タイの街中でよく見かける「アイティムロート」は、移動式の屋台で販売されるローカルアイスのことです。自転車やバイク、リヤカーなどにアイスを乗せて売り歩くスタイルが特徴で、子どもから大人まで幅広く親しまれています。ココナッツアイスをベースに、パンやもち米、ナッツなどをトッピングするのが定番。この記事では、アイティムロートの特徴や味、楽しみ方まで詳しく解説していきます。
アイティムロートの基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料理名/タイ語名 | アイティムロート / ไอติมรถ |
| 英語名 | Street ice cream / Mobile ice cream cart |
| 食べれる場所 | 路上・住宅街・市場・学校周辺 |
| 意味 | アイティム=アイスクリーム、ロート=車(移動式屋台) |
| 特徴 | 移動式の屋台で販売されるローカルアイスで、トッピングを自由に選べるのが特徴 |
| 使われる食材 | ココナッツアイス、パン、もち米、ピーナッツ、コーン、ゼリーなど |
| 甘さ | ★★★★☆ |
アイティムロートとはどんなスイーツ?

タイの生活に溶け込む“移動式アイス文化”
アイティムロートは、タイの日常に深く根付いている移動式アイスの文化で、特定の地域というよりタイ全土で見られるローカルスイーツです。もともとは固定店舗を持たない販売スタイルとして広まり、自転車やリヤカー、バイクなどで住宅街や学校周辺を巡回しながら販売されてきました。
特に暑いタイでは、こうした移動販売のアイスは非常に需要が高く、子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。
ココナッツアイスをベースにしたタイらしい味
アイティムロートの多くは、ココナッツミルクをベースにしたアイスが使われています。これはタイらしい風味を感じられるポイントで、ミルク系のアイスとは違い、さっぱりしつつもコクのある味わいが特徴です。
さらに、屋台によってはタロイモやチョコレートなど複数のフレーバーを用意している場合もあり、自分の好みに合わせて選べる楽しさがあります。
トッピング文化が主役の“カスタム型スイーツ”
アイティムロートの最大の特徴は、豊富なトッピングを自由に組み合わせられる点です。アイス単体ではなく、「アイス+トッピング」で完成するスイーツといえます。
主なトッピング例
- もち米(カオニャオ)
- ピーナッツ
- コーン
- ゼリー
- パームシード(ลูกชิด)
- パン(コッペパンのようなもの)
これらをアイスと一緒にカップに入れたり、パンに挟んで提供するスタイルが一般的です。特に「パン+アイス」はタイならではの食べ方で、甘さと食感の組み合わせがクセになります。
音で気づくローカルならではの販売スタイル
アイティムロートは、見た目だけでなく“音”でも存在に気づくことができます。販売員がベルや独特の音を鳴らしながら移動するため、その音を聞いて子どもたちが集まってくる光景はタイでは日常的です。
このように、ただのスイーツではなく「生活の一部」として存在しているのが、アイティムロートの大きな魅力です。
アイティムロートはどんな味?
ココナッツミルクのやさしい甘さがベース
アイティムロートの味は、ココナッツミルクを使ったアイスのやさしい甘さが特徴です。ミルクアイスのような重さはなく、ココナッツの香りと自然な甘みが広がるため、暑いタイでもさっぱりと食べられます。
トッピングによって味が大きく変わる
アイティムロートはトッピングが主役ともいえるスイーツなので、組み合わせによって味の印象が大きく変わります。
例えば
- もち米 → ほんのり甘く、もちもちした食感で満足感が増す
- ピーナッツ → 香ばしさとコクが加わる
- コーン → 自然な甘さと粒感のアクセント
- ゼリー → ぷるぷるした食感でさっぱりした後味
このように、「ココナッツアイスの甘さ+トッピングの風味や食感」が組み合わさることで、シンプルながらも奥行きのある味になります。
パンと一緒に食べると“スイーツ+軽食”になる
タイならではの食べ方として、パンにアイスを挟むスタイルがあります。この場合、パンのほんのりした甘さとアイスの冷たさが合わさり、まるでデザートサンドのような味わいになります。
さらにトッピングも一緒に入れることで、「冷たい・甘い・香ばしい・もちもち」といった複数の要素が一度に楽しめるのが特徴です。
アイティムロートはどこで食べることができる?

住宅街や学校周辺で出会えるローカル屋台
アイティムロートは固定店舗ではなく移動式の屋台なので、観光地よりも住宅街や学校周辺で見かけることが多いです。特に昼〜夕方にかけて、子どもが多いエリアを中心に巡回しているため、ローカルな雰囲気の中で楽しめるのが特徴です。
音が聞こえたらチャンス
アイティムロートは、ベルや独特の音を鳴らしながら移動しているため、その音が聞こえたら近くにいるサインです。屋台が止まったタイミングで近づけば、その場で購入することができます。
市場やイベント会場でも見つけやすい
移動式が基本ですが、ナイトマーケットやイベント会場ではその場に停まって販売していることもあります。こうした場所では観光客でも見つけやすく、比較的気軽に体験できます。
初心者は観光地周辺やモール近くを狙う
観光客の場合は、完全なローカル住宅街だと出会いにくいこともあるため、ナイトマーケットやショッピングモール周辺を探すのがおすすめです。例えば、ICONSIAM周辺や、Asiatique The Riverfrontなどでは、移動式または簡易屋台として見かけることがあります。
アイティムロートは“音で呼ぶ”?子どもたちを集める独特の販売スタイル
ベルや音で存在を知らせるローカル文化
アイティムロート最大の特徴のひとつが、「音」でお客さんを呼ぶ販売スタイルです。販売員はベルや金属音など、特徴的な音を鳴らしながら移動し、その音を聞いた人が集まってくる仕組みになっています。
特に子どもたちはこの音にとても敏感で、音が聞こえると家から飛び出して買いに行くという光景は、タイでは日常的に見られます。
音ごとに“アイス屋が来た”と分かるようになっている
面白いのは、その音を聞くだけで「アイティムロートが来た」と分かる点です。地域によって多少違いはありますが、同じ販売スタイルが長く続いているため、音そのものが“アイス屋の合図”として認識されています。
つまりアイティムロートは、ただのスイーツではなく「音とセットで記憶される存在」になっているのです。
実は大人にとっても“懐かしい存在”
この販売スタイルは昔から変わっていないため、大人にとってもアイティムロートは子どもの頃の思い出と結びついています。
そのため、単にアイスを買うだけでなく
- 子どもの頃を思い出す
- 家族や友人との記憶がよみがえる
といった感情的な価値も持っており、タイ人にとっては“懐かしさを感じるスイーツ”としても親しまれています。

