世界の3大スープのひとつ「トムヤムクン」。あまり知られていませんがトムヤムクンには2種類あり、スープがやや白く濁っている『トムヤムクンナームコン』と、スープがクリアに澄んでいる『トムヤムクンナームサーイ』の2種類あります。
トムヤムクンの基本情報
料理名 | トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง) |
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英語名 | Thai spicy sour shrimp soup |
食べれる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | トム:煮る、ヤム:混ぜる、クン:エビ |
特徴 | エビのトムヤムスープ |
辛さ | ★★〜★★★(酸っぱ辛いタイ料理) |
トムヤムクンとはどんな料理?
トムヤムクンは、
トム=煮る
ヤム=混ぜる
クン=エビ
という名前の通り、エビ入りの「トムヤムスープ」ということになります。
トムヤムクンはエビ(クン)を使っていますが、トムヤムスープにはバリエーションがたくさあり、使われる具材によって呼び方が変わります。
- トムヤムガイ:鶏のトムヤムスープ(ต้มยำไก่)
- トムヤムプラー:魚肉のトムヤムスープ(ต้มยำปลา)
- トムヤムプラームック:イカのトムヤムスープ(ต้มยำปลาหมึก)
- トムヤムムー:豚のトムヤムスープ
- トムヤムタレー:シーフードのトムヤムスープ(ต้มยำทะเล)
トムヤムスープにはパクチーやレモングラス、バイマックルー(こぶみかんの葉)など、さまざまなハーブやスパイスを使用し作っていくので、「酸味と辛味と甘味」を兼ね備えた「すっぱ辛い」コクのあるスープができるのです。
その味は世界三大スープにも選ばれている、まさにタイ料理の王様です。
そもそも世界3大スープとは
トムヤムクンは世界3大スープの1つと認識している方は多いと思いますが、では世界3大スープとはどういった料理が選ばれているかご存知でしょうか。
世界3大スープとは、世界のスープ料理の中でもとくに有名な3つのスープ料理を意味する表現で、必ずしも3つと決まっているわけではありません。
よく挙げられているスープ料理は、
- タイ:トムヤムクン
- 中国:フカヒレスープ
- フランス:ブイヤベース
上記の3つのスープ料理が一般的に世界3大スープといわれている料理ですが、
- ロシア:ボルシチ
もランクインしてきたりと、現在は3つではなく4つ候補があるというのが通説で、実際に3つと決まっているわけではありません。
トムヤムクンはどこで食べることができる?
トムヤムクンは世界三大スープの1つということもあり、タイ全国どこに行っても食べることができます。
ただ料理の性質上、屋台で食べる料理ではなく人気のある食堂か、ある程度グレードが高いレストランで食べるのがおすすめの料理です。
トムヤムクンには2種類ある!
トムヤムクンは、「辛味・甘味・酸味」を見事に調和させたタイ独自の伝統的料理です。
あまり知られていませんがトムヤムクンには2種類のスープがあり、スープがやや白く濁っている『トムヤムクンナームコン』と、スープがクリアに澄んでいる『トムヤムクンナームサーイ』の2種類あります。
ナームコン=濃い水
ナームサーイ=澄んだ水
お店によっては、
ナームコン=こってり
ナームサーイ=あっさり
などと表現しているお店もあります。
最も一般的な「トムヤムクンナムコン」は、ナムプリックパオとココナッツミルクを使っているので赤く濁っていて濃厚です。
もう一つの「トムヤムクンナムサイ」は、ナムプリックパオ(チリオイル)とココナッツミルクを使っていない透き通ったクリアーなトムヤムスープです。
トムヤムクンの油っぽさが苦手という人も結構多いので、そういう方はトムヤムクンナムサイがおすすめです。
トムヤムナームコンの食材
- エビ
- バイマクルー(こぶみかんの葉)
- レモングラス
- カー(生姜の一種)
- ライム汁
- ココナッツミルク
- ホムデーン(紫糸の玉ねぎ)
- ナムプリックパオ(調味料)
- ナンプラー
- プリック(唐辛子)
- ヘッドファーン(ふくろたけ)
トムヤムクンナームサーイの食材
- エビ
- バイマクルー(こぶみかんの葉)
- レモングラス
- カー(生姜の一種)
- ライム汁
- ホムデーン(紫糸の玉ねぎ)
- ナンプラー
- プリック(唐辛子)
- ヘッドファーン(ふくろたけ)
トムヤムクンナームサーイはあっさりと言われるだけあり、ココナッツミルク・ナムプリックパオが入っていません。
味はココナッツミルクが入ってない分マイルドさはありませんが、酸味と辛味をより感じることができます。
トムヤムクンヌードルもおすすめ!
トムヤムクンはスープとしても美味しいのですが、麺を入れてトムヤムクンヌードルにして食べるとまた違った美味しさがあります。
日本でも日清からトムヤムクンヌードルが発売されていて、なかなかの人気があります。
タイにもトムヤムクンヌードル専門店などがあり50バーツほどで食べることができるので、ぜひ一度トムヤムクンに麺を入れた「トムヤムクンヌードル」を食べてみてはいかがでしょうか。