2022年の【タイの祝日カレンダー】です。タイの祝日では『禁酒の日』というものがあり、どういった日が禁酒日になるかというとそれは『仏教に関する祝日』や『選挙日』などです。ここでは2022年のタイの祝日と禁酒日をご紹介します。
2022年:タイの祝日カレンダー
下記のカレンダーが『2021年』のタイの祝日・禁酒日カレンダーです。
2022年:タイの祝日の詳細
1月の祝日
1月1日(土):元旦(ワンピーマイ)
1月3日(月):元旦(ワンピーマイ)の振り替え休日
タイの太陽暦最初の日ですが、タイでは旧正月(ソンクラーン)を本番と捉えているため、1月1日の元旦は日本の正月のような雰囲気ではありません。
この日は実家への帰省や国内外への旅行などで、タイの首都バンコクの人はかなり少なくなります。
2月の祝日
2月16日(水):万仏祭(マカブーチャ) ※禁酒日
万仏祭(マカブーチャ)は仏教上の祝日で、『奇跡を祝う日』です。
どのような奇跡を祝う日かというと、『お釈迦様(ブッダ)が亡くなる3か月前に説教を説いた際、事前に知らせをしていなかったにも関わらず、1250人もの弟子が終結したのです。』この奇跡を祝う日となっております。
※補足
仏教の行事になるため、万仏祭(マカ・ブーチャ)の日はお酒の販売が禁止されています。
コンビニやデパートへ行っても、お酒を買うことはできませんが、予め買っておいたお酒は飲むことができます。
4月の祝日
4月6日(水):チャクリー王朝記念日
チャクリー王朝記念日というのは、いわゆる『建国記念日』です。
1782年に国王であるラーマ1世がチャクリー王朝を起こし、首都をバンコクと決めた記念日です。
チャクリー王朝は別名バンコク王朝ともよばれ、チャクリー王朝を起こしたラーマ1世というのは、現在も続くラーマの初代です。
4月13日(水):ソンクラーン(旧正月)
4月14日(木):ソンクラーン(旧正月)
4月15日(金):ソンクラーン(旧正月)
ソンクラーン(旧正月)は旧暦(チャントラカティ)で数えた祝日で、タイの本格的なお正月(日本でいう元旦)です。
ソンクラーンは別名『水かけ祭り』といわれ、タイで最も大きいお祭りのひとつで、その名の通り水鉄砲などで通行人同士水を掛け合うタイで最も有名なお祭りです。
タイ人はもちろん外国人観光客もみんなで参加します。
5月の祝日
5月1日(日):レイバーデイ(民間企業の休み)
5月1日(日):レイバーデイ(民間企業の休み)の振替休日
勤労を労う祝日です。レイバーデイ(Labor Day)は、労働者の日で、正式な祝日として制定されています。
※補足
民間企業はお休みとなる日ですが、官公庁はお休みではありません。
5月4日(水):戴冠記念日
2019年5月21日にタイ政府によって新しく制定された祝日です。2019年5月4日にワチラロンコン国王陛下が即位したことによる祝日です。
5月15日(日):仏誕祭(ヴィサカブーチャ) ※禁酒日
仏教上の祝日で、タイにおける仏教行事で最も重要な行事になります。
なぜなら、お釈迦様(ブッダ)が誕生し、悟りを開き、そして入滅したという、3つの奇跡が起こった日で非常に重要な日だからです。
6月の祝日
6月3日(金):スティダー王妃の誕生日
2019年5月14日にタイ政府によって新しく制定された祝日です。1978年6月3日のスティダー王妃の誕生日を祝う祝日です。
7月の祝日
7月13日(水):三宝節(アサラハブーチャ)※禁酒日
三宝節は、仏教上の祝日です。タイ大陰暦8月にお釈迦様(ブッダ)が5人の弟子に説法を行い、彼らが僧侶となりました。
これにより「仏、法、僧」の「三宝」が成立し、三宝節はそれを祝う祝日となります。
7月14日(木):入安居(カオパンサー)※禁酒日 ※官公庁のみ休み
入安居(カオパンサー)は、仏教上の祝日です。
雨季が始まる時期で、僧侶が修行に入る日をお祝いする祝日になります。
修行に入った僧侶は寺院で修業し、遠出などは避けるようにします。
なぜなら、雨季には新しい命が芽生え、その命を踏み殺さないようにするからです。
7月28日(木):国王ラーマ10世の誕生日
現在の国王ラーマ10世(ワチラロンコン国王陛下)の誕生日で、2017年から新たな祝日として追加されました。
ワチラロンコン国王陛下は2016年10月13日に即位し、2019年5月4日に戴冠されました。
8月の祝日
8月12日(金):シリキット王太后誕生日(母の日)
王家を祝う祝日で「母の日」と呼ばれる日。現王妃のシリキット王妃の生誕を祝う祝日です。
タイで母の日に送る花は『白いジャスミン(ドークマリ)』で、この日はシリキット大后のカラーである水色の服を着ている人が多いのが特徴です。
※補足
王妃の誕生日は「母の日」と呼ばれ、12月5日のラーマ9世誕生日は「父の日」と呼ばれています。
10月の祝日
10月13日(木):前国王ラーマ9世記念日(崩御日)
王家を祝う祝日です。2016年に前国王のラーマ9世が崩御された日となります。
前国王(プミポン国王)は在位70年以上で国民からとても慕われていた王様です。
10月23日(日):チュラロンコーン大王記念日(崩御日)
10月23日(日):チュラロンコーン大王記念日(崩御日)
王家を祝う祝日で、国王ラーマ5世のチュラロンコーン大王が崩御された日です。
「チュラロンコーン大王記念日 (ワン・ピヤマハラート)」は、奴隷制度の廃止や学校教育の開始、鉄道事業の開設などタイの近代化に多くの功績を残したラーマ5世こと、チュラロンコーン大王(1853~1910年)の逝去日です。
12月の祝日
12月5日(月):前国王ラーマ9世誕生日(父の日)
王家を祝う祝日で、前国王ラーマ9世(プミポン・アドゥンラヤデート前国王)の誕生日であり、父の日でもあります。
この日は前国王ラーマ9世のカラーである黄色い服を着ている人が多いのが特徴です。
父の日の送る花は『黄色のカンナ(プッタラクサー)』で、最近の傾向では、食事や黄色い小物などをプレゼントすることが多いです。
12月10日(土):憲法記念日
12月12日(月):憲法記念日の振り替え休日
タイでは1932年の12月10日にラーマ7世によって初めての憲法が公布されました。これを記念した祝日となります。
※補足
タイの憲法公布に尽力された人物はラーマ6世(ウチーラウット王)です。憲法公布の6年後の1939年にお亡くなりになっています。
12月31日(土):大晦日(ワンシンピー)
新暦で数えた祝日で、日本の大晦日と同じ祝日になります。
実家への帰省や国内外の旅行によりバンコク内は人がとても少なくなるのが特徴ですが、カウントダウンイベントなどもあり、会場では大変な賑わいとなります。
※補足
新暦の大晦日です。
タイ国民にとって新暦の正月よりも旧正月(ソンクラーン)の方が大切な祝日とされていますが、旅行する際航空券などは高くなります。
タイの正式な祝日ではない祝日
2月1日(火):旧正月(春節)
2月2日(水):旧正月(春節)
2月3日(木):旧正月(春節)
11月:ロイクラトン
タイの禁酒日とは
タイには禁酒日というものがあり、基本的な禁酒日というのは『仏教上の祝日』や『選挙日』で、2021年の禁酒日は下記の一覧になります。
その他にも8月12日(王妃誕生日)や12月5日(国王誕生日)には禁酒日ではありませんが、タイ国内で王室に配慮し、自らお酒の販売を自粛する動きがあります。
2月16日(水):万仏祭(マカブーチャ)※禁酒日
5月15日(日):仏誕祭(ヴィサカブーチャ)※禁酒日
7月13日(水):三宝節(アサラハブーチャ)※禁酒日
7月14日(木):入安居(カオパンサー)※禁酒日 ※官公庁のみ休み
10月10日(月):オークパンサー(祝日ではない)※禁酒日
禁酒日にはスーパーマーケットやコンビニ、レストランなどでのお酒の販売が禁止となり、クラブやバーなどのお酒を扱っているお店はクローズとなります。
お酒の販売自体はNGですが、ホテルなどの部屋での飲酒は可能なので前日までにお酒を購入しておくことをおすすめします。
タイの祝日の主なイベント
4月13〜15日:水掛祭り(ソンクラーン)
ソンクラーンは元々、仏像や仏塔、年長者などの手に水をかけ御清めをするのが伝統的風習として受け継がれてきました。
太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝う伝統行事で、一年で最も気温が上がるこの季節の暑さしのぎとしても親しまれていたイベントです。
現在では街で水を掛け合う『水掛祭り』として世界的にも有名になり、バンコクはもちろんタイ全土でさまざまなイベントが開催されるようになりました。
7月25日:カオパンサー 入安居(キャンドルフェスティバル)
タイの東北部ウボンラーチャターニーで行われる『タイの3大祭り』のひとつ、キャンドルフェスティバル(ろうそく祭り)は、毎年7月(陰暦8月)に開催される行事です。
2022年で121回目を迎える伝統的なお祭りです。
11月:ロイクラトン
ロイクラトンは、神への信仰、川の恵みへの感謝の気持ちを込めて、灯籠(クラトン)を川に流すお祭りで、水の祭典とも呼ばれています。
毎年10月の下旬〜11月(陰暦12月)の満月の夜にタイ全土で開催される行事で、川の女神である『プラ・メー・コンカー』への感謝の気持ちを捧げることにより、自らを清めるという意味があります。
タイ全土で行われているロイクラトンですが、地域により形はさまざまでオリジナリティあふれる催しが行われています。