タイ料理に欠かすことのできない調味料『ナンプラー』。ナンプラーは日本でいうところの魚醤です。ここではナンプラーの『基本情報』や『使い方』日本での『代用方法』、日本で購入できる『おすすめのナンプラー』などに関して解説していきます。
ナンプラー(น้ำปลา)とは
ナンプラー(nam pla)は、ナム(水)プラー(魚)と言う意味です。
ナンプラーは生の魚(主に海水魚)を塩で長期間漬け込み発酵させた液体のことをいい、日本で言う『魚醤』の一種で東アジアを中心に世界中で使われている調味料です。
イメージとしては『魚を原料にした醤油』とイメージするとわかりやすいかもしれません。
魚を発酵させているので旨味が凝縮した独特な香りが、慣れない人は驚いてしまうこともありこの独特な香りが苦手な人も少なくありませんが、料理に使われると病みつきになってしまうほど深い味わいを出してくれる調味料です。
ナンプラーはタイ料理には欠かすことのできない調味料で、高級品から低価格のものまで幅広い種類があります。
ナンプラーには、製造過程の違いで
・一級品(つけ汁)
・二級品(つけ汁)
・三級品(調理用)
といった3分類され、一級品と三級品では約3倍ほどの価格差があります。
ナンプラーとはどんな味?
ナンプラーは塩分濃度が22%と高く塩見を感じる味わいですが、その中に魚の風味や旨味が凝縮されているため風味や味わいが料理に深いコクを与えてくれます。
発酵させた魚から生まれる独特な風味が特徴的で、初めてナンプラーを体験する人は『苦手』と感じてしまうこともあります。
ナンプラーはどんな料理に使用されている?
タイでは屋台やローカル食堂、ホテルのレストランなどすべての外食店で常備されているほどの必須調味料で、日本でいうところの醤油のような存在となっています。
ナンプラーは塩分濃度が約22%と高く(日本の薄口醤油が約19%)しょっぱさが強いため、タイでは塩見を加えるときも塩ではなくナンプラーで代用することが多くあります。
ナンプラーが使用されている代表的なタイ料理は、
・パッタイ
・ソムタム
・ガパオライス
など、とても多くのタイ料理に使われています。
ナンプラーの代用方法とは?
ナンプラーの代用方法ですが、ナンプラーのように魚で作られる『魚醤』というのは色々な国であります。
秋田県産『しょっつる』で代用
日本人のなじみのあるところでいうと、ベトナムの『ニョクマム』や日本の秋田県産の『しょっつる』です。
これらの違いは、
・発酵の度合い
・原料の魚の種類
・塩見
などが大きく異なる部分です。
原料が同じナンプラーとニョクマムではナンプラーの方が塩見が強く、ニョクマムは発酵度合いが低いため香りが強いといった特徴があります。
しょっつるは秋田県産でハタハタを原料にしており、日本人に合うクセのない味わいです。
日本で代用するのであればしょっつるがおすすめですが、魚の風味や味が少し抑えられているといった特徴があります。
『アンチョビ』+『薄口醤油』で代用
そのほかにも『アンチョビ』+『薄口醤油』で代用が可能です。
アンチョビが浸かっていた汁を『小さじ1〜2杯』、薄口醤油を『大さじ2と1/2杯』で代用可能です。
さらにニンニクと生姜を少量すればよりナンプラーの味に近づくことができます。
日本で買えるおすすめのナンプラー
ナンプラーを代用するのも良いのですが、現在では日本でも気軽にナンプラーを購入することができます。
日本で購入できるナンプラーの中でおすすめのナンプラーをいくつか紹介するので、ぜひ参考にしていただければと思います。
おすすめ1位:『ティパロス』 のナンプラー
おすすめ1位は、タイで最も売れている定番ナンプラー『ティパロス』のナンプラーです。
タイ人に愛されている定番のナンプラーはタイ料理にぴったりで、砂糖が入っているのでマイルドな口当たりのため料理を選ばずに使用することができます。
タイのナンプラーが欲しい!と思っている方はこのナンプラーで間違いありません。
おすすめ2位:『アライド』のナンプラー
おすすめ2位は、1位のティパロスと同等の人気を誇る『アライド』のナンプラーです。
24ヶ月熟成されているアライドのナンプラーは、最高級品ということもあり他のナンプラーより『上品』な味わいです。
コクや旨みはティパロスなどと比較するとやや薄めなので、
・ナンプラーが苦手な人
・ナンプラーに慣れていない人
には、とてもおすすめのナンプラーです。
おすすめ3位:ユウキ ナンプラー (70g/600g/1.2kg)
日本で購入できるナンプラーでおすすめ3位がこのユウキナンプラーです。
おすすめの理由は容量が70g/600g/1.2kgから選べるので、
・ナンプラーを使かったことがないけど使ってみたい。
・少しだけ使ってみたい
というナンプラーデビューにはおすすめの70gのナンプラーがあることです。
70gのナンプラーで試してみて、好みに合えば大容量のものを購入するのがおすすめです。
タイでナンプラーを買うなら
タイではスーパーやコンビニなど基本的にどこでも簡単にナンプラーが手に入ります。
料金は70mlのナンプラーが29バーツ(約100円)で購入できるので日本で購入するよりもとても安く購入できます。
ナンプラーは現地タイでは安く購入することができるため、タイ旅行などのお土産としても重宝されています。タイ旅行の際にはナンプラーをぜひチェックしてみてください。