タイのハーブ「バイマックルー(こぶみかんの葉)」は、バイマックルーはタイ料理はもちろん東南アジアの料理には欠かすことのできない「ハーブ」です。ここではバイマックルーの基本情報や日本での購入方法・代用方法について解説します。
バイマックルーとは
英語 | カフィアライム(kaffir lime) |
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タイ語 | バイマックルー(ใบมะกรูด) |
日本語 | こぶみかんの葉 |
タイのハーブの一種「バイマックルー」とは、日本語で「こぶみかんの葉」のことを指します。
バイマックルーを日本語にすると、
バイ=葉
マックルー=こぶみかん
といいます。
こぶみかんはカボスくらいの大きさで表面がゴツゴツしており、この表面のゴツゴツした見た目が「こぶみかん」の名前の由来となっています。
マックルー(こぶみかん)はタイやマレーシアの熱帯地方が原産とされ、タイ語では「マックルー(makrut)」、英語では「カフィア・ライム(kaffir lime)」と呼ばれています。
バイマックルーの特徴
バイマックルーはタイ料理やベトナム料理など、東南アジアの料理には欠かすことのできない「ハーブ」として用いられるみかんの葉で、爽やかな強い柑橘系の香りがあり、さまざまな料理に用いられます。
マックルー(こぶみかん)の木にはトゲがあり、緑色の4cmほどの果実がなります。
この果実は一見ライムのように見えますが、ライムとは別の種類の柑橘です。
バイマックルー(こぶみかんの葉)は「2枚の葉が連なっている」ように見えますが、実はこれは1枚の葉なんです。
柑橘類によく見られるのですが、葉の柄の部分に「翼」と呼ばれるヒダがあり2枚の葉があるように見えますが、本当は1枚の葉というのがバイマックルーの葉の特徴です。
料理にバイマックルーが入っていたら食べる?食べない?
バイマックルーこと「こぶみかんの葉」は柑橘系の強い香りをもっており、料理の風味付けハーブとして使用されていますが、葉はとても硬くそのままで食べるのは難しいかもしれません。
バイマックルーはタイのさまざまな料理にさまざまな使い方で使用されていますが、そのままの形で残っている場合は食べても硬く、あまり美味しくないので、食べる前によけておいたり、食べずにお皿に残しておきましょう。
バイマックルーの選び方
バイマックルーを購入する際のおすすめの「選び方」を解説します。
バイマックルーは葉が乾燥したり、鮮度が落ちてくると「葉が変色(黄色)」してきたり、翼が取れ「1枚の葉」のような形になったりします。
そのため、バイマックルーを選ぶ時は「葉が2枚繋がっていて、鮮やかな緑色」のものを選ぶようにしましょう。
購入したバイマックルーは、
・密封容器
・真空パック
などで、冷凍保存すれば使用頻度が少なくても良い状態で保存しておくことができます。
バイマックルーの使い方
バイマックルーは、葉をそのまま料理に入れ煮込んだり、炒めたりします。
バイマックルーはとても硬く、煮ても柔らかくならないので、基本的には風味づけのためだけに使用します。
サラダなどに使う場合は、細かく切って使用したり、乾燥させた葉を粉状にして使用したりします。
バイマックルーの代用方法
バイマックルーは他の柑橘系とは香りの強さも風味も大きく異なるため、代用はとても難しいといって良いでしょう。
さらに、バイマックルーは普通のスーパーなどで入手が難しく、日本では育てにくい植物なので入手することも難しいかもしれません。
代用するのであれば、「カボスやスダチ」「みかんの皮」など柑橘系の香りがするもので代用するのがおすすめです。
カボスやスダチで代用
柑橘系の香りがするものでおすすめなのが「カボス」や「スダチ」です。
バイマックルーと比べると香りが弱くなってしまうので、あくまで代用として使う場合の方法です。
「カボス」や「スダチ」を購入する際に葉付きのものがあるので、それを購入し葉を使うようにしましょう。
※柚の葉は香りが弱く棘があるため、あまりおすすめできません。
みかんの皮で代用
バイマックルーの柑橘系の香りをつけたい時は、みかんの皮やオレンジの皮で代用する方法もあります。
みかんの皮で代用する場合は、内側の白い部分をある程度取り除き、塩でもみ込み表面のワックスを落としてから使用しましょう。
葉ではなく皮を使うので、加熱調理では苦味が出てしまうため加熱時間は3分を目安に取り出しましょう。
代用はあくまで代用でしかない
バイマックルーは日本で代用するのはとても難しく、代用品ではバイマックルーの良さに近づくこともできないほどです。
日本でもバイマックルーを入手する方法はあるので、下記にて紹介していきます。
バイマックルーを日本で入手する方法
バイマックルーを入手(購入)するには、
- ネットで購入
- タイ食材店で購入
- 輸入食材店で購入
といった方法があります。
ここでは、誰でも気軽に購入することができるネットでおすすめのバイマックルーを紹介していきます。
タイ産 新鮮なこぶみかんの葉
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※本格的なタイ料理を作りたい方におすすめ
日本で購入するバイマックルーは、鮮度が低かったり、乾燥させたものが多いのですが、上記のバイマックルーは鮮度が高いのが特徴。生のバイマックルーを使って本格的なタイ料理を作りたい方におすすめの商品です。
GABAN コブミカンの葉
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※とりあえずバイマックルーの風味を感じたい方におすすめ
上記で紹介しているのは、生ではなく乾燥しているバイマックルーです。
鮮度の良い生のバイマックルーと比較すると香りが少なく、葉がバラバラになりやすいといった特徴がありますが、とりあえず安くバイマックルーの風味をつけたいという方にはおすすめの商品です。
バイマックルーを自分で育ててみよう!
タイ料理が大好きでバイマックルーを頻繁に使う方は「自分でバイマックルーを育てる」というのもおすすめです。
タイ料理には欠かせないこぶみかんの「苗木」を購入すれば、いつでもバイマックルーを使えるようになります。
ポット苗なので、年中植え付けが可能で木にはちゃんと果実も実るので、タイ料理好きの方はバイマックルーを育ててみるのはとてもおすすめです。
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※タイ料理好きにはとてもおすすめ
バイマックルーを日本で購入すると現地で購入するよりもとても値段が高く、鮮度が低いなど…少し購入しづらい部分があります。
自分でコブミカンを育てれば、鮮度が高く、安くバイマックルーを入手できるので、タイ料理が好きな方や本格的なタイ料理を作りたい方は、上記の「コブミカンの苗」を検討してみましょう。
バイマックルーを使用した代表的なタイ料理
バイマックルーを使用した代表的なタイ料理をいくつか紹介していきます。
タイ料理の中でもとても人気の高い「ゲーンキャオワーン」は日本でいうところのグリーンカレーです。ココナッツミルクの濃厚な「甘さ」と唐辛子の「辛さ」が絶妙なバランスを保った人気のタイ料理です。
世界3大スープのひとつとして知られている「トムヤムクン」にもバイマックルーは欠かせない存在です。トムヤムクンの深い「酸味」「辛味」「甘味」はさまざまなハーブや食材から作られているのです。
トートマンプラーは、魚のすり身を丸めて揚げた料理で、タイ独特の辛さがなくピリッとしたちょうど良い辛さで、バイマックルーなどのハーブの効いた「トートマンプラー」は日本人にも人気の高いタイ料理です。
上で紹介した「トートマンプラー」を魚のすり身ではなくエビのすり身で作ったのが「トートマンクン」です。甘いスイートチリソースをつけて食べるトートマンクンは辛いのが苦手な方に人気のタイ料理です。
タイのスープ料理ではトムヤムクンが有名すぎて他のスープ料理があまり目立ちませんが、トムカーガイはトムヤムクンよりもまろやかで食べやすいということもあり、日本人にとても人気があるタイ料理です。