タイの伝統菓子「カノムチャン」とは?カノムチャンは、タピオカ粉にココナッツミルクと水と砂糖を混ぜて蒸したお菓子「タイ風のういろう」のようなお菓子です。カノムチャンは繊細さや我慢強さ、芸術性などが求められるお菓子と言われており、人気店では午前中に売り切れてしまう場合も!
カノムチャンの基本情報
お菓子名 | カノムチャン(ขนมชั้น) |
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英語名 | Thai multi layer sweet cake |
食べれる場所 | 屋台 お菓子屋、スーパー |
意味 | カノム:お菓子、チャン:階層 |
特徴 | タピオカ粉にココナッツミルクと水と砂糖を混ぜて蒸したお菓子 |
カノムチャンとはどんなお菓子?
カノムチャンはタピオカ粉と上新粉にココナッツミルクと砂糖を混ぜて蒸した「ういろう」のようなお菓子です。
カノム(お菓子)チャン(階層)という名前の通り…白と緑の生地が交互に積み重ねられているので、見た目も大変可愛いく写真映えするお菓子です。
カノムチャンはほかのタイのお菓子と比較すると甘さが控えめなのでとても食べやすいお菓子です。
タピオカ粉と上新粉が使われておりモチモチやねっとりとした食感、ココナッツミルクとジャスミンの風味を楽しむことができます。
カノムチャンの緑は着色料?
タイのお菓子は華やかな色合いをしたお菓子がたくさんあり、カノムチャンも例外ではありません。
緑の生地は体に悪そうなイメージがありますが、バイトゥーイ(パンダンリーフ)から作られた自然な着色料を使用しているので、安心して食べることができます。
タイで使われている自然着色料、
- バイトゥーイ(パンダンリーフ)→緑
- ドークアンチャン(バタフライピー)→青
など…基本的には体に害のない自然着色料というものが使われているので、安心して食べることができます。
カノムチャンはどうやって作っているの?
カノムチャンは流しいれた層がが固まるまで次の層は作れないので、とても忍耐と時間のかかるお菓子です。
まず始めにバットに1層目の生地を流して蒸し、蒸しあがったら2層目、3層目と繰り返し、9層目まで工程を繰り返してやっと完成です。
このように大変手間のかかるお菓子ですが、この「9層」にするのには意味があります。
数字の「9(ガーオ:เก้า)」と「歩む・進む(ガーオ:ก้าว)」という言葉の読み方が似ているので、9層に仕上げて縁起を担いているわけです。
「9層」が基本ですが、9層未満のカノムチャンも普通に売られています。
その他にもバラの形をした「カノムチャン・ドーク・グラープ」など…お店によって様々です。
カノムチャンはどこで食べることができる?
カノムチャンは屋台やレストラン、スーパーマーケットなどで気軽に購入することができます。
食べるのならばカノム屋台(お菓子の屋台)がおすすめで、カノム屋台は街中至るところにあるので滞在中に何軒か食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
また観光がてら市場に行く機会があれば、ぜひお菓子屋を探してみてください。
市場などではたくさんのお菓子屋が営業しているので、目移りして困ってしまうほどです。
買う際は単品でも大丈夫ですが、5個くらいをまとめたパックがお得です。
値段も5個入りで約50バーツ(約150円)とお手頃なので、気になった他のお菓子と一緒にいろいろと試してみるのもおすすめです。
人気店では売り切れることも!
絶対食べたいタイのデザートカノムチャンですが、カノムチャンは繊細さや我慢強さ、芸術性などが求められるお菓子と言われており、人気店では午前中に売り切れてしまう場合もあるくらい人気のお菓子です。
もし人気店にカノムチャンを買いに行くなら早めの時間が狙い目です。
賞味期限は数日はもつようですが、カノムチャンは時間の経過とともに固くなっていってしまうため早めに食べることをおすすめします。
一度は食べてみたいタイの伝統菓子
タイは基本的に仏教国なので、一年を通して様々な仏教行事が行われています。
そういった行事に欠かせないのが縁起のいい伝統行事菓子です。
仏教の行事や結婚式などの祝い事じゃないと食べられないイメージがありますが、今はカノム屋台やお菓子屋で日常的に食べることができます。
【主な伝統菓子】
カノムチャン:9層に重ねられた ”ういろう” のようなお菓子
メットカヌン:ジャックフルーツの種を型取った金色のお菓子
トーンエッグ:卵と砂糖から作られた “1番” という意味のお菓子
フォイトーン:いわゆる鶏卵素麺。タイで最も有名なお菓子のひとつ