ナコーンラーチャシーマー県に位置する『カオヤイ国立公園』。世界自然遺産に登録されているカオヤイ国立公園の基本情報や行き方、見所などを紹介していきます。おすすめのツアーやおすすめホテルなども紹介しているので、ぜひご参考ください。
カオヤイ国立公園の基本情報
名称 英語 |
カオヤイ国立公園 Khao Yai National Park |
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営業時間 | 毎日6:00〜18:00 |
料金 タイ人 |
大人400B、子ども200B 40バーツ、子供20バーツ |
公式HP | カオヤイ国立公園 |
カオヤイ国立公園はカオヤイのメイン観光地であり、1962年にタイ初の国立公園として設立されました。
周辺の3つの国立公園や野生保護区とともに「ドン・パヤーイェン・カオ・ヤイ森林群」として、2005年に世界自然遺産に指定されました。
カオヤイ国立公園の入り口はコラート(ナコーンラーチャシーマ県)に位置していますが、カオヤイ国立公園自体は
・ナコンラチャシマ県
・プラチンブリ県
・サラブリ県
・ナコンナーヨック県
の4県にまたがる広大な国立公園です。
カオヤイという名前には、
カオ=山
ヤイ=大きい
という意味があり、敷地内にはカオキアオ、カオロム、カオラェームなど多くの山があります。
公園の敷地自体はとても広く総面積2,168km2。これは東京都の面積とほぼ同じくらいの広さがあります。とにかく広い!ということもあり、カオヤイ国立公園の観光は1日ではとうてい回りきれるような規模ではありません。
カオヤイ国立公園の特徴
世界自然遺産に登録されている『カオヤイ国立公園』は東南アジア最大級の熱帯モンスーン林地帯で、その85%が森林に覆われ 希少生物や希少動物の数少ない生息地でもあります。
この広大な敷地内には、約300種の鳥類、約70種の哺乳類、約24種の両生類、約2,000種の植物が生息しており、トラ、ゾウ(アジア象)、ワニ、シロテナガザル、スローロリスなどの野生動物など、絶滅の恐れがある動物たちが住むことでも知られています。
とはいえ、猿や鹿などは頻繁に見かけるとおもいますが、散策中に野生のトラ、象、ワニなどに遭遇することはほとんどありません。
カオヤイ国立公園ではキャンプやバードウォッチング、トレッキングなどを楽しみながら、南国の大自然を満喫することができます。
カオヤイ国立公園の行き方
カオヤイ国立公園のアクセス方法はいくつかあり、
・列車で行く方法
・バスで行く方法
・車で行く方法
・ツアーで行く方法
など、いくつか方法があるのですが、ここでは実際に使えるアクセス方法を紹介していきます。
バンコクからバスで行く場合
バンコクから行く場合は、モーチットから20分おきに出ている21番バス(ナコーンラーチャシーマー行き)に乗り、『パークチョン郡』で下車します。
パークチョンマーケットから6:00~17:00運行で運行している水色のソンテウ(国立公園行き)に乗り、『カオヤイ国立公園入口』で下車します。ソンテウの所要時間は約1時間です。
正直なところ、バスや列車で行く方法はおすすめしません。
その理由は、上記の方法であればカオヤイ国立公園に行くことはできるがカオヤイ国立公園にはタクシーなども走っておらず、『現地での移動手段がない。』というポイントです。公園内もとても広いので、車は必須です!
バンコクからタクシーで行く場合
バンコクから車で行く場合には、
・自家用車で行く
・タクシーチャーター
・運転手付きのレンタカーサービス
などで行くことができ、所要時間は約2〜3時間です。
タクシーのチャーターは流しタクシーやホテルのフロントで交渉すれば片道1500〜3000バーツ(約5000〜10000円)で行くことができ、現地での往復の足、復路の料金を考えると合計で5000バーツ以上(約17000円)になることが考えられます。
バンコクからレンタカーで行く場合
タイには日経レンタカー会社が複数存在しており、日本とは違い車と運転手がセットでレンタルできる会社が数多くあります。
カオヤイなどに行く際には運転手付きのレンタカーがおすすめで、車のみをレンタルしていく場合は保険なども考えなくてはいけないのですが、運転手付きであればそんな心配はありません。
タイのおすすめのレンタカー会社に『アビデック(ABIDECK)』というのがあり、日本語対応なので旅行者でも安心して利用することができます。ぜひチェックしてみてください。
ツアーで行く場合
カオヤイ国立公園はツアーで行く方法ががとても楽で人気があります。
・貸切チャーター
・片道チャーター
・ガイド付きツアー
・象乗り付きツアー
などたくさんのツアーがあります。ツアーで行く方法は後ほど詳しく解説していきます。
カオヤイ国立公園といえばトレッキング
公園内にある約40kmのハイキングコースは様々な植物や、野生のトラやゾウ、絶滅危惧に瀕した哺乳動物などを観察しながら散策ができます。
サイチョウの仲間やズアカキネバドリなど美しく希少な野鳥が生息し有数の『バードウォッチング・スポット』としても人気です。
カオヤイ国立公園には約40kmものハイキング道やトレイルが整備されているため、全6種類のレベルに応じたハイキングやトレッキングを体験することができます。
マウンテンバイクの貸し出し
カオヤイ国立公園ではマウンテンバイクの貸し出しも行っており、
1時間:50バーツ
1日 :200バーツ
で、マウンテンバイクのレンタルも行っています。
貸し出しを行ってはいるものの、レンタル自転車はあまりお勧めできない理由があり、前述している通りカオヤイ国立公園はとても広く、それぞれの観光スポットにいくまでに20〜30分ほどかかってしまいます。
年間とても暑いタイなので、普段からバイクのトレーニングを行っている人以外は、かなりきつく観光どころではなくなってしまうかもしれません。
カオヤイ国立公園のみどころ
カオヤイ国立公園の面積は東京都とほぼ同じ広さなので、ここでは書ききれないくらい魅力がたくさんあるのですが、メジャーなスポットをいくつか紹介していきたいと思います。
カオヤイ国立公園ビジターセンター(Khao Yai Visitor Center)
ビジターセンターでは公園内の地図やトレッキングのガイドが手配できます。カオヤイ国立公園に来たらこのビシターセンターで情報収集をしましょう。
へーウスワット滝(Haew Suwat Waterfall)
入場時間:7:00〜17:00
カオヤイ国立公園を代表する最も人気のスポットがこの『へーウスワット滝(Haew Suwat Waterfall)』です。断崖から流れ落ちる滝の大きさは20mほどとそこまで大きな滝ではありませんが、人気スポットなだけに一番人が多いのがこのヘーウスワット滝です。
滝の水量も雨季であれば水量は多く、季節によって水量が異なります。水の流れが強く、滝壺には入れず泳ぐことなどはできません。
ヘーウスワット滝に行くのであれば、近くに駐車場があり駐車場から滝壺までは100mほどの階段を下りれば到着します。
キャンプ場
カオヤイ国立公園にはキャンプ場が2つあります。キャンプに必要な道具は全て貸し出しているので、だれでもレンタル可能です。
キャンプ料金:大人1人30バーツ・子供10バーツ
テント3人〜4人用:225バーツ
テント2人用:150バーツ
寝袋:50バーツ
ブランケット:20バーツ
テントマット:35バーツ
枕:15バーツ〜20バーツ
木炭コンロ:30バーツ
木炭:25バーツ
火格子:40バーツ
※料金は目安、実際とは異なる場合がございます。
キャンプ場には猿や鹿が訪れるので、大自然を満喫できるはずです。キャンプが好きな方はぜひカオヤイ国立公園のキャンプ場を試してみてはいかがでしょう。
カオキアオ・ビューポイント(Khao Khieo View Point)
カオヤイ国立公園にはいくつかビューポイントがあるのですが、カオキアオビューポイントはビジターセンターから約17kmのところにあるスポットで、標高1200mの高さに位置するビューポイントです。
カオキアオビューポイント近くにはカフェもあるので、リラックスするにはちょうど良いスポットです。
カオヤイ国立公園に行くならツアーがおすすめの理由
カオヤイ国立公園を満喫できるツアーにはいくつか種類があり…
①カオヤイ国立公園+象乗り
②カオヤイ周辺を観光できるツアー
③貸切チャーター
大きく分けるとこの3タイプのツアーになります。
カオヤイ国立公園をツアーで予約すると、象乗りがセットで体験できるツアーやカオヤイ国立公園だけでなく、周辺の観光スポットを周ることができるツアーなどセットでいろいろなところを観光できるのが特徴です。
そしてカオヤイ国立公園を思いっきり堪能したい方には、1〜4日間など…数日車を貸し切ることができる、貸切チャーターツアーがあり自分たちの行きたいところに行くことが可能です。
全てのツアーにはガイドさんがついているので、安心してカオヤイ観光を楽しむことができます。
カオヤイ国立公園のおすすめツアーは、下記の記事で詳細を解説しているので、気になる方はぜひご確認ください。
この記事のまとめ
ここではカオヤイ国立公園について解説してきましたが、カオヤイ国立公園はとてもひろく、その全てを紹介するのはとても難しいほどたくさんの魅力があります。
東京都とほぼ同じ面積のカオヤイ国立公園は世界中の人々が観光するおすすめ観光地です。みなさんも世界自然遺産のカオヤイ国立公園を、ぜひ楽しんでください。