タイ料理「ゲーンマッサマン」は、日本人のなじみの言い方で言うところの「イスラム風カレー」です。世界的に認知度を広めたマッサマンカレーは、もともとタイの南部(マレーシアとの国境付近)のイスラム教を信仰している人々が食べていた料理です。
ゲーンマッサマン(マッサマンカレー)の基本情報

料理名 | ゲーンマッサマン(แกงมัสมั่น) |
---|---|
英語名 | Thai massaman curry |
食べれる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | ゲーン:スープ、マッサマン:イスラム教の |
特徴 | マッサマンカレー |
辛さ | ★~★★(少し辛いタイ料理) |
ゲーンマッサマンとはどんな料理?

ゲーンマッサマンは元々タイ南部の郷土料理で、マッサマンという名前の通りイスラム教の影響をとても受けているタイ料理で、いうならば「イスラム風カレー」です。
イスラム教の影響を受けていることもあり、牛肉が使われることはなく鶏肉を使うことがほとんどです。
ゲーンマッサマンはホクホクしたジャガイモがたっぷりと入っているのが特徴で、スパイスも通常のカレーとは違い、カルダモンやシナモン、スターアニスなどが使われているタイでは非常に珍しいカレーです。
他には、ココナッツミルクとビーナッツをたっぷりと使用して、甘めに仕上げているのもゲーンマッサマンの特徴といえます。
ゲーンマッサマンはどんな味?

タイのカレーと聞くと「辛い」というイメージがあるかもしれませんが、
- カルダモン
- シナモン
- クローブ
などのスパイスを使用しているので辛さよりも上質な甘みが…。
そしてココナッツミルクとピーナッツの濃厚なコクがゲーンマッサマンのおいしさの秘訣です。
ゲーンマッサマンが世界的に有名になったきっかけ!
CNN番組での料理ランキングの秘密とは
2011年にCNNGoというアメリカの人気番組の「世界の美味しい料理ベスト50」で1位に選ばれたということで、ゲーンマッサマンは一躍世界中で有名になりました。
しかし、その他の料理も合わせて結果に納得しない声が多く、改めて35,000人の投票によりベスト50料理を決定したという経緯があります。
ゲーンマッサマンは10位と大幅にランクダウンしてしまいましたが、記事には「1位ではないが、それでもやはりカレーの王様であることに変わりはないことを強調したい」と書かれています。
その他にランクインしたタイ料理
ランキングを見ると、4位に「トムヤムクン」、5位「パッタイ」、6位「ソムタム」と、上位にタイ料理が軒並みランクインしています。やっぱりタイ料理は世界が認める美味しさですね!
参考元:CNN travel Your pick:World’s 50 best foods
タイのカレーの種類

タイのカレーには様々な種類がありますが、そんな中でも日本で有名なベースとなる3種類のカレーがあります。
日本人になじみのある言い方で言うと、
- グリーンカレー
- レッドカレー
- イエローカレー
ですが、タイ語でいうと、
- グリーンカレー:ゲーンキャオワーン
- レッドカレー:ゲーンペット
- イエローカレー:ゲーンカリー
という言い方になります。
カレーに使われている「ゲーン」という言葉には、本来「汁物」という意味がありタイのカレーは汁物の一種ということになります。
日本のカレーとタイのカレーの違うところは、タイのカレーはご飯にかけられておらず分けて提供されます。
\ ゲーンキャオワーン(グリーンカレー) /
\ ゲーンペット(レッドカレー) /
ゲーンマッサマンはどこで食べることができる?
ゲーンマッサマンはタイ南部の地元だけで愛されてきた料理なので、元々はタイの中心地バンコクや北部では食べることができませんでした。
世界的に有名になったおかげで、今ではバンコクなどでも扱う店が増えたということもあり、屋台や食堂、レストランでも気軽に食べることができるようになりました。
それでも、タイで有名なカレー「グリーンカレー」のようにどこでもたべることができるわけではないので、事前にチェックが必要です。