タイ料理「パットプリックゲーン(ผัดพริกแกง)」とは?カレーペースト炒めの味・辛さ・注文方法

パットプリックゲーン

パットプリックゲーン(ผัดพริกแกง)は、肉や野菜をカレーペーストで炒めるタイ料理です。赤いペーストをまとった肉、歯応えのある豆、こぶみかんの葉の香りが特徴。唐辛子の辛さに塩気と甘みが重なり、白いご飯がよく合います。食堂では、ご飯にのせた一皿として頼むこともできます。ここでは、料理の特徴やガパオとの違い、具材の選び方、辛さを控えたいときの注文方法を紹介します。

目次

パットプリックゲーンの基本情報

パットプリックゲーン
料理名/タイ語名パットプリックゲーン/ผัดพริกแกง
英語名Pad Prik Gaeng / Thai Red Curry Stir-Fry
食べられる場所注文調理の食堂・屋台、惣菜のせご飯の店、タイ料理レストランなど
意味パット=炒める、プリックゲーン=カレーペースト
特徴肉や野菜にカレーペーストを絡める炒め物
使われる食材鶏肉・豚肉・エビなど、長ささげ、カレーペースト、こぶみかんの葉、ナンプラー、砂糖など
辛さ辛め。唐辛子を含むペーストを使うため、追加の唐辛子を抜いても辛さは残る

パットプリックゲーンとはどんな料理?

パットプリックゲーン

カレーペーストで肉や野菜を炒める

「パット」は炒める、「プリックゲーン」はカレーペーストを意味します。ペーストを油で炒めて香りを出し、肉や野菜を加えるのが基本の作り方。ペーストが具材に絡む炒め物で、たっぷりの汁をすくって食べるタイカレーとは仕上がりが違います。

汁気を飛ばして仕上げるものもあれば、炒め汁を少し残すものもあります。ココナッツミルクを使わず、ペーストと調味料で味をつける作り方もあります。

鶏・豚・エビで食べ応えが変わる

鶏肉、豚肉、エビなど、具材を替えて楽しめる料理です。薄切り肉ならペーストと一緒に食べやすく、豚バラ肉なら脂のコクも加わります。注文では料理名に具材の名前を足して伝えます。

鶏はガイ(ไก่)、豚はムー(หมู)、エビはクン(กุ้ง)。「ผัดพริกแกงไก่」は鶏肉入り、「ผัดพริกแกงหมู」は豚肉入りです。発音が難しければ、メニューやこのタイ語表記を指さして注文しましょう。

長ささげの歯応えと、こぶみかんの葉の香り

肉と一緒によく使われるのが、長い豆を短く切った長ささげです。見た目はいんげんに似ていますが、別の野菜。炒めた豆の歯応えが、肉の柔らかさとよく合います。

細切りにしたり、ちぎったりして加えるこぶみかんの葉は、柑橘系の香りを添えます。ひと口食べたとき、辛さに続いて鼻に抜ける香りも、この炒め物の楽しみです。

パットプリックゲーンはどんな味?

パットプリックゲーン

唐辛子の辛さに、塩気と甘みが重なる

味の中心はカレーペーストです。唐辛子の辛さに香味野菜の香りが重なり、ナンプラーや砂糖などで塩気と甘みを整えます。配合によってはオイスターソースも使うため、辛さの奥にうまみや甘みを感じるものもあります。

日本のカレーのようなルウのとろみはなく、具材にペーストを絡めて食べます。甘酸っぱい味よりも、唐辛子やハーブの香り、塩気と甘みが前に出る味つけです。

「唐辛子抜き」でも、ペースト由来の辛さは残る

カレーペースト自体に唐辛子が入っています。追加の唐辛子を抜いても辛さは残るので、「唐辛子が見えないから辛くない」とは判断できません。

注文後に炒める店なら、ペーストを少なめにできるか相談できます。辛さと一緒に味の濃さも変わるため、仕上がりは店次第です。辛いものが苦手なら、辛くない別のおかずを選ぶ方法もあります。

白いご飯や目玉焼きと合わせる

塩気と辛さのあるおかずなので、白いご飯と合わせると食べやすくなります。肉と豆を一緒に取り、ご飯と交互に食べると、それぞれの食感も楽しめます。

目玉焼きを添えてもよく合います。黄身のコクが加わり、ご飯のせ一皿をしっかり食べたいときにも向いています。

パットプリックゲーンはどこで食べられる?

パットプリックゲーン

注文調理の食堂と、おかずを選ぶ店で探す

注文ごとに炒め物を作る食堂や屋台で、メニューの「ผัดพริกแกง」を探してみましょう。作り置きのおかずをご飯にのせるカオラートゲーンの店でも、並んだおかずの中に見つかることがあります。

初めて頼むなら、料理写真や実物を見られる店がおすすめです。肉の種類と汁気の量を見て選べるほか、作り置きの店なら食べたいおかずを指さして頼めます。

ご飯のせ一皿か、おかずだけの一皿かを確認する

一人で食べるなら、ご飯にのせる「ラートカオ(ราดข้าว)」の形で頼めるかを確認すると便利です。鶏肉なら「ผัดพริกแกงไก่ราดข้าว」と見せて、具材とご飯のせを伝えられます。料理名だけでは、おかずとご飯が別になる場合もあります。

料金を見るときは、ご飯・目玉焼き・具材変更を含めた合計を確認します。豚肉とエビ、ご飯のせと複数人で分けるおかずでは、量も価格も同じとは限りません。表示された数字が何を含むのか、注文前に確かめましょう。

辛さを相談するなら、作る前に伝える

辛さを控えてほしい場合は「เผ็ดน้อย(ペット・ノーイ)」と伝え、ペーストの量も調整できるか確認しましょう。「唐辛子を入れないで」だけでは、追加の唐辛子のみを抜く対応になる可能性があります。希望は炒め始める前に伝えるのが大切です。

すでに調理されたおかずは、一人分だけペーストを減らして作り直すことが難しくなります。作り置きか注文調理かで、できる調整が違うと覚えておきましょう。辛さの希望を伝える基本表現は、下の記事でも確認できます。

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ガパオ・プリックキンとの違いと食材の注意点

パットプリックゲーン

ガパオとの違いはカレーペースト

パットプリックゲーンはカレーペーストを使い、ガパオはホーリーバジルの香りを生かした炒め物です。同じ肉をご飯にのせて食べても、香りと味つけが違います。

葉の入った肉の炒め物は見た目が似ることもあるため、メニューの料理名が頼りになります。なお、パッタイは米麺を炒める料理。「パット」は炒めるという意味なので、名前の一部が同じでも料理は異なります。

プリックゲーンとプリックキンは、表記を確かめる

似た名前に「パットプリックキン(ผัดพริกขิง)」があります。こちらにもカレーペーストと豆を使う炒め物があり、英語ではどちらも Red Curry Stir-Fry と説明されることがあります。英語の短い説明だけでは、名前の違いが見えない場合があります。

使うペーストや具材が重なることもあり、豆や肉の写真だけでは区別しにくい料理です。注文時は「ผัดพริกแกง」の表記を示すと、似た名前の料理との取り違えを防ぎやすくなります。

豆腐や野菜を選んでも、調味料まで植物性とは限らない

肉を豆腐や野菜に替えられる店でも、味つけまで自動的に変わるとは限りません。カレーペーストにエビ由来の材料が入るものや、ナンプラー、オイスターソースを使う調理があります。食事上避ける材料がある場合は、主役の具材だけでなくペーストと調味料も確認してください。

初めて注文するときは、食べたい具材を決め、ご飯のせにするかを伝えましょう。辛さの相談は調理前に。カレーペーストの香りと肉や豆の食感を楽しめる、タイのご飯によく合うおかずです。

参考:KRUA.CO「ผัดพริกแกงถั่วฝักยาว」、Hot Thai Kitchen「Pad Prik King」(材料・調理法、似た料理の確認)

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