません。
しょうが・生にんにくを含む未加熱のタレです。保存可能な日数や冷凍期間は断定せず、使用した調味料の保存方法・開封後の扱いも確認します。
清潔な器具で、小皿へ分ける

手と器具を洗い、生の鶏肉を扱ったまな板・包丁を洗浄せずに使いません。タレは清潔なスプーンで各自の小皿へ取り分けます。
口を付けた箸やスプーン、食べかけの小皿のタレを共用の器や保存容器へ戻さないでください。商品表示の原材料・アレルゲン・使用方法も確認します。
酢や砂糖が入っていても常温保存しない

酢・砂糖・塩味のある調味料が入っていても、常温保存を保証するものではありません。食卓に出したまま長時間置かず、食べる分だけ取り分けます。
傷みや保存状態に不安があるものを味見で確かめたり、調味料を足して隠したりしないでください。
よくある質問
本格タレと何が違いますか?
漬けにんにく・漬け汁を使わず、生にんにくを刻んで加えます。機器で攪拌せず、包丁とスプーンで粒感を残す点も違います。本格タレにもしょうがと粒感があり、「本格版はなめらか」という分け方ではありません。
甘い黒しょうゆがない場合は?
省くと色・甘味・風味が変わり、今回の配合と同じ仕上がりではなくなります。甘いシーユーダムワーンを用意するのが基本です。日本の濃口しょうゆ5gへそのまま置き換える指定ではありません。
タオチオを味噌で代用できますか?
味噌とタオチオは、塩味・香り・豆の粒・水分が異なります。45gを同量の味噌に置き換える配合にはしていません。タイ調味料を用意しない場合は、日本の調味料で作るタイプを選ぶ考え方になります。
チューブしょうが・にんにくでも作れますか?
水分や味付け、食感が異なるため、今回の25g・8gを同量で置き換える指定ではありません。刻む手間を省きたい場合は、チューブを使う簡単タレが別の選択肢です。
唐辛子を入れなくてもよいですか?
基本の2gを省くことはできます。ただし、しょうが・生にんにくの刺激は残ります。タイ食材を使って唐辛子なしに配合全体を調整したタレも、記事末尾から確認できます。
鶏スープは必要ですか?
今回は飲用に適した水20gを基本に使い、鶏スープは加えません。水に加えてスープを足す配合でもありません。鶏肉と鶏油ごはんは別に調理し、できあがったものを味見に用意してください。
