タイ料理「ゲーンリアン」とは!ゲーンリアンは野菜がゴロゴロと入ったタイ南部のスープです。タイのゲーン(汁物)にしては珍しく、ココナッツミルクを全く使っていません。唐辛子もアクセント程度しか使っていないので、辛さが苦手な人でも安心して注文することができます。
ゲーンリアンの基本情報

料理名 | ゲーンリアン(แกงเลียงกุ้งสด) |
英語名 | Thai spicy mixed vegetable soup |
食べれる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | ゲーン:汁物、リアン:ー |
特徴 | 南部風野菜スープ |
辛さ | ★(辛くないタイ料理) |
ゲーンリアンとはどんな料理?

ゲーンリアン(แกงเลียง)は、タイ南部を中心に親しまれている伝統的なスープ料理です。
特徴は、野菜がたっぷり入った素朴でヘルシーな一品で、タイの家庭料理としてもよく食卓に並びます。
入っている主な具材
ゲーンリアンには、地域や家庭ごとにさまざまな野菜が使われますが、代表的なものは次のとおりです。
- ヘチマ
- かぼちゃ
- ふくろだけ(ストローきのこ)
- ベビーコーン
- ヘチマの葉
とにかく野菜がゴロゴロと入り、彩りも豊かです。
スープの味わい
スープのベースには カピ(海老ペースト) が使われ、さらに唐辛子、胡椒、小玉ねぎで風味づけされています。
透明感のあるあっさりとしたスープながら、胡椒のピリッとした辛さがアクセントになり、シンプルなのにクセになる味わいです。
ゲーンリアンはどんな味?

ゲーンリアンは、タイのゲーン(汁物)の中でも珍しく ココナッツミルクを一切使わない さっぱり系のスープです。
唐辛子もほんのりアクセント程度に使われるだけなので、辛さが苦手な方でも安心して楽しめます。
味わいは、野菜の自然な甘みとカピ(海老ペースト)の旨みが合わさったあっさりテイスト。
そこにクラチャーイ(しょうがに似たハーブ)が加わることで、爽やかな香りと胃腸にやさしい働きがプラスされます。
そのため、タイ料理の濃厚でスパイシーな料理に食べ疲れたときや、少し体を休めたいときにぴったりの一品です。
ゲーンリアンはどこで食べることができる?
ゲーンリアンはタイ南部の郷土料理ですが、その食べやすさとヘルシーさから人気が高く、今では南部に限らずタイ全土で楽しむことができます。
辛さもほとんどなく、胡椒のピリッとした刺激がある程度なので、どのお店で食べても比較的安定した味わいに出会えるのが魅力です。
観光客におすすめなのは、レストランよりも 惣菜屋台やローカル食堂。大きな鍋にたっぷり作られたゲーンリアンを、ご飯と一緒に気軽にいただくスタイルが一番タイらしい楽しみ方です。
新鮮な野菜をたっぷり摂れるので、旅行中に野菜不足を感じたときにもぴったりです。
タイのおすすめ野菜「タムルン(ヘチマの葉)」
タイには、日本ではなかなか見かけないユニークで美味しい野菜がたくさんあり、その中でも注目したいのが「タムルン」と呼ばれるヘチマの葉です。
タムルンは、南部料理の「ゲーンリアン」などのスープに使われるほか、炒めものにもよく登場する人気野菜。
さらに赤い実もピクルスにして食べることがありますが、主役はやはり葉の部分です。
街を歩けば、雑草のように至るところに生い茂っているほど身近な存在ですが、その味わいは非常に優秀で、苦味やクセがほとんどなく、ほんのりとした甘みが感じられます。
栄養面でもビタミンCが豊富で、「スーパー野菜」と呼ぶにふさわしい存在です。
旅行中、タイの屋台やローカル食堂でタムルンを使った料理に出会えたら、ぜひ試してみてください。
素朴ながらも滋味あふれる味わいに出会えるはずです。