タイの世界遺産『古都アユタヤ』には数多くの遺跡があります。「アユタヤ観光に行きたいが、どの遺跡を周れば良いかわからない。」そんな方のために、ここではアユタヤ遺跡の中で、絶対に観光すべき遺跡をいくつか紹介していきます。
今回紹介するアユタヤ遺跡とは
アユタヤは1351年にアユタヤ王朝初代王のウートン王によって建都されてから、1767年にビルマ軍との争いに敗れるまで417年間、アユタヤ王朝としてタイの中心であり続けた都市です。
素晴らしい建築美を誇るアユタヤの寺院や王宮、かつて栄華を極めた古都の壮大な歴史が残る遺跡の街、遺跡群は今では歴史公園として整備され、1991年にはユネスコ世界遺産にも登録されました。
アユタヤ遺跡とはアユタヤ王朝時代の歴史を残す大切な場所です。アユタヤには数多くの寺院、遺跡があるので「どこを周ればいいかわからない!」という方が多いのではないでしょうか。
そして『アユタヤ遺跡ツアー』を予約しようと考えている方は、
・どの遺跡を巡ればいいのか?
・どの遺跡を巡るツアーに参加すればいいのか?
とわからないことが多いと思います。
ここではそんな方々のために、絶対にいくべき遺跡や可能なら行った方が良い場所というのを紹介していきます。
ワットマハタート(Wat Phra Mahathat)
名称 (英語) |
ワットマハタート (Wat Phra Mahathat) |
---|---|
住所 | Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya |
営業時間 ライトアップ |
8:00〜18:00 無休 19:00〜21:00 |
拝観料 | 50バーツ |
ワットマハタートとは
ワットマハタートはアユタヤ遺跡を観光するのであれば絶対に行くべき遺跡で、アユタヤ観光の入り口みたいなものです!
アユタヤ遺跡といえば、この『木の根に覆われた仏頭』をイメージする方が多いのではないでしょうか。ワットマハタートという寺院はそれほど有名なものではないのですが、この菩提樹に覆われた仏頭がとても有名で、アユタヤ遺跡を世界に知らしめた存在であることは間違いありません。
ワットマハタートの見所はどこ?
ワットマハタートといえば木の根に覆われた仏頭が有名ですが、その他にも様々な見所があります。いってから気がつくことも多いと思いますが、ワットマハタートにはさまざまな見所があります。
・菩提樹に覆われた仏頭
・頭部の切り落とされた仏像
・破壊された大仏塔
など、観光のメインは木の根に覆われた仏頭かもしれませんが、そのほかにも見所はたくさんあるのでぜひ行くことをおすすめします。
どんなひとにおすすめ?
ワットマハタートはアユタヤ遺跡観光をするなら必須観光スポットです。
・ツアーで行く方
・初めてアユタヤに行く方
・友人を案内する方
・アユタヤには行くがあまり時間が取れない方
・アユタヤ遺跡をじっくり観光したい方
上記の方であればワットマハタート観光は必須です。ツアーで行く方は基本的にどのツアーに含まれているので観光ができるはずです。
初めて行く方は、まずはアユタヤ遺跡というよりも神秘的な木の根に覆われた仏頭を一緒に写真を撮り、アユタヤ遺跡というものを肌で感じてください。初めての方と一緒に行く方は、絶対に同伴者を連れて行ってあげてください。
アユタヤに行くが時間が取れない方は、木の根に覆われた仏頭だけでもみてほしく…ワットマハタートをじっくり観光したい方は、破壊された大仏塔や頭部のない仏頭、アユタヤ遺跡というものを肌で感じてください。
なぜワットマハタートがこれほどまで有名になったのか?なぜ木の根に覆われた仏塔ができたのか。などを詳しく解説した記事があるので、合わせてご確認いただければと思います。
ワットプラシーサンペット(Wat Pra Srisanpet)
名称 (英語) |
ワット プラシーサンペット (Wat Pra Srisanpet) |
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住所 | Amphur Muang, Ayutthaya 13000 |
営業時間 ライトアップ |
7時から18時 19〜21時 |
拝観料 | 50バーツ |
ワットプラシーサンペットとは
ワットプラシーサンペットは、アユタヤ王朝時代にアユタヤ王宮の中にあった中で最も重要な寺院です。なぜ重要かわかりやすくいうと、当時のワットプラシーサンペットは、現在のバンコクにあるワットプラケオ(エメラルド寺院)のような存在だったのです。
当時は立派な本堂に、高さ16mの純金に覆われた立仏像が置かれていたのですが戦争により破壊され、現在は寺院のシンボルでもあったチェディと呼ばれる3基の仏塔のみになってしまいました。
ワットプラシーサンペットの見所
ワットプラシーサンペットはアユタヤ王朝時代、当時は最も重要な寺院と解説してきました。現在はその面影はほとんど残っておらす破壊された寺院と3基の仏塔のみ…
・遺跡のシンボル3基の仏塔
・破壊された寺院・本堂
・ライトアップ
仏塔は当時の王の遺骨が納められており、今でもタイの人々にとってとても大切にされています。仏塔は途中まで登ることが可能なので、仏塔から見渡すワットプラシーサンペットを見てみてください。
ワットプラシーサンペットはライトアップがとても魅力的で、19〜21時の間はライトアップされます。ライトアップだけのツアーもあるくらいなので、ぜひ幻想的な夜のアユタヤ遺跡を楽しんで下さい。
どんな人におすすめ?
ワットプラシーサンペットは当時のとても重要な寺院です。
・アユタヤ王朝の歴史が知りたい
・アユタヤを初めて観光する
・アユタヤのライトアップが見たい
そんな方は、ワットプラシーサンペットは必須です。当時一番大切にされていた場所の跡をみることで、アユタヤ王朝がどれほど栄えていたのか、戦争とはどのようなものをもたらすのかなど、アユタヤ遺跡というものを肌で感じることができます。
ワットヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Mongkon)
名称 (英語) |
ワットヤイチャイモンコン (Wat Yai Chai Mongkon) |
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住所 | Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya |
営業時間 | 8:00〜17:00/無休 |
料金 | 20バーツ |
ワットヤイチャイモンコンとは
ワットヤイチャイモンコンとは、アユタヤを建都したウートン王が建てた寺院で、留学中の僧侶たちが戻ってきた際の瞑想の場として建立された寺院です。
一際目立つ大仏塔の高さは72mで、1952年に当時の王ナレスアン王がビルマ王子との一騎討ちに勝利して建てた記念の塔なのです。この大仏塔は参拝者や観光客が登れる階段があるので、だれでも上まで行くことができます。
ワットヤイチャイモンコンの見所
ワットヤイチャイモンコンには2つのパワースポットがあります。
1つが大仏塔の内部にあり、階段を登っていくと井戸のようなものがあるのですが、そこからコインを落とし下にあるツボに入れば願いが叶うとされています。この塔が建てられた理由は戦勝記念なので、勝負運がアップするパワースポットとして人気があります。
もう1つが、ワットヤイチャイモンコンの涅槃仏です。足の裏にコインを貼ると願いが届くとされています。
どんな人におすすめ?
ワットヤイチャイモンコンはアユタヤ遺跡の中でも歴史も知ることができるパワースポットとして人気があります。
・勝負に勝ちたいものがある
・勝負運を付けたい
・パワースポットに行きたい
そんな方は、絶対に行くべきスポットです。
大仏塔やパワースポットだけでなく、当時の雰囲気や当時の仏像、涅槃仏、寺院の雰囲気を体で感じることができるので旅行者にはとてもおすすめのスポットです。
見所では記載しませんでしたが、ワットヤイチャイモンコンには頭部のある仏像や大仏塔の裏にある仏像など見所はたくさんあります。
アユタヤ遺跡の仏像なのに、なぜ頭部があるのか……ワットヤイチャイモンコンの魅力を知りたい方は下記のリンクからご確認いただけます。
ワットチャイワッタナラーム(Wat Chai Wattanaram)
名称 (英語) |
ワット チャイワッタナラーム (Wat Chai Wattanaram) |
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住所 | ambon Baanpom, Amphur Pra Nakorn Sri Ayutthaya, Ayutthaya |
営業時間 ライトアップ |
8時〜18時 19時〜21時 |
拝観料 | 50バーツ |
ワットチャイワッタナラームとは
ワットチャイワッタナラームは、アユタヤ王朝時代に王室寺院として王の法事を執り行う場所として使用されていました。
ビルマ軍との泰緬戦争に敗れ、他の寺院同様ワットチャイワッタナラームも破壊され仏像の頭部は切り落とされ廃寺と化してしまいましたが、1987年の改修作業により現在ではアユタヤで最も美しい遺跡のひとつになっています。
ワットチャイワッタナラームの見所
四角い境内の中央には高さ35mの主塔がそびえ立ち、四方には4基の塔堂(プラーン)を従え、その周りを回廊が取り巻くのはアンコールワットの建築様式とよく似ており、アユタヤ遺跡の中では一味違った遺跡の雰囲気を感じることができます。
夜になればライトアップ(19〜21時)された遺跡もおすすめで、昼間はアユタヤ王朝時代の王室寺院の歴史を…夜はライトアップされた幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
どんな人におすすめ?
ワットチャイワッタナラームは、アユタヤ王朝時代の王室寺院なので、アユタヤの歴史がたっぷり詰まっています。
・アユタヤの歴史を感じたい
・夜のライトアップされた遺跡を見たい
そんな方におすすめの遺跡です。
写真を見てもわかるように、遺跡としてはワットマハタートやワットプラシーサンペット、ワットヤイチャイモンコンなどの有名スポットには負けず劣らずの素晴らし遺跡です。
時間があればぜひ観光していただきたい遺跡のひとつです。
ワットロカヤスタ(Wat Lokaya Suttha)
名称 | ワットロカヤスタ ワットロカヤスターラーム |
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英語 | Wat Lokaya Suttha Wat Lokaya Sutharam |
住所 | Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya |
ワットロカヤスタとは
ワットロカヤスタは、詳しい文献などが残っていないことから建立時期などの正確な情報は分かっておらず、遺跡中心にある仏塔からアユタヤ王朝時代に建立されて寺院と推測できます。
ビルマ軍(現ミャンマー)との泰緬戦争に敗れ寺院のほとんどが破壊されてしまい、現在は1956年に復元された「プラーブッダサイヤット(Phra Buddha Sai Yat)」と呼ばれる巨大な寝釈迦仏が残るのみで、寺院跡は廃墟と化しています。
ワットロカヤスタの見所
ワットロカヤスタの見所はなんといってもレンガと漆喰で作られた全長28m、高さ5mの大きな寝釈迦仏でしょう。アユタヤ観光のガイドブックなどをみるとオレンジ色の袈裟を纏った涅槃物があると思いますが、それがワットロカヤスタです。
現在はこの涅槃仏と破壊された寺院跡に残る仏塔のみになってしまいましたが、それでも行く価値のある遺跡です。
どんな人におすすめ?
ワットロカヤスタは誰でも気軽にお供え物や参拝ができ、アユタヤ屈指のパワースポットでもあります。涅槃仏の手前には仏像があるのですが、身体の悪いところに金箔を貼り祈ることで、その部分が治るといわれています。
・パワースポットに行きたい
・参拝、お供えをしたい
そんな方は絶対に行くべきスポットです。
参拝は20バーツでロウソク、線香、お花、金箔を購入し誰でも参拝することができるので、アユタヤ観光に行く際は一度立ち寄ることをおすすめします。
ワットプララーム(Wat Phra Ram)
名称 (英語) |
ワットプララーム (Wat Phra Ram) |
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営業時間 ライトアップ |
8:30〜18:00 (19:00〜21:00) |
拝観料 | 50バーツ |
住所 | Amphur Muang, Ayutthaya 13000 |
ワットプララームとは
ワットプララームはアユタヤの大人気アクティビティ『エレファントキャンプの象乗り』で記念写真を撮る場所でもあるので、行ったことはないけど知っているという方が多いのではないでしょうか。
ワットプララームは初代ウートン王の『菩提寺』であり葬儀が行われた場所です。寺院前には初代ウートン王の命により掘られた『ブンプララーム池』は、現在でもアユタヤの人々の憩いの公園となっております。
池の水面に映るワットプララームの大仏塔やライトアップの姿もとても美しいものです。
ワットプララームの見所
ワットプララームの見所は、まずはシンボルでもあるメインパゴダとうもろこし型の『プラーン』と呼ばれるクメール様式を用いて建てられた大仏塔です。遺跡内には破壊された寺院跡や頭部の切り落とされた仏像など、アユタヤの歴史を肌で感じることができます。
夜にはライトアップ(19〜21時)が行われるので、幻想的な遺跡を堪能することができます。
どんな人におすすめ?
ワットプララームは、池に映る遺跡がとても魅力的で、夜になればライトアップされた遺跡が池の水面に映る姿はとても幻想的な空間ですワットプララームは人気観光エリアにある遺跡なのでいくつものライトアップされた遺跡を楽しむことができます。
エレファントキャンプの記念写真を撮るスポットでもあるので、象に乗りながら遺跡を堪能することもできます。
この記事のまとめ
ここではアユタヤ遺跡の中でも、旅行者に人気の遺跡を紹介してきました。ここで紹介した遺跡以外にもアユタヤには多くの遺跡がありますが、ここで紹介した遺跡は間違いなしの観光地です!
主要遺跡はツアーに含まれていることも多いのですが、『遺跡が多すぎてどの遺跡を周れば良いかわからない。』そんな時は、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
別記事にて、アユタヤを観光するのに最適な現地ツアーを紹介しているので、ぜひご確認いただければと思います。