タイ料理「トムセープ」は、内臓を煮込んだスープでイサーン地方の郷土料理です。トムセープはレモングラスやこぶみかんの葉など、ハーブをふんだんに使用したスープで酸っぱく辛いのが特徴的なスープで、イサーン地方の郷土料理ということもありとても辛いのが特徴です。
トムセープの基本情報
料理名 | トムセープ(ต้มแซบ) |
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英語名 | Thai spicy soup with pork entrails |
食べれる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | トム:煮る、セープ:美味しい(イサーンの言葉) |
特徴 | イサーン地方の旨辛スープ |
辛さ | ★★★~★★★★(かなり辛いタイ料理) |
トムセープとはどんな料理?
トムセープは、トム(煮る)セープ(美味しい※イサーン地方の言葉)で「イサーン地方の美味しくて辛いスープ」のようなタイ料理です。
豚や牛の内臓、アキレス腱などをハーブで煮込むイサーン地方の名物スープで、使われる食材には、
- パクチー
- レモングラス
- こぶみかんの葉
- ナンプラー
- 唐辛子
などを煮込んでいきます。
使われるのはトムヤムクンと似ていますが、酸味をつけるのにライムだけではなくタマリンドを使います。
中に入る肉類もお店によって違っていて、内臓だけではなく骨付きの肉が入ることもあります。
トムセープはイサーン料理なのでかなり辛いといった特徴があります。
辛いのが苦手な方は注意が必要なタイ料理です!
トムセープはどこで食べることができる?
トムセープはイサーン地方ではポピュラーで一般的な料理なので、バンコクのイサーン料理店でも間違いなく食べることができます。
屋台で食べるトムセープは値段も30〜50バーツ(90〜150円)と安く、少し塩辛い地元労働者向けの味付けを味わえるかもしれません。
タイでは鶏肉や豚肉に比べて牛肉の人気があまりないのですが、ハーブを効かせたトムセープ・ヌア(牛肉のトムセープ)であれば牛肉がとても美味しく食べらるのでオススメです!
イサーンでは欠かせない食材「クルアンナイ(内臓)」
タイ人は肉自体も好きですが、内臓もよく食べます。
特にタイ東北部イサーン地方では、内臓を使った料理がたくさんあります。
イサーン地方は貧しい層が多い場所柄、内臓は美味しくて栄養のある格好の食材なのでしょう。
クルアンナイを使ったイサーン料理をいくつか紹介します。
ゲーンオムヌア(แกงอ่อมเนื้อ):イサーン風内臓煮込み
ゲーンオムとはイサーンの煮込みスープで、味付けは基本的にトムセープに似ています。
そこに、ヌア(牛肉)の内臓と血の塊(タイでは血がよく使われます)が入ったコッテリした味付けが人気の料理です。
ラープクルアンナイムー(ลาบเครื่องในหมู):豚内臓のラープ
ラープはイサーン地方の代表的料理で、ひき肉をハーブやナンプラー、ライム、煎り米粉などで味付けしたサラダです。
ラープクルアンナイは、ひき肉の代わりに豚の内臓を使います。
脂肪分が少なく歯ごたえのよさがたまらない一品です。