タイのタクシーの乗り方の解説記事!
タクシーの止め方(どのタクシーが乗車可能?)〜支払い(チップの有無)まで、そしてぼったくりタクシーの被害に遭わないよう、タイのタクシーの乗り方を初心者でもわかるよう解説していきます。
タイのタクシーの基本情報
タイのタクシーはセダンタイプが一般的、屋根の上には『TAXI METER』と表示されており、車体はピンクやオレンジ、赤、青、緑などの単色タクシーと、黄色と緑のツートンカラーのタクシーがあります。
それぞれのタクシーにどんな違いがあるかというと、
単色タクシー:法人タクシー
黄色と緑の2カラーのタクシー:個人タクシー
という違いがあります。法人タクシーは、各カラーごとに法人が異なります。
よく『◯◯のカラーのタクシーは安全!』や『◯◯のカラーのタクシーはサービスが良い』などと言われていますが、正直なところ、どのタクシー会社もサービスや安全度は運転手次第で大きな差はないというのが結論です。
黄色と緑のタクシーに関しては、個人タクシーなのでサービスの質や安全度でいうと法人タクシーよりかは劣る(ハズレ)という感じで、遠回りされたり、ぼったくり価格をふっかけられたりというケースが多いのも特徴です。
タイ初心者であればツートンカラーのタクシーは避けた方が良いかもしれません。
タイのタクシーの料金はどのくらい?
タイのタクシーの初乗りは35バーツ(約120円)で、1〜10km間は1km毎に5.5バーツ、10km~20kmでは1km毎に6.5バーツという料金体制になります。
初乗り : 35バーツ(1kmまで)
1~10km : 1km毎に5.5バーツ
10~20km: 1km毎に6.5バーツ
20~40km: 1km毎に7.5バーツ
40~60km: 1km毎に8.0バーツ
60~80km: 1km毎に9.0バーツ
80km以上: 1km毎に10.5バーツ
タイ(とくにバンコク)では渋滞が多く、渋滞時などの場合は料金携帯が異なります。
目安として、1時間のっても1000円もいかないくらいの安さなので、タイ在住者やタイに詳しい人であれば少しの移動もタクシーで済ませてしまうほど安くて便利な移動手段なのです。
タイのタクシーでチップは必要?
結論から言って必要ありません。
チップ文化のない日本とは異なりタイでは、
・ホテル
・マッサージ
・レストラン
などでチップが必要な部分はたくさんありますが、タクシーでは必要ありません。
例えば、タクシーの料金が76バーツだったとしたら、80バーツ払って『お釣りはいいよ!』くらいはしても良いかもしれませんが、とくにチップを払わなければいけないわけではありません。
タイのチップ事情は日本の方には難しい部分もあるかと思うので、『タイのチップ事情』についてまとめた記事がをチェックしてみてください。
タイのタクシーで乗車拒否は当たり前?
タイのタクシーでは乗る前に『〜いってくれますか?』と行き先を伝えます。行き先を伝えるとOKかNOかを運転手が判断します。
タイではNGの場合がよくあるのですが、その理由として
・行き先が渋滞するエリア
・いきたい方向と違う
・遠い
など、いくつか理由があるのですが渋滞しているエリアに行く場合や渋滞エリアを通る場合は行きたがらない運転手が多くいます。
バンコクの渋滞は世界でもトップクラスの渋滞なので、一度渋滞にハマると本当に抜け出せなくなってしまうため、いきたがらない運転手がたくさんいるのです。
タクシーが乗車拒否!どうすれば良い?
大切なのは、タイのタクシーは『乗車拒否が当たり前』というのを覚えておきましょう。
これは日本人だから外国人だからというわけではなく、現地タイ人でも当たり前のようにあることなので気にせず次のタクシーを待つことが大切です。
場所によっては、5〜10台乗車拒否なんてことも全然普通のことなので、めげずに行ってくれるタクシーを探しましょう!
一番やって欲しくないのは、『◯◯バーツなら行くよ!』というタクシーの乗ることです。メーターを使わないタクシーはいわゆるぼったくりタクシーで、『中々行ってくれるタクシーがないからまぁいっか!』と乗り込むのはおすすめしません。
ぼったくりタクシーに関しては、次に解説していきます。
タイではぼったくりタクシーは当たり前!
タイではメーターを使用せず『◯○バーツ、OK?』などと、言い値で交渉してくるタクシーがいますが、これは『ぼったくりタクシー』です。
日本人のタクシーの感覚だと『安いからいいか!』と感じてしまうかもしれませんが、200円程度で行けるところを1000円などと交渉してくるので、そういったタクシーに乗らないことをおすすめします。
ぼったくりタクシーはどこにいる?
ぼったくりタクシーは街中のどこにでもいますが、どういった場所にそういったタクシーが多くいるかというと、
・観光地
・繁華街
・ナイトスポット
などのスポットには必ずたくさんのタクシーが待ち構えているのですが、このほとんどが観光客狙いのぼったくりタクシーです。
どういった人が狙われやすい?
これはみなさんわかるかと思いますが、狙われやすいのは『観光客』です。現地に在住している日本人や外国人はぼったくろうとするタクシーがほとんどいません。
それでは、どういったところで観光客と判断しているかというと、
・タクシーの止め方
・服装
・言葉
などのポイントが、運転手が『観光客』だと判断する主な要素です。
観光客の服装とは、ショルダーバッグを斜めがけにしていたり、現地の服装を着ていたりと、観光客だとわかりやすい服装であれば運転手に狙われてしまいます。
言葉に関しては、英語の使い方や尋ね方がタイ風でないと観光客だとわかってしまいます。ですが、言葉に関しては難しい部分でもあるのであまり気にする必要はありません。
タクシーの止め方は、手のあげ方などが日本とは若干異なるので、簡単に観光客もしくはタイをよく知らない方とばれてしまいます。
タクシーの止め方に関しては後ほど解説していきます。
女性の一人乗車や夜間乗車は絶対にNG
男性なら問題ありませんが、女性の一人乗車や夜間の乗車は絶対に控えましょう。昼間は複数人での乗車であれば問題ないかと思いますが…ひとりでの乗車はおすすめできません。とくに観光客であればなおさらです。
ぼったくりに被害に遭うだけなら良いのですが、性的被害にあう恐れがあり、実際に日本人女性が被害にあっているケースも少なくありません。
なので、女性がタイのタクシーに乗る際はとくに注意が必要です。
運転手とは絶対に揉めない!
ぼったくり被害にあって口論になってしまうこともあるでしょう。そう言った時に覚えておいて欲しいのが『運転手とは絶対に揉めない!』というポイントです。
外国人がタクシー運転手と揉めて射殺された!
外国人がタクシー運転手と揉めて拳銃を向けられた!
というのはタイではめずらしくない事件です。
ぼったくられそうになっても金額で言うと1000円程度だと思うので、あまり揉めずに大事にしないようにしましょう。
普通に過ごしていればそういったケースには遭遇しませんが、日本とは違いタイでは銃や刃物での脅しなどはよくあることです。
タイのタクシーの乗り方
タイのタクシーの乗り方で大切なポイントは、
・タクシーの止め方
・行き先の伝え方
・メーターを確認
・乗る前に小額紙幣があるか確認
などが、覚えておかなければいけないことです。
ここではタイのタクシーの乗り方を解説していきます。
STEP1:手をあげてタクシーを止める
タクシーを止める際に大切なポイントが、『手を水平もしくは斜め下に出して止める』というのがタイのタクシーの止め方です。
ここで、日本のタクシーを止めるように手を上げて止めると『観光客だな』と思われてぼったくり価格を提示されてしまう場合があります。タクシーの運転手はまずこの止め方で相手がタイに詳しい人間かそうでないかを判断しています。
タイでは世界トップクラスの渋滞がおこる地域、そしてUターンが難しいところもあるので、止める際は基本的に進行方向側で止めるようにしましょう。
STEP2:乗る前に行き先を伝える
先ほども解説してように、タイでは乗車拒否はあたりまえ。タイではタクシーに乗る前に必ず行き先を伝えてから運転手がOKを出したら乗り込みます。
行き先の伝え方は、自分でドアを開け
『パイ ○○(行きたいところ) マイ?』(◯◯へ行ってくれますか?)
というように伝えましょう。
この時に行き先のタイ語(英語はNG)を用意しておくと便利なので、可能な限りタイ語の行き先を用意しておきましょう。
NGであれば次のタクシーを探し、OKであれば次のステップです。
STEP3:メーターを使用するか確認
タクシーに乗る前に必ずメーターを使用するか確認しましょう。
確認の仕方は、
『パイ メーター ダイ マイ?』(メーターでいってくれますか?)
と言いましょう。
OKであれば乗り込んで大丈夫ですが、ぼったくり価格の『◯◯バーツ』などと値段を言ってきたら、断りドアを閉めましょう。
※遠くに行く場合、シラチャやパタヤなどバンコクから1時間以上かかるような場所はあらかじめ値段交渉をしてから行くため、メーターは使用しないことが大半です。
STEP4:タクシーに乗り込んだらメーターを確認
タクシーの乗り込んでOKというわけではありません。必ずメーターをおしたかどうか確認しましょう。メーターは最初は何も表示されていませんが、押せば必ず赤(もしくは黒)で35バーツと表示されます。
もしメーターを押していなかったら、『メーター、メーター!』といっておさせましょう。
車体の後部座席や助手席のドアの部分には車体のナンバーが記載されたプレートが貼ってあります。忘れ物やトラブルなどの時に役立つため、乗車毎に控えておくようにしましょう。
STEP5:乗車中は位置確認
乗車中は適度に位置確認が必要です。
これは、「タクシーの運転手にぼったくられる」ということを想定しているわけではなく、「ちゃんと目的地に向かっているか?」という確認も込めての位置確認です。
もしも目的地とずれていたりした場合は、
『ティニー チャイマイ?』(ここだよね?)
『ティニー OK?』(ここでOKだよね?)
と確認しましょう!返事としては「チャイ」もしくは「OK」であれば、ちゃんと向かっているということになります。
STEP6:支払い
先ほども解説したように、タイのタクシーではチップは必要ありません。メーターに表示された金額のみを支払うようにしましょう。
支払う際に、500バーツや1000バーツなどの高額紙幣はNGです。運転手がおつりを持っていない場合があるので、事前に100バーツや20バーツを用意しておきましょう。
もしない場合は、途中でセブンなどのコンビニに寄ってもらい、お金を崩しましょう。
コンビニによりたい場合は、
1000バーツなどの紙幣を見せながら
『コートーカップ(すみません)。ヤーク パイ セブン(セブンに行きたい)』
といえばわかるはずです。
番外編:高速道路を使用する場合
タイのタクシーで高速道路に乗る場面も出てくると思いますが、高速道路ではどう料金を払えば良いかわからないと思います。
覚えておいて欲しいポイントとして、
・高速道路に乗るか聞かれる
・料金はその場で手渡し
というのが最低限覚えておけば良いことです。
それではタイのタクシーの高速道路の乗り方を詳しく解説していきます。
高速道路に乗るか運転手から確認がある
タイの運転手は、高速を利用する必要がある場合や高速の方が早い場合などに、
「ハイウェイ OK?」
「モーターウェイ OK?」
「ハイウェイ ダイマイ?(ハイウェイでいいですか?)」
と聞いてきます。
もし乗るのであれば「OK」、乗らないのであれば「NO」と伝えましょう。
高速料金はどれくらい?
バンコク内の移動であれば、2回の料金所通過で、基本的に料金は30〜100バーツ(約300円)行かない程度です。
高速の料金はその場で支払い
高速の料金は、料金所で必要なので、料金所のちょっと前に運転手が請求してくるので、いつでも支払えるように準備をしておきましょう。
金額は100バーツほど用意しておいて運転手に渡しましょう。
高速料金のおつりを返してくれない時がある?
100バーツを渡し、料金所を過ぎたがお釣りを返してくれない。そんな時もあります。これは盗むのではなく、基本的に次の料金所で使用するので安心してください。
タイのタクシーで必要なタイ語を覚えておこう!
『〜へ行きたい』と伝える
パイ:行く
マイ:後に持ってきたら疑問形になる
なので、タクシーに乗車する際には
『パイ ○○(行きたいところ) マイ?』(◯◯へ行ってくれますか?)
と尋ねましょう。
正直なところ行き先が伝わらないことがほとんどで、その行き先についての説明もできないと思います。そういった時のために行き先のタイ語を準備しておきましょう。
メーターを使用したいことを伝える
『メーター ダイ マイ?』(メーターでいいですか?)
『メーター OK マイ?』(メーターでいいですか?)
メーターの発音のポイントは『ター』の部分を上げて発音するのがポイントです。
行き先を支持したい場合
右に行きたい :リャオクワー
左に行きたい :リャオサーイ
まっすぐ :トロンパイ
ここで降りたい:ロンティニー
以上が最低限しっておきたいタイのタクシーに関するのタイ語になります。
タイではGRAB TAXIを活用
タイでは便利な配車アプリの『GRAB』がよく使われています。GRABとは、スマホで近くにいるタクシー(登録済みタクシー)、バイク、バンなどを配車できる無料アプリのことで、タクシーがあまり走っていないところや郊外などから使用することができます。
タイの若者や日本人在住者などはよく使っているGRABですが、タクシーが登録制なのでマナーの悪い運転手やぼったくり被害に遭う心配がありません。
この記事のまとめ
ここまでタイのタクシー事情に関して解説してきましたが、これまでのポイントをまとめると…
・タイのタクシーは乗車拒否は当たり前
・タイのタクシーはぼったくりがある!
・タイのタクシーにチップは不要
・女性は夜間にタクシーは要注意
・女性はひとりでタクシーに乗らない!
・運転手と揉めない
などが最低限覚えておいて欲しいポイントです。
タクシーの乗車方法に関しては、ここで解説してきたように『観光客』の雰囲気をなるべく出さないよう乗車すれば問題ないはずです。