タイの寺院の中で最も有名な寺院のひとつ「ワットポー」ですが、ワットポーに行くにあたり知っておかなければいけない「服装事情」と「寺院内でのマナー」があります。ここではそんな服装事情やマナーを解説していきます。
ワットポーの基本情報
正式名称 | ワットプラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム=ラーチャウォーラマハーウィハーン |
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名称 | ワット ポー(Wat Pho) |
タイ語 | วัดโพธิ์ |
住所 | 2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok |
営業時間 | 8:30〜18:30 |
拝観料 | 300バーツ(約900円) |
タイの寺院で守らなければいけないマナーや禁止行為
90%の国民が仏教徒…信仰の深い信者が多いことで有名なタイですが、その観光名所となるのもやはり寺院でしょう。
そんなタイの寺院では守らなければいけないマナーというものがいくつかあり、そういったマナーを守れていないと『失礼』に値してしまいます。
(1)露出度の高い服は着用しない
タイは1年中暑い国ですが、寺院内はとても神聖な場所とされているので露出度の高い服の着用はマナー違反となります。タンクトップやノースリーブなどの肩が出るものや、短パンなどの足が出ている服装は基本的にNGです。
その中でもワットプラケオは「タイ最高の地位の格式を誇る王室の守護寺」なのでチェックはとても厳しく、相応しくない服装だと寺院内に入ることができません。
※具体的なNG服装は後述します。
(2)女性は僧侶に絶対に触れてはいけない
厳格な戒律があるタイの仏教。
タイの僧侶(お坊さん)は日本の僧侶とは異なり、一度仏の道に入門すると結婚はできず、不浄なものということで女性に触れることができません。
それは僧侶が女性に触れてしまうと今まで積んで来た徳が全て飛んでしまうと考えられているからです。
タイではバスや電車、道などでオレンジ色の袈裟を纏った僧侶を見かけると思いますが、乗り物では隣には座ったりせずに少し距離を置くなど…女性はなるべく近くに寄らないようにするのが良いでしょう。
何かに躓いたり、何かの拍子に僧侶に触れてしまったら、その僧侶が今まで積み上げてきたものが全て飛んでしまうと考えられているので、細心の注意を払いましょう。
(3)女性は仏像に触れてはいけない
タイでは女性は仏像に触れてはいけないので、寺院の中では振る舞いに注意が必要です。タイの家庭には小さな仏像が祀られていることがありますが、この仏像を女性が移動させることも禁止されています。
ただし、タイの寺院では仏像に金箔を貼ったりするのですが、それは女性も行うことができるので、その時は仏像に触れても問題ありません。
(4)仏像より高い場所に位置しない
仏像や僧侶が建物内に祀られている場合は、必ず履き物を脱ぎ床に正座する(女性の場合は正座を横に崩した座り方)のがタイのルールで、立ち位置は仏像よりも高い場所に立ってはいけません。
(5)頭は神聖な場所、足の裏は不浄な場所
タイでは頭は『精霊が宿る場所』とされており、神聖な場所と考えられています。そのため、人の頭を触ることは大変失礼なことにあたるので気をつけましょう。
そして…タイでは足の裏は不浄な場所とされているため、寺院への参拝の際など仏像や僧侶に足の裏を向けて座らないよう気をつけましょう。
ワットポーの服装で禁止の服装
【女性のNG服装一覧】
上半身
- タンクトップ
- キャミソール
下半身
- ショートパンツ
- ミニスカート
足元
- サンダル
- ヒール
小物
- サングラス
- 帽子
基本的に膝・肩を出す服装がNGとなっています。
【男性のNG服装一覧】
上半身
- タンクトップ
- 派手な柄のシャツ
下半身
- 短パン
足元
- サンダル
小物
- サングラス
- 帽子
チェックが厳しいのは「寝釈迦像」エリア
ワットポーで服装チェックがあるのは寝釈迦像の建物の入り口です。ふさわしくない服装の場合はその場で無料のうわぎ(羽織もの)の貸し出しが行われています。
ワットポー内のそのほかのエリアでは観光客が多いということもあり、半袖短パンや、女性はショートパンツ・タンクトップの女性などもいます。
靴は脱ぎ履きがしやすいものを選ぼう
先ほども解説したように、寺院では建物に入る際は履物を脱ぎます。
ワットポーをじっくりと観光するのであれば、少なくとも2〜3回は靴の脱ぎ履きをすることになるでしょう。そのため脱ぎ履きしやすい靴で観光することをおすすめします。
日本人はとくに気をつけて欲しい寺院でのマナー
ワットポーなどの世界的な観光地になっている寺院では、日本人観光客だけでなく外国人観光客が大勢います。
そんな中で、他の外国人と日本人が同様のマナー違反をしていても、タイ人からすると『なぜ日本人は!』というみられ方をしてしまいます。
その理由は『日本人も同じ仏教』だからです。正確には宗派などが異なるためタイと日本の仏教は大きく異なるのですが、タイ人も日本人もそのことを知らないため…
『なぜ日本人は同じ仏教なのに、あんなにも失礼なんだ?』
という見方をされてしまうのです。
他の宗教国の観光客であればタイ人も『宗教の違いだから仕方ない。』と思えるかもしれませんが、同じ仏教国ではそうはなりません。
タイにはタイのルールやマナーというのもがあります。くれぐれもタイに失礼のないよう気持ちよく観光をするようにしましょう。
この記事のまとめ
ここではワットポーの服装事情やマナーについて解説してきましたが、
・相応しくない服装はNG
・女性は僧侶に触れてはいけない
・女性は仏像に触れてはいけない
・仏像より高い場所に位置しない
・足の裏を仏像、僧侶に向けない
・日本人は同じ仏教徒
などが、ワットポー観光の最低限の注意点(マナー)になります。この注意点というのはワットポーだけでなくタイの全ての寺院に共通することです。
寺院によって服装のチェックがあるところないところというのがありますが、基本的には相応しくない服装はマナー違反になるということを覚えておきましょう。