タイのトイレに関する疑問を徹底解説!タイのトイレは日本とは違うの?
タイのトイレはペーパーを流してはいけないって本当?街中にはどこにトイレがあるの? タイ人はどうやって用を足している?タイのトイレの疑問に関することを解説します。
タイのトイレ事情
日本のトイレ事情でいうと、現在は洋式トイレが主流で、和式トイレはあまり見かけなくなりました。時代の流れによって変わってきている日本のトイレ事情ですが、そもそも外国の国、タイではどんなトイレが当たり前なのか?
ここではタイのトイレ事情について解説していきます。
タイ人はペーパーを使用しない?
タイ人は用を足す際にペーパーを使用していませんでした。今ではペーパーを使用する方が大半ですが、それでも使用しない場合もあります。
それでは用を足した後どうするのか?というと、後に記載しますが、「ウォーターガン」というウォシュレットのようなものでお尻を洗ったり、「汲み取り式の水」でお尻を洗ったりします。洗い終わったら手で「パッパッ」とはらって終わりです。
今でも多くのタイ人はこの方法で用を足しております。
タイのトイレにあるウォーターガンとは
タイにはウォーターガンという日本でいう『ウォシュレット』のようなものがあります。
ウォーターガンはほとんどのトイレに備え付けられているので、日本人旅行者で、「ウォーターガンは見たことあるよ!」という方は多くいると思いますが、「実際に使ったよ!」という方は多くはないのではないでしょうか。
【1】ウォーターガンの用途
ウォーターガンは用を足した後にお尻を綺麗にするために使用します。タイ人は今でもペーパーを使用しない方が多く、このウォーターガンはタイ人にとって欠かすことのできないものなのです。
【2】ウォーターガンの使い方・注意点
ウォーターガンは思っているよりも水圧が強いです。まずは用をたす前に「どのくらい強いか?」のチェックをしてみましょう。使用方法は簡単で、便器に向かってレバーを引くだけです!
タイのトイレは2種類
タイのトイレは基本的に「洋式」と「汲み取り式(手動手洗い)」の2種類あります。
【1】洋式タイプのトイレ
日本の洋式トイレなどと同じ形の洋式トイレです。外国人が使用するショッピングセンターやホテル、空港などにはこのトイレが設置されています。
日本のトイレと若干違う部分があり、先ほど解説した「ウォーターガン」が備え付けられているということです。タイではウォシュレットは一般的ではなく、このウォーターガンが一般的です。
【2】汲み取り式タイプのトイレ
古いタイプのトイレですがまだまだ現役バリバリに活躍しているトイレです。見た目は日本でいう和式のようなトイレで、デパートなどではなく街中にある有料トイレや田舎のトイレ、公共トイレなどで多く見かけるタイプのトイレです。
汲み取り式のトイレには必ず水桶があり、その水を使って自分のお尻を拭いたり、用を足した後最後に桶の水を便器内に流します。もちろん「流す」ボタンなどはありません。
汲み取り式のトイレにはペーパーがないので、使用する際は自分でペーパーを持っていく必要があります。
タイのトイレはペーパーを流してはいけないって本当?
タイのトイレではペーパーを流してはいけない!ということを聞いたことがあるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
【1】トイレにペーパーを流せないって本当?
タイのトイレは非常に詰まりやすいといわれているのですが、2019年現在でもそれは変わらず詰まりやすいことに変わりはありません。その主な理由としては、「配管のパイプが細い」「水圧が弱い」という理由があります。
こいうった理由から、何も知らない旅行者がホテルやレストランなどでペーパーを流すと「トイレが詰まってしまう」というトラブルが多くあります。
【2】トイレットペーパーは本当に流すことができないのか?
タイでは、基本的にトイレットペーパーを流すことができません。その理由として上記でも解説したよう、配管が細く詰まりやすいからです。
では『高級ホテルとかでも流すことができないのか?』そんなことはありません。
高級ホテル:普通に流しても問題なし。
中級・安いホテル:少量であれば流しても問題なし。
ショッピングモール:少量であれば問題なし。
と、トイレ事情も少しずつ変わってきてはいますが、まだまだペーパーを普通に流すことができる場所は多くありません。
【3】流せないのなら、どうすればいい?
タイのトイレには必ず『ペーパーを入れるゴミ箱』があります。
日本人にはとても抵抗がある方法ですが、使用したペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てましょう。宿泊先のホテルも同じで、ホテルのトイレにも基本的にペーパーを捨てるゴミ箱が備え付けられているのでそこへ捨てると、ルームクリーニングの際に捨ててくれます。
【4】日本人の対応に困っている経営者も…
タイでは基本的にペーパーを流してはいけなく、備え付けのゴミ箱に捨てなければいけないのだが、日本人にとってはかなり抵抗のあるこの行為。
そのせいかレストランや食堂などで『ペーパーを流さないで』と書いているにも関わらずペーパーを流す日本人が多く、詰まってしまう。お店側は修理代がバカにならないと嘆く経営者も…。
トイレットペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
タイのトイレがある場所
外出先でトイレに行きたくなった時など、タイではどこでトイレを使用できるでしょうか。
【1】ショッピングモール・デパート(洋式で清潔)
タイプ | 洋式トイレ |
---|---|
ペーパー | 基本的に有る |
流せる? | 少量であれば流せる |
料金 | 無料 |
最も気軽に使用することができるトイレが、大型ショッピングモールやデパート、大型スーパーなどのトイレです。これらの施設であれば必ずといっていいほどトイレがあります。
ショッピングモールやデパートなどは多くの外国人観光客がしようするため、比較的綺麗なトイレが多く、備え付けのペーパーが付いています。ペーパーも流すことはできますが、つまりの原因にもなるため流すのであれば少量ずつ流すようにしましょう。
急にトイレに生きたくなった場合は、タイのBTS・MRTなどの駅には基本的に「駅直結のデパート」があるので、改札を出たら左右のどちらかにデパートがないか確認してみてください。
【2】レストラン(レストランの質と比例したトイレがある)
タイプ | 洋式・汲み取り式 |
---|---|
ペーパー | 基本的に有る |
流せる? | 少量であれば流せる |
料金 | 無料 |
レストランには当然お客向けのトイレがあります。基本的には洋式のトイレで、比較的きれいなところが多いのが特徴ですが、レストランのクオリティによってトイレの質も変わってきます。
ショッピングモールやデパート内のレストランの場合は個々にトイレがあるのではなく、ショッピングモール内のトイレを使用することが多いです。
【3】公園のトイレ(有料で清潔感はない)
タイプ | 汲み取り式 |
---|---|
ペーパー | 基本的に無い |
流せる? | 流せない |
料金 | 基本的に有料 |
ある程度規模が大きい公園にもトイレがあります。基本的にトイレは有料トイレで、トイレの前にお金の徴収係のおばちゃんが座っており、3〜5バーツ(約9〜15円)ほどで利用することができます。
ペーパーが備え付けられているところもありますが、ほとんどが備え付けられていないので、持参するようにしましょう。ペーパー入り口で売っている場合もあります。
有料のトイレなのですが、あまり清潔感はありません。
【4】ホテル
タイプ | 洋式トイレ |
---|---|
ペーパー | 基本的に有る |
流せる? | 少量であれば流せる |
料金 | 無料 |
ホテルには入口を入るとレセプションがありトイレがあります。トイレを使用するためだけに入るのは勇気がいるかもしれませんが、宿泊客を装っていけば何の問題もありませんし、普通にスタッフに「トイレはどこ?」ときいても親切に案内してくれるはずです。
ホテルのトイレはそのホテルのクオリティと比例して清潔さが変わってきます。
【5】バス・フェリーのターミナル(有料)
タイプ | 汲み取り式 |
---|---|
ペーパー | 基本的に無い |
流せる? | 流せない |
料金 | 基本的に有料 |
中・長距離バスステーションやフェリー乗り場には基本的にトイレがあります。こちらも公園同様有料トイレのことが多く、トイレの前にお金の徴収係のおばちゃんが座っており、3〜5バーツ(約9〜15円)ほどで利用できます。
ペーパーが備え付けられているところもありますが、備え付けられていないところも多くあるので、持参するようにしましょう。ペーパー入り口で売っている場合もあります。
タイ人向けのトイレということもあり、あまり清潔感はありません。
【6】ガソリンスタンド
タイプ | 汲み取り式 |
---|---|
ペーパー | 基本的に無い |
流せる? | 流せない |
料金 | 無料 |
車での移動中に一番頼りになるのがガソリンスタンドのトイレです!高速道路にはたくさんのガソリンスタンドがあり、必ずと言っていいほどトイレが併設されており、大抵は敷地の奥にトイレ専用の建物があります。
高速道路のガソリンスタンドにはカフェやコンビニなどが併設されているところが多く「ドライブイン」のような場所です。
一般道路のガソリンスタンドでも基本的にはトイレが併設されているので、使用することができます。
タイのトイレがない意外な場所
【1】電車の駅
日本の電車の駅では考えられませんが、タイの電車(BTS・MRTなど)の駅にはトイレがありません。もし電車に乗っていてトイレに行きたくなった場合は、駅直結のデパートやショッピングモールに行くのが一番早くトイレに行ける方法です。
本当に我慢できない場合は、従業員用のトイレがあるので無理言って貸してもらうという方法もありますがあまりおすすめできません。
【2】コンビニ
日本ではトイレに行きたくなったらまずコンビニを思い浮かべると思いますが、タイのコンビニにはトイレがありません。なので、コンビニがあるからもうちょっと我慢しよう!などとは考えてはいけません。
【3】屋台・ローカル食堂
タイの屋台やローカル食堂にはトイレがないことがほとんどです。ローカル食堂であれば、トイレがあるところもあるかもしれませんが、屋台には確実にありません。
タイでトイレに行くときの注意点
【1】絶対に荷物を後ろに置いてはいけない
日本ではあまり考えられないことかもしれませんが、タイではトイレでの盗難が多くあります。
『荷物を後ろに置いておいたらいつの間にか取られていた!』
など、多くの日本人が被害にあっています。トイレに荷物を持ち込む際は、絶対に『自分の見える位置』に置くようにしましょう。
【2】ペーパーは常に持参!がおすすめ
タイでは、日本のようにペーパーが備え付けられているところは多くありません。緊急時にトイレに行きたくなった時などのために、常にポケットティッシュなどを持っておくことをおすすめします。
高級デパートなどではペーパーはありますが、ペーパー切れなども考えられるため、ペーパーは常備しておいてそんはありません。
【3】ペーパーを流せる水量か事前にチェック!
ペーパーを備え付けのゴミ箱に捨てるのにどうしても抵抗がある!という方は、まずトイレの水圧をチェックしましょう!問題なく流れそうな水圧であれば少量ずつ流していきましょう。
トイレに行きたいとき役立つタイ語
トイレに行きたい!でもトイレがどこにあるかわからない!そんな時に役に立つタイ語表現をご紹介します。
【1】ホンナムユーティナイ?(トイレはどこですか?)
ホンナム=トイレ
ユーティナイ=どこですか?
【2】ヤークパイホンナム!(トイレに行きたい!)
ヤークパイ=行きたい
ホンナム=トイレ
タイの方はみなさんとてもフレンドリーなので、タイ語で話しかけたら必ず答えてくれるはずです。
タイのトイレに関するQ&A
【Q1】タイ人は紙が無い場合はどうするの?
タイ人は主にウォーターガンを使用します。ウォーターガンを使用したと紙(ペーパー)がない時は、家であればバスタオルや手で水気を拭ってしまい、外であればウォーターガンを使用した後、そのままパンツを履いてしまいます。
信じられないかもしれませんが、文化の違いですね。
【Q2】汲み取り式のトイレで紙が無い場合はどうするの?
汲み取り式でも同じ方法で処理をしてしまいます。ひとつ違うのはウォーターガンではなく汲み取り式の水を使用するということです。衛生面など日本人にはかなりハードルが高い方法ですね。
【Q3】実際紙を流したらそんなに詰まるもの?大袈裟じゃ無い?
いいえ!タイのトイレはかなり詰まります。
タイに着いたらまずはホテルにチェックインすると思いますが、ホテルの部屋のトイレの水圧をチェックしてみてください。水圧の弱さに「あ〜なるほど!」と思うでしょう。
流すのであれば本当に少量流す、可能であれば備え付けのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
最後に…タイのトイレ事情はいかがでしたか?
ここまで解説してきましたが、タイのトイレ事情はいかがでしょうか?要点をまとめると…、
② トイレを使用する際にはまずは「水圧チェック」
③ 可能な限りペーパーは流さない!
④ 荷物は目の届く位置へ置く
⑤ コンビニや駅にはトイレがない!
⑥ トイレに行くなら駅直結のデパートが綺麗でおすすめ
以上になります。
タイのトイレ事情がわかれば、タイ旅行の不安が一つ消えたも間違いなし!タイのトイレを正しく使い、素晴らしいタイライフを送ってください。