タイのフルーツ「ラムヤイ(ロンガン)」とは?旬の時期・種類・食べ方・選び方を徹底解説

タイ語で「ラムヤイ」と呼ばれるロンガンは、薄茶色の皮の中に白く半透明の果肉が入ったタイ定番のフルーツです。強い甘みとみずみずしさが特徴で、生食のほかドライフルーツやスイーツにも使われます。この記事では、種類や旬、食べ方、選び方まで詳しく紹介します。

目次

タイのロンガン「ラムヤイ」とは?

項目内容
果物名/タイ語名ロンガン/ลำไย
読み方ラムヤイ
英語名Longan
学名Dimocarpus longan Lour.
主な旬通年流通・6〜8月頃がピーク
主な産地チェンマイ、ラムプーン、チャンタブリーなど
特徴半透明の果肉と黒い種
主な食べ方生食、ロイゲオ、ドリンク、ドライフルーツなど

薄茶色の皮に白く半透明の果肉が入ったフルーツ

ロンガンはタイ語で「ลำไย(ラムヤイ)」と呼ばれる、タイで親しまれている南国フルーツです。直径2〜3cmほどの丸い実が房になり、熟すと薄茶色から黄褐色の皮に包まれます。

皮をむくと、中には白〜半透明の果肉と黒く光る種が入っています。果肉はみずみずしく、しっかりした甘みと独特の香りを楽しめるのが特徴です。

タイでは年間を通して流通していますが、自然な旬のピークは6〜8月頃。特に北部のチェンマイやラムプーンは重要な産地として知られています。

ライチやランブータンの仲間

ラムヤイは、ライチやランブータンと同じムクロジ科の果物です。

どれも皮の内側に白い果肉と種を持ちますが、ラムヤイはライチより小ぶりで、表面もデコボコしていません。果肉はプリッとしながらも柔らかく、ライチより甘味を強く感じやすいのが特徴です。

見た目が似ているため、タイ旅行で3種類を食べ比べてみるのも面白いでしょう。

タイ北部を代表する果物のひとつ

ラムヤイはタイ各地で栽培されていますが、特に生産が盛んなのが北部です。

主要産地にはチェンマイ、ラムプーン、チェンライ、パヤオなどがあり、北部の市場では旬になると大量のラムヤイが房ごと並びます。

チェンマイでは通常シーズンだけでなく、時期をずらして収穫するオフシーズン栽培も行われているため、一年を通して流通しやすくなっています。

タイで食べたいラムヤイの代表的な種類

イードー|タイで広く栽培される定番品種

イードー(E-do/อีดอ)」は、タイで商業栽培される代表的なラムヤイです。

果実はやや平たい丸形で、皮は黄褐色。中には白い果肉が入り、甘味をしっかり感じられます。生食だけでなく、缶詰やドライラムヤイなどの加工にも使われています。

比較的早い時期に収穫できることもあり、タイでまず覚えておきたい定番品種です。

ビアオキアオ|少しゆがんだ形と厚い果肉が特徴

ビアオキアオ(Biao Khiao/เบี้ยวเขียว)」は、少しゆがんだ丸形が特徴です。

果皮は緑がかった褐色で、中には白く厚みのある果肉が入っています。甘味に加えて香りもよく、ラムプーンでは地域性の高いラムヤイとして知られています。

果肉が厚いため、種を取り除いてシロップに入れるラムヤイロイゲオにも向いています。

シーチョンプー|淡いピンク色の果肉が美しい

シーチョンプー(Si Chomphu/สีชมพู)」は、ほかのラムヤイとは少し違った見た目を楽しめる品種です。

果皮は赤みを帯びた褐色で、果肉は白色をベースにほんのり淡いピンク色になります。熟度が進むとピンク色がより分かりやすくなり、甘味と香りも楽しめます。

種も比較的小さいため、果肉部分を楽しみやすいのも特徴です。

プアントーン|大きな房をつける品種

プアントーン(Puang Thong/พวงทอง)」は、丸い果実が大きな房になって実る品種です。

ひと房が2.5〜3kgほどになることもあり、ほかの代表品種より房全体のボリューム感が大きいのが特徴です。果肉には甘味があります。

市場で房付きのラムヤイを見る機会があれば、実の色だけでなく房の大きさにも注目してみてください。

タイのラムヤイの旬はいつ?一番おいしい時期

自然な旬のピークは6〜8月頃

タイではラムヤイを一年中見つけることができますが、自然な旬のピークは6〜8月頃です。

この時期は市場やスーパーに大量のラムヤイが並びやすく、房付きの新鮮なものを見つける機会も増えます。

チェンマイでは8月が最盛期

北部の主要産地チェンマイでは、通常シーズンの収穫が7〜9月頃に集中します。

その中でも8月は特に収穫量が多い時期で、旬のラムヤイを狙うなら非常に分かりやすいタイミングです。

7〜8月頃にチェンマイへ旅行するなら、市場やスーパーでラムヤイを探してみるのがおすすめです。

オフシーズン栽培で冬にも出回る

タイでは収穫時期を調整する栽培も行われています。

チェンマイでは通常の7〜9月だけでなく、12〜1月頃にもオフシーズンの収穫量が増えるため、冬のタイ旅行でもラムヤイを見つけられる可能性があります。

つまりラムヤイは、「旬でなければ食べられない」というフルーツではありません。

ラムヤイはどんな味?「龍眼」と呼ばれる理由と食べ方

甘味が強く、みずみずしい

ラムヤイの果肉は白〜半透明で、口に入れるとたっぷりの果汁と甘味が広がります。

ライチのような爽やかな甘酸っぱさというより、甘味がしっかり前に出るタイプ。品種によっては花のような香りも感じられます。

冷やして食べると甘さと果汁感が際立ち、暑いタイでも食べやすいフルーツです。

黒い種が「龍の目」のように見える

ラムヤイの英語名「Longan」は、中国語で「龍の眼」を意味する言葉に由来しています。

皮をむくと半透明の果肉越しに、中央の丸く黒い種が透けて見えます。この姿が**大きな目玉のように見えることから「Dragon Eye=龍眼」**と呼ばれるようになりました。

日本語でも「龍眼(リュウガン)」という名前が使われます。

皮は手で簡単にむける

食べ方は非常に簡単で、薄茶色の皮を指で割り、そのままむくと白い果肉が現れます。果肉を口に入れ、中央の黒い種だけを残して食べます。

包丁は必要ないので、市場やスーパーで購入してホテルへ持ち帰ってもそのまま手軽に食べられるのが魅力です。

ドライラムヤイは生とはかなり違う味

タイではラムヤイを乾燥させた「ドライラムヤイ」もよく作られています。

乾燥すると果肉の水分が抜け、色は黄金色〜茶色に変化。甘味と香りがギュッと濃縮され、生のラムヤイとはかなり違った味わいになります。

北部では黄金色に仕上げたドライラムヤイや、粉末、飲料などさまざまな加工品も作られています。

タイでラムヤイを買うには?選び方と旅行者が知っておきたい注意点

市場やスーパーでは房付きで売られることも多い

旬になると、市場やスーパー、フルーツ店などでラムヤイを簡単に見つけられます。

小さな果実が枝にまとまった房付きの状態で売られることも多く、重量単位で購入できます。一人旅なら大きな房を丸ごと買わず、少量だけ購入してほかのフルーツと食べ比べてもよいでしょう。

皮にハリがあり、乾燥しすぎていないものを選ぶ

新鮮なラムヤイを選ぶときは、果皮の状態を確認します。

品種本来の黄褐色〜褐色があり、極端にしわしわになっていないものを選びましょう。果実が枝から大量に落ちていたり、皮が黒く乾燥していたりするものは収穫から時間が経っている可能性があります。

実がふっくらしていて、房全体に新鮮さが残っているものが選びやすい目安です。

購入したら冷やして早めに食べる

ラムヤイは冷蔵保存できます。

適切な低温・高湿度条件では2〜3週間ほど保管できますが、旅行中にそこまで長期間保存する必要はありません。市場で新鮮なものを購入し、ホテルの冷蔵庫で冷やして数日以内に食べるくらいが一番手軽です。

生のラムヤイは日本へ持ち帰れない

タイで購入した生のラムヤイは、そのまま日本へ持ち帰ることはできません。

リュウガンは、日本への持ち込みが禁止されている生果実のひとつです。少量のお土産や個人消費用であっても例外ではありません。生のラムヤイはタイ滞在中に楽しみ、お土産ならドライラムヤイなどの加工品を選ぶ方が現実的です。

ラムヤイを使った代表的なタイ料理・スイーツ

ラムヤイロイゲオ|シロップで冷たく楽しむデザート

ラムヤイを使った分かりやすいタイデザートが「ラムヤイロイゲオ(ลำไยลอยแก้ว)」です。

種をきれいに取り除いたラムヤイを甘いシロップと合わせ、冷たくして食べます。果肉が厚いビアオキアオは、形を保ちやすくロイゲオにも向いています。

暑いタイで食べると、生とは違った冷たく甘いデザート感を楽しめます。

カオニャオピアックラムヤイ|もち米と合わせるタイスイーツ

ラムヤイはもち米を使ったスイーツにもよく合います。

カオニャオピアックラムヤイ(ข้าวเหนียวเปียกลำไย)」は、もち米を砂糖と一緒にやわらかく煮、種を取り除いたラムヤイを加えて仕上げるデザートです。

最後に塩気を効かせたココナッツミルクをかけることもあり、甘いラムヤイ+もち米+ガティというタイらしい組み合わせを楽しめます。

ナームラムヤイ|ドライラムヤイを使った甘いドリンク

ナームラムヤイ(น้ำลำไย)」は、ラムヤイを使ったタイの甘い飲み物です。

生の果肉を使う場合もありますが、ドライラムヤイを煮出して作ると、乾燥によって凝縮された濃い甘味と香ばしい香りが水へ移ります。

屋台や飲食店で見つけることもあり、冷たくして飲むとタイの暑さにもよく合います。ラムヤイを加工した飲料商品も数多く作られています。

ドライラムヤイ|タイ北部のお土産候補

旬の生ラムヤイを長く保存するため、タイでは乾燥加工も盛んです。

皮と種を取り除いた果肉を乾燥させると、黄金色〜茶色になり、甘味が強くなります。そのまま食べるほか、お湯で戻したり、ドリンクやスイーツへ使ったりできます。

生のラムヤイを日本へ持ち帰ることはできないため、旅行のお土産ならドライタイプもチェックしてみてください。

ラムヤイは、小さく地味な見た目ながら、タイ北部を代表するフルーツのひとつです。旬の生果実ではみずみずしい甘さを、乾燥させれば濃縮された甘味を楽しめるため、生とドライの両方を食べ比べるとラムヤイの魅力がより分かります。

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