鶏むね肉でカオマンガイを作るときは、肉の厚さをそろえ、中心までの加熱を確認してから、繊維を断つ方向に切ることが大切です。このレシピでは皮なし鶏むね肉300gと炊いたごはん360gを使い、2人分の一皿を用意します。
ごはんは、鶏油とスープで生米から炊く本格版とは異なる、家庭向けの「香味混ぜごはん」です。十分に加熱した鶏のゆで汁を30mLだけ混ぜ、ナンプラーで風味を付けます。混ぜるだけの簡単タレも一緒に作れます。
調理時間は約35〜40分が目安です(炊飯時間は別)。鶏肉の加熱完了は時間だけで判断せず、STEP4の中心温度と保持時間で確認してください。

3秒チェック
- 調理の要点
- 肉の厚さ・中心温度・切る方向
- 調理時間
- 約35〜40分が目安(炊飯時間は別)
- 辛さ
- 基本は唐辛子なし。しょうが・にんにくの刺激はあります
- 材料費
- 使用商品や購入先によって変わります
- 人数
- 2人分
- 用意するもの
- 皮なしむね肉・炊いたごはん・ナンプラー・中心温度計
料理・工程の写真は、手順や仕上がりを説明するための生成イメージです。
このレシピの特徴
- 皮なしむね肉を鍋で別ゆでし、厚さと加熱を確認します。
- ごはんは炊飯後のものを使い、ゆで汁30mLを混ぜます。
- タレの材料と手順まで掲載し、この記事だけで一皿を準備できます。
この記事の目次
材料(2人分)
小さじ1=5mL、大さじ1=15mLです。鶏肉は皮を除いた生の重量、香味野菜は実際に使う部分の重量です。砂糖やチューブ調味料も、材料表の小さじで量ってください。

A|鶏肉とゆで汁
- 鶏むね肉(皮なし)
- 300g
- 塩(下味)
- 2g
- 砂糖(下味)
- 小さじ1
- しょうが
- 10g
- にんにく
- 5g
- 長ねぎの青い部分
- 15g
- 水(ゆでるため)
- 700mLが目安。肉がかぶる量に調整
B|香味ごはんと添え物
- 温かいごはん(炊飯後)
- 360g
- Aのゆで汁(十分に加熱したもの)
- 大さじ2(30mL)
- サラダ油
- 小さじ1(5mL)
- ナンプラー(魚醤・ごはん用)
- 小さじ1/2(2.5mL)
- きゅうり
- 60g
- パクチー
- 好みで少量(任意)
ごはん360gは炊飯後の重量です。 ゆで汁30mLはAの鍋から取り分けます。炊いたごはんを量り、ゆで汁は30mLだけ加えてください。
C|混ぜるだけの簡単タレ
- ナンプラー(魚醤・タレ用)
- 小さじ2(10mL)
- 濃口しょうゆ
- 小さじ2(10mL)
- 穀物酢
- 小さじ2(10mL)
- 砂糖(タレ用)
- 小さじ1
- ごま油
- 小さじ1(5mL)
- おろししょうがチューブ
- 小さじ1
- おろしにんにくチューブ
- 小さじ1/2
任意・調整用
- 一味唐辛子
- 好みでごく少量。基本では入れません
- 水(タレ調整用)
- タレが濃いときだけ、タレ全量に小さじ1ずつ
下味とタレの砂糖、ごはん用とタレ用のナンプラーは分けて量ります。一味唐辛子とタレ調整用の水は、最初から基本配合へ加えません。チューブ調味料の塩味・酸味・香りは商品によって異なります。
道具と調理前の確認
直径18cm程度の鍋、食品用中心温度計、トング、計量器具、ボウル、小鉢、包丁、まな板、しゃもじ、加熱済みの肉を覆うふたを用意します。鍋は肉を重ねず、肉全体に湯をかぶせられるものを選びます。
温度計は測定位置、測定に必要な時間、耐熱性、連続測定の可否を説明書で確認してください。生肉用と加熱済み食品用の器具は分けるか、洗浄・必要な消毒をして使い分けます。温かいごはん360gも用意しておきます。
作り方|6STEP
添え野菜を先に準備し、その後に生の鶏肉を扱います。肉をゆでる10〜15分は目安です。終了の判断はSTEP4の中心温度と保持時間で行います。
STEP1野菜を準備し、鶏肉の厚さをそろえる

きゅうり60gと、使う場合はパクチーを先に洗って切り、清潔な容器へ取り分けます。しょうが10gは薄切りにし、にんにく5gは軽くつぶし、長ねぎの青い部分15gを洗います。
鶏むね肉300gは洗わず、ドリップをキッチンペーパーで拭きます。厚い部分を横から見て、厚さの半分ほどの位置へ包丁を水平に入れます。切り離さずに薄い側へ開き、おおむね2cm以内の厚さにそろえます。開きにくい場合は2つに分け、どちらも厚い部分を残さないようにします。
塩2gと下味用の砂糖小さじ1をなじませ、覆って冷蔵庫に10分ほど置きます。冷凍肉は冷蔵庫で中心まで解凍したものを使います。生肉に触れた手と器具を洗い、必要な消毒をしてからタレ作りに移ります。
STEP2待ち時間にタレを混ぜる

清潔な小鉢へタレ用のナンプラー・濃口しょうゆ・穀物酢を各小さじ2、タレ用の砂糖小さじ1を入れて混ぜます。器の底に砂糖の粒が残らないようになじませます。
おろししょうがチューブ小さじ1、おろしにんにくチューブ小さじ1/2、ごま油小さじ1を加え、かたまりがなくなるまで混ぜます。一味唐辛子と調整用の水は、この段階では加えません。
STEP3香味材料と一緒に鶏肉をゆでる

鍋に水700mL、しょうが10g、にんにく5g、長ねぎ15gを入れて沸かします。下味を付けた鶏肉を重ならないように入れ、湯から出る場合は肉がかぶるまで水を補います。
再び沸き始めたら、小さな泡が穏やかに上がる程度の火加減に落とします。再び沸き始めて火加減を落としたところから、10〜15分を加熱の目安とし、途中で一度裏返します。火を止めて放置する方法にはせず、加熱を続けながら次のSTEPで確認します。
STEP4中心温度を確認し、ゆで汁を取り分ける

食品用温度計の説明書に従い、各かたまりの最も厚い部分の中心を測ります。中心75℃以上が1分間以上続くことを確認します。 湯や鍋肌の温度で代用せず、一瞬75℃を表示しただけで終了しません。
条件を満たさない場合は加熱を続けて再確認します。温度計を差したまま加熱できるか、連続測定できるかは機器の説明書を優先してください。対応していない温度計を鍋へ入れたままにしません。温度計も説明書に従って清潔に扱います。
十分な加熱を確認した鶏肉を、加熱済み食品用の清潔なトングで皿へ取り出し、ふたなどで覆って乾燥を防ぎます。途中で肉を裏返したトングは、そのまま取り出し用に使わず、洗浄・必要な消毒をするか、別の清潔なものへ替えます。ゆで汁は再びしっかり沸かし、清潔な器具で大さじ2(30mL)を取り分けます。加熱確認前の肉汁や、下味の容器に残った生肉の汁は使いません。
STEP5ごはんにゆで汁と調味料を混ぜる

温かいごはん360gに、加熱済みのゆで汁30mL、サラダ油小さじ1、ごはん用ナンプラー小さじ1/2を加えます。しゃもじでごはんをつぶさず、切るように混ぜて全体になじませます。
鍋のゆで汁をそのまま注がず、30mLを量って使います。ゆで汁を増やしてスープごはんにする工程ではありません。
STEP6繊維を断つように切って盛る

加熱済み食品用の清潔な包丁とまな板で、肉の表面に走る筋状の繊維を確認します。その流れを横切って短く断つ方向に、包丁を少し寝かせて1cm程度のそぎ切りにします。部位によって繊維の方向が違う場合は、向きごとに分けてから切ります。
ごはんと鶏肉を2等分して盛り、きゅうり、好みのパクチー、タレを別添えにします。ごはんは混ぜる前の量で1人180gが目安です。鶏肉300gは生の2人分の重量で、加熱後の1人分が150gになるという意味ではありません。
タレは最初から全量をかけず、肉とごはんに少量ずつ合わせます。辛さを足したい人は、取り分けた自分のタレに一味唐辛子をごく少量加えてください。
むね肉を食べやすく仕上げるポイント
厚さをそろえてから加熱する

厚い部分を残すと、その中心に火が入るのを待つ間に、薄い部分も加熱され続けます。STEP1で厚さをそろえ、どのかたまりも中心まで確認できる形にします。2cm以内にしただけで安全な加熱が保証されるわけではありません。
加熱確認後は、むやみに煮続けない

必要な加熱を確認したら肉を取り出し、覆って乾燥を防ぎます。柔らかさを優先して加熱を省くのではなく、確認した後の不要な煮続けを避ける考え方です。
切る方向と、盛るまでの扱いを整える

長い繊維を短く断つように切り、切った肉を広げたまま長時間置かずに盛ります。ゆで汁はごはん用の30mLを量り、タレも付ける量を調整すると、肉・ごはん・タレの味を合わせやすくなります。
困ったときの調整
鶏肉が硬い

考えられる原因:厚さのむらによる加熱の偏り、必要以上の煮続け、繊維に沿った切り方、取り出した後の乾燥です。
今できること:加熱を確認した肉は繊維を断つ方向へ切り直し、少量のタレと合わせてください。すでに硬くなった肉が元通りになるとは限りません。
次回の工夫:厚さをそろえ、加熱確認後は取り出して覆います。
ごはんがべたつく

考えられる原因:元のごはんの水分が多い、ゆで汁を量らず加えた、混ぜるときにつぶした、といったことです。
今できること:追加の汁や油は加えず、しゃもじで軽くほぐします。
次回の工夫:炊飯後のごはん360gとゆで汁30mLを量り、ごはんをつぶさず混ぜます。
全体の味が濃い

まず確認:タレを付ける量を減らします。
タレ自体が濃いとき:タレ全量に水を小さじ1ずつ加えて混ぜ、清潔な味見用のスプーンで少量を確認します。水を足すたびに味も変わるため、まとめて薄めません。
追加する前に:味の付いた肉やごはんに、さらにナンプラーを重ねないようにします。
保存と衛生
食べない分は分けて、速やかに冷却・冷蔵

鶏肉・ごはん・タレを分け、浅い清潔な容器に小分けします。冷蔵中は清潔なふたや覆いを使い、ほかの食品からの汚れや乾燥を防ぎます。室温で完全に冷めるまで長時間置かず、速やかに冷却して冷蔵します。生肉の汁に触れた皿や容器は使いません。
温め直しは中心まで

鶏肉とごはんは中心まで十分に加熱し、中心75℃以上で1分間以上を目安に確認します。電子レンジを使う場合は、対応する容器と覆いを使い、加熱むらにも注意してください。タレは食べる分だけ清潔な小皿へ取り分けます。
保存状態と、手・器具の清潔さを確認する

常温で長く放置したものや保存状態が分からないものを、味見で安全確認しません。再加熱すれば必ず安全になるわけでもありません。調理器具・手・作業台を清潔に保ち、添え野菜やタレへ生肉の汚れを移さないことが大切です。
よくある質問
湯に入れて火を止めるだけでもよいですか?
このレシピでは行いません。肉の厚さや初期温度、湯量で温度の変化が違うため、穏やかな加熱を続け、STEP4で中心温度と保持時間を確認します。
温度計なしで、時間だけを目安に作れますか?
時間だけで加熱完了とは判断できません。このレシピは食品用中心温度計を使う前提です。表面の色や肉汁だけではなく、各かたまりの厚い部分を測ってください。
皮付きのむね肉でもよいですか?
今回は皮を除いた肉300gを使います。皮付き300gとは肉の量や脂の量が異なります。皮付き肉を用意した場合は、皮を除いてから肉300gを量ってください。
ナンプラーは使いますか?
ごはん用に小さじ1/2、タレ用に小さじ2を使います。用途ごとに分けて量ります。ナンプラーの風味を生かす配合です。
ごはんは生米から炊きますか?
調理に使うのは、別に炊いておいた温かいごはん360gです。鶏肉と生米を同時に炊く方法ではありません。炊飯時間は約35〜40分の目安に含めていません。
ほかのカオマンガイのタレも合わせられますか?
今回の簡単タレの代わりとして、好みのタレを選べます。複数種類を全量重ねず、それぞれのレシピの人数と分量を確認して少量ずつ合わせてください。選べるレシピは、この下にまとめています。
