タイのお粥の「ジョーク」とは。タイ料理といえば「辛い」というイメージが多いかもしれませんが、もちろん辛くないタイ料理もたくさんあります。そんな中でもタイの「お粥」として人気の高い料理に「ジョーク」と「カオトム」があります。ここではそんなジョークについて解説していきます。
ジョークの基本情報

料理名 | ジョーク(โจ๊ก) |
英語名 | Thai Rice Porridge |
食べれる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | ジョーク:おかゆ |
特徴 | タイのお粥 |
辛さ | ★(辛くないタイ料理) |
ジョーク(タイ風おかゆ)とはどんな料理?

タイの朝食といえば、まず名前が挙がるのが「ジョーク(โจ๊ก / Joke)」です。
ジョークとは、米をじっくり煮込んでトロトロに仕上げたタイ風のおかゆのこと。
日本のおかゆよりもさらに米粒の形がなくなるほど煮込まれているのが特徴です。
出汁で炊いたジョークの中には、豚肉のミンチやレバーなどが入ることが多く、仕上げに生姜やネギをのせて食べます。
あっさりとしながらも旨みがあり、消化にも優しいため、タイでは子どもから大人まで幅広く親しまれています。
ジョークの食べ方と現地流アレンジ

そのまま食べても十分美味しいのですが、タイ流のおすすめは「熱々のジョークに生卵を落とす」スタイル。
余熱で卵が半熟になり、まろやかさがプラスされて絶品です。
また、卓上調味料でナンプラーや胡椒を少し加えて味変するのも一般的です。
辛い料理が多いタイにおいて、ジョークは体を休めるような優しい一品として重宝されています。
ジョークはどこで食べることができる?

ジョークはタイの朝食の大定番。とはいえ、どこでも食べられるわけではなく、**「ジョーク専門の屋台」**を探すのが一番確実でおすすめです。
ジョークは基本的に朝ごはん専用の料理とされており、多くの屋台は早朝から営業し、昼前には売り切れて閉まってしまうことも珍しくありません。
そのため、旅行中に本場のジョークを味わいたいなら、できるだけ朝早くに行くのがベストです。
また、ジョークとは少し違いますが、「カオトムグイ」というおかゆスタイルの料理もタイではとてもポピュラーです。
こちらはジョークよりも粒の残った米をスープで煮込み、おかずと一緒に楽しむタイプ。
夜営業のお店が多く、24時間営業の食堂もあるので、小腹がすいた時や夜食にもぴったりです。
タイのお粥は2種類ある

タイのお粥には、大きく分けて 「ジョーク(โจ๊ก)」 と 「カオトム(ข้าวต้ม)」 の2種類があります。
それぞれ特徴があり、同じ「お粥」とはいってもまったく違う料理として楽しまれています。
ジョーク(โจ๊ก)
ジョークは、中華粥がルーツとされる料理で、お米の原型がなくなるほど長時間煮込まれているのが特徴。とろとろでクリーミーな食感があり、日本のお粥よりもさらに滑らかです。
豚ひき肉やレバー、生姜、ネギなどがトッピングされ、朝食として多くのタイ人に親しまれています。
生卵を落として半熟状態で食べるのもタイ流の楽しみ方です。
カオトム(ข้าวต้ม)
カオトムは直訳すると「煮たご飯」で、炊いたご飯をスープで軽く煮込んだ料理で、ジョークと違い米粒がしっかりと立っています。
さらっとしたスープは雑炊に近い感覚で、日本人にも馴染みやすい味です。
魚や豚肉、干しエビなどと一緒に煮込むことが多く、こちらは夜営業の食堂や24時間営業の店でよく食べられます。
夜食や飲んだ後のシメにもぴったりです。