タイ料理「マタバ」は、タイの南部を中心に食されている料理でイスラム教の影響を受けた料理です。イスラム教の多いタイ南部では比較的どこでも食べることができる料理で、ロティなどと一緒に売られていることもあります。
マタバの基本情報
料理名 | マタバ(มะตะบะ) |
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英語名 | Muslim and Indian pancake |
食べれる場所 | タイ南部、屋台、食堂 |
意味 | |
特徴 | イスラム風ロティ |
辛さ | ★(辛くないタイ料理) |
マタバとはどんな料理?
タイ料理「マタバ」は、タイの南部を中心に食されている料理でイスラム教の影響を受けた料理です。
マタバを簡単に言うと…カレー粉で味をつけた鶏肉や野菜などの具をロティ(全粒粉で作った薄いパン)に包んだものです。
中に包む具は特に決まりはなく、鶏肉やシーフードを中心にいろいろなものが使われます。
カレーをソースとして食べるのが一般的なので、マッサマンなどのカレーも一緒に売られていますが、イスラム系の料理らしく具には鶏やマトンなどを使い、豚肉は使われません。
アーチャート(อาจาด)と呼ばれる、唐辛子と砂糖を入れたキュウリの甘いピクルスを、付け合わせとして食べることが多いです。
マタバはどこで食べることができる?
マタバはイスラム教の影響を受けた料理なのででタイ南部を中心によく食べられています。
南部に限らずバンコクにもインド人街があり、イスラム系タイ料理を食べられる場所はたくさんあり、そこでもマタバを食べることができます。
日本ではインドカレーというとナンを一緒に食べるイメージがありますが、実際にはインドではナンではなくロティやチャパティ(ロティによく似た無発酵パン)を食べるのが一般的です。
そのためタイではマタバはロティと一緒に売られていることが多く、専門店もあります。
意外に多いイスラム系タイ料理
日本への観光客が増えるにつれ、日本でも「ハラルフード」に対する需要が上昇してきています。
ハラルフードとは、イスラム教の教えに沿った食材のことで豚肉やアルコールを使うことができないというのは、日本でもだいぶ認知されてきたように思います。
タイでもハラル料理とでもいうべき料理はたくさんあり、「カオモックガイ(ข้าวหมกไก่)」という、鶏肉を添えたイスラム風ドライカレーは特に有名です。
他にも、タイで最もポピュラーな焼き鳥「ガイヤーン( ไก่ย่าง)」なども、タイでは使わないスパイスとヨーグルトでマリネするハラルの調理法で作られたものをハラル料理専門店で食べることができます。